Jacaranda♪

jyakaranta1_400 ジャカランタの花。

 名前を聞いた時から、
「一体どんな花なのだろう?」
と、出会いを楽しみにしていた。

 その樹は、優しい雰囲気で、あたりを包み込むようにそこに立っていた。
ふんわりと咲いていた。紫の小さな花々を一面にちりばめて・・。

 今日は英会話の教室、第1日目。
とても楽しみにしていたが、それでもやっぱりちょっとドキドキ。
教室に行くと、5人日本人の生徒がいて、ホッとする。
気軽に話せそうな人たちばかりだ。
先生はオーストラリア人の、ちょっとふっくらしたフィオナという女性。

 10時から12までの授業だった。
オーストラリアで病院に入る時・・というシチュエーションの英語の勉強。
カセットのリスニングもあったが、英語がしゃべれない母を入院させた女性と、看護士との会話で、本当に実践向きの設定だ。

 「病院では、通訳をお願いすることができます。入院した場合、患者の食習慣に合わせて、いろんな食事が選べます。」 

 ベジタリアンならば、野菜のみの食事、イスラム教の患者さんには、彼らのための食事(宗教上、食べることのできないものもある)・・など、用意されるそうだ。
さすが多国籍社会。病院のシステムも、いろいろと考えてあるようだ。

 始終、和やかな感じの会話教室で、とても楽しかった。

 教室の前で、おもいがけずジャカランタの花にもめぐり会えたし・・。 

 「ここにいたの?」
と、声をかけたくなるような、そんな樹だった。

雨のち晴れ♪

 昨日と違って、学校から帰って来たTaikiの表情は明るかった。
昨日のお友達とも、仲良くちょっと話もできたし、一緒にサッカーで遊んだようだ。iconmaruy1

 いつもTaikiの側に来て助けてくれるのは、ティモシーとアンドリュー。
アンドリューは、ブラジルから来たようで、結構英語はわかっているのだが、時々まだわからない事もあるようだ。
先生が、難しい話をして、わからないと、Taikiと二人で、顔を見合わせて
「わからないねえ・・!」
とジェスチャーで合図をして、お互いにニッコリしたりするらしい。
彼もとても優しい子で、結構気持ちが通じているようだ。

 「5日に一度くらい、校庭でケンカがあるっちゃんね・・。すごいよ!」
とTaikiは言う。容赦なく蹴ったりなぐったり、とっくみあいが始まるようだ。
子どもの世界は、やはり厳しいものがある。

 が、いつも、強く自己主張をしなければならないという訳でもない。
聞かれた時に、はっきり自分の意志を言わなければまずいのは確かだが、わからなければ、わからないと言えば、それで済む。

「学校、楽しい?」
と聞くと、
「うん!面白いよ。今日もね・・。」
と、次々と学校の話をしだすTaikiの様子に、ホッとした。ckaerhouse02

涙の理由

 学校から帰ってきたTaikiの目が、なんだか潤んでいる。
「どうしたの?」
「何にも・・。」
と言うが、やっぱり様子がおかしい。頬には、汚れた手で涙をぬぐった後の黒い模様が・・。

 聞いてみると、クラスの友達が、彼に向かって、何度も何度も、
「What are you doing?」
と言ってからかってきたのが、悲しかったらしい。
その時は黙っていたのだが、帰りがけになって、涙がこみあげてきたと言う。

 以前、他のクラスの子達数人が
「Say! I'm Gay. Say!!(ゲイだって言えよ!)」
何度も、何度も言ってきた事があって、その時は、頭に来て、
「Are you gay?」
と言い返したら、黙って向こうに行ってしまった、と言っていた。

 嫌だったら、嫌だと伝える事が大事なのだろう。
今度そんな事があったら、
「Shut up!」とか、「Don't say that!」とか、もしくは
「What are you doing?」
と聞き返すとかして、自分の不愉快な気持ちを伝えようね、と話した。
人が嫌がることをしてはいけない、という事を、相手の子にわかってもらうためにも、怒ることが必要な場合もあるのだと話した。
 以前の経験を思い出したようで、Taikiも、だんだん落ち着いてきた。
多分、この次には、この経験を生かしていくのではないかと思う。

 そういえば・・と話してくれたが、逆に、仲のいいアンドリューという子は、Taikiが今日、彼に英語でしゃべったら、
「話せるじゃない!みんなに、言いなよ、今の言葉!言ってみな!」
と、大喜びしてくれたらしい。

 今学期は、彼なりに、学校の社会に適応しようとしていて、ランチもおにぎりだと、
「そんなにライスが好きなの?」
と、珍しがられたりするので、みんなと同じサンドイッチがいい、と言い始めた。
11時頃のrecess(休憩時間)にも、以前はスナックはいらない、と前は言っていたのだが、
「食べなくて大丈夫?」
と友達に気にされるのが嫌だからと、スナックも持って行くようになった。

 嫌なことや、失敗することも、たくさんあると思うけど、そこから学ぶことも多いはず。
転んで、泣いて、そして立ち上がって、涙をふいて、One Smile, one step!
明日はきっと、もっといい日に!!

SPOTLIGHT☆

fusen1r ←☆何の写真?

 「手芸の店、ないかな?」
最近、手創りの衝動にかられて、材料になる物を探していた。

 ここでは、なぜか、様々な素材の寄せ集めで作るスクラップブックの材料のキットをよく見かける。
これは、文具屋だけでなく、なぜかWoolworthのようなスーパーマーケットでさえも置いてある。
そのキットには、紙だけでなく、ボタン、ビーズ、リボン、金具・・様々の素材が入っていて、これを好きなように組み合わせて作ろう!という趣旨のようだ。

 アルバム、カードなど、写真を貼り付けて、記念にしたり、贈ったりする習慣があるようだが、それに飾り付けをする、かなりまめな手作業を、そんなに多くの人がやっているのだろうか?

 道を歩けば、様々な人種に会い、そこには様々なライフスタイルがある。
それをそのまま受け入れて、誰もが、ルール違反をしない限り、自分なりの生き方をすることができる。
「長所を生かし合って、できるところは協力していけば、楽しいんじゃない?」
・・そんな国民性と、スクラップの飾りの素材の多様性と、関連がある気がするのは、考えすぎだろうか・・。

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第三章の始まり

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 手入れがよい庭に、花々が咲いている風景。春になって、こんな家をよく見かけるようになってきた。

 今日は朝からずっと20℃以下の気温。
数日前の、あの灼熱の日々は一体何だったのだろう・・?というくらいの寒さだ。
昨日は扇風機、今日は暖房・・みたいな、この、気温の変化の激しさ!
町中で見る、サンダルとブーツ、タンクトップ(もしくは上は何も着ない)とダウンの混在にも、あまり違和感を感じなくなってきた。
体感温度の違いもあるし(暑い国から来た人と、寒い国から来た人と)、一日のうちでの温度差も激しいし、正解なんて、どこにもない。

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ANACONDA?!

 朝から30℃を越える暑さ。
相変わらず、一日のうちに10℃くらい変化したりする気温。
夕方からスッと涼しくなることもあるのだが、夜まで暑い日もある。
暑くて夜も眠れない、という子どもの言葉に、何とか対処策を考えなければ・・ということになった。
暑さやストレスで、体調を崩さないようにしなければ・・。

 エアコンまでは必要ないよね、という事で、扇風機を探しに行くことに。
庭の木陰で過ごせるように、椅子かハンモックか、それも探してみよう。

 日曜大工道具、ガーデニング用品などが置いてあるBunnings Warehouseに行く。さすがにオーストラリア、バーベキューの設備がたくさん置いてある。種類も多い。今まで、見たこともないようなものも、置いてあって、店内を見て回ると、結構面白い。pampkin1r

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 右の写真は、以前野外のバーベキューで見たことがある。
 一番上の傘の下の部分から熱が出てくるヒーター。
でも左の写真は何だろう・・?

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タコ焼きパーティー♪

 「子どもたちに、一緒にテニスをさせてあげましょうね。」
以前から言ってくれていたSさん。今日、それを実現させてくれた。

 お昼はSさんのお宅で、タコ焼きを、みんなで焼きながらいただいた。
こちらでも、時々、冷凍のタコ焼きは目にする事があるが、なかなか目の前で焼いてもらうなんて機会はない。
ましてや、生地がだんだん焼けていき、いい匂いがしてきたところで、クルッとひっくり返す。そんな作業をさせてもらいながら食べるなんて・・。
できあがるのを待つのも楽しいタコ焼き。めったにない経験をさせてもらった。
このタコ焼き器具は、飛行機で日本から持ち帰ったそうだ。重いので、汗かきながら一生懸命運んで、飛行機に乗せようとしたところ、重量オーバーで、ひっかかってしまって、又、大変な思いをした・・という曰く付きのものだそうだ。
ありがたく、美味しく、いただいた。

 昼間は30℃を越える暑さ。
夕方4時からテニスコートに向かった。
Sさんの親しい友人、Yさんと息子さんも来て合流。
子どもの数は合わせて6人。
2時間コートを借りて、子どもたちは、そこでテニスをさせてもらった。

 大人は木陰の椅子に座って、ゆっくりとしていた。
二人とも、こちらの生活が長いので、海外生活の嬉しいこと、つらいこと、たくさんの経験を積んでいる。
今年は、例年になく暑い夏になりそうだということ。水不足がひどくならなければいいが・・。

 Sさんは、スポーツが得意で、子どもたちの動きを見ながら、ネット越しに指導までしてくれていた。
色々気をつかってくださっていて、申し訳ないようだった。
息子さんは野球が大好きで、久しぶりに会ったら、毎日の筋トレで、ずいぶんたくましくなっていた。
娘さんの学校では、来学期はサーフィンを教えてくれるらしい。楽しそう・・!
 スポーツはあまり・・と言うYさんは、今日も、仕事が終わってからつきあってくださったようだ。
子育てをしながら、毎日仕事をこなし、さぞかし忙しいことだろうと思うが、とてもしなやかな笑顔を持った、さわやかな美人だった。

Australian Museum

 シティーにあるAustralian Museum(オーストラリア博物館)には、オーストラリアの動植物、昆虫、鉱物、原住民のアボリジニの文化・歴史などを知る事ができる、数多くの展示物がある。
 この国固有の動物などを知るには、とてもよい博物館だ。
 1820年代に建てられた、かなり大きな博物館で、建物も古くて趣があるが、内容も見応え充分だ。

 入り口には、巨大な鯨の骨がディスプレイされていた。
チケットを買い、中の案内のデスクで館内の簡単なマップをもらう(日本語のものもあった)。
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 Gianotosaurus carolinii
重さ8トン(車5台よりも重い)
長さ14メーター(バスより長い)
肉食の恐竜の中では最大で、T.rexよりも大きい。
110〜95百万年前に生きていた。

 

 ホールの展示。スケールの大きさに圧倒させられる。 

 それから、マップに書いてある番号通りに進んでいった。

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English Class☆

 ここへ来る前に、日本で英語の教材をいくつか購入して勉強した(道半ばだったが・・)。(2月20日の記事)
聞き取り、会話共に、少しでもしなかったよりは、よかったに違いない。・・と思っておこう。
相手によっては、ある程度は、意志を通わせることはできる。聞き取りもある程度・・。
 が、まだまだ、普通の会話にさえもついていけないのが現実だ・・。

 ニュースなどで、アナウンサーが大切な事をしゃべっているのようなのに聞き取れない、という状況は一向に改善されない。
そんな時は、ウエブサイトで、日本語で確認をするという手段があるので、何とかなってはいるのだが・・。
確かに、英語力をつけるにも、継続が大切なのだろうとつくづく思う。それも、効果的な方法でないと意味がない。
ただただ聞き流しているだけで、力がつくというものでもない。

 ではどうすれば・・?
何となく以前聞いたことのある名前 『UDA式30音発音トレーニ*グ』を思いだし、ウエブで探してみた。
あった!そのホームページには『リスニングクイズQ&A』というのがあって、やってみたら、何とまあ、聞き取れないこと・・。
でも、そこには日本人のカタカナ英語とネイティブの英語の発音との違い、なぜ聞き取れないのかなど、とてもわかりやすく書かれていた。 
まさに、目からウロコ、という部分もあった。 RやLの発音の問題だけでなく、子音の発音と勢いの違い、速さ、そんなところに結構問題があるようだ。

 そんなことを思っている時、ゲイルさんから連絡があって、ご親切にも、英会話のクラスを紹介してくださった。
10月の末から、週1回、9回の授業が受けられて25ドル。
家族の生活パターンも安定してきたし、楽器と向かいあう(念願だった・・)時間もできてきた。
ゆっくり暮らす・・というのも1つの憧れだけど、やっぱり、今ここで経験できることは何でもやってみよう。
というわけで、早速申し込みをしてみることにした。

借家の契約更新

 シドニーに来て、半年経った。
携帯電話の契約更新、家の賃借期間の半年間延長、車の点検とエンジンオイル交換、いくつかやることがある。

 半年契約だった家の契約更新をするために、Haruが、3週間前に不動産屋に出向いた。
受付嬢は、
「あら、大丈夫と思うわよ。大家さんに、聞いとくわね。」
と、軽く請け合ってくれたのだが、次の週に行っても、
「あら、まだ、大家さんがつかまらないのよ。今度やっとくわ。」
と、一言であしらわれてしまった。

 ここでの暮らしに少し慣れてくると、そんな言葉を信じてはいけない事がわかってくる。
ただ待っていては、何も進まない可能性が限りなく高いのだ。
そこで
「何とか確証が欲しい!」
と、Haruが粘る。
 すると、彼女は、
「半年契約を更新したい、という事を書いて、サインしてちょうだい。」
と、白い紙を渡してきた。cmemo

 半年契約の最終日は今週の12日。
さすがに今週になれば準備はできているはず・・と、9日(月曜日)に再度出向く。
「あら、まだ大家さんの確認が取れてないのよ。きっと大丈夫よ。」
・・。icon_eek唖然。(あの紙は一体何だったのだろうか?)

  これくらいでめげたり怒ったりしていては、この国では暮らせない。
(おおよその予想通り、物事はやはり一向に捗らない。では・・?)
そう考える方が、心身の健康に良い。

「こうなったら、毎日顔を出すしかない!通勤途中に、自転車で立ち寄るよ。」
さすがに毎日顔を出して笑顔で催促されたら、何とかアクションを起こしてくれるに違いない。
 覚悟を決めた彼。

今朝、又、不動産屋さん訪問。 
すると、やっぱり
「エージェントが何かやっていたみたいだけど・・。」
相変わらず煮え切らない返事。悪気は無いけど、やる気もない。そんな感じである。

 しかし、幸いなことに、家の最初の契約の時に、助け船を出してくれたエイドリアン君(エージェントの一人)がそこに!
「彼に、この件、どうなっているのか、聞いてくれませんか!」
Haruが、頼みの綱にすがる。
受付嬢も、断りはしない。

 そこから、事態は急展開を見せ始めた。
仕事のさばけるエイドリアンは、家の賃貸契約書を調べて、言い切ったのだ。
「OK。6ヶ月の更新ですね。書類を作っておくので、午後、手数料33ドルを持って来てください。」
さすが、我が家のヒーロー、エイドリアンである!(あら、いつの間に?!pen0_13

 今度こそ!夕方もう一度出向く。と、そこに、彼がいた。仕事のできる男(もう、何とでも誉めよう!)である。
Haruが手数料を支払い、分厚い書類にサインをし、彼がサインをする。
そしてエイドリアンの一言。
「All done!」
笑顔。ckirakira・・それは、疲れ果てたHaruにとっては、まぶしいほどの微笑みであった(多少脚色あり)。

 これで、これからの半年、引っ越さずにすむ(多分)。
願わくば、不動産屋の鏡、エイドリアン氏の人生に、幸多き事ことを!conegai