この前の土曜日に遊びに来てくれたSさんが、「今度、日本に帰国するお友達の送別会をするので、こない?」と誘ってくれたので、出かけて行った。
勿論、30分で行ける距離を、1時間半かけて行き、帰りは約2時間半かかるという、いつものパターン(どうしてか、迷うはずのない所でも、ちゃんと迷えてしまう)だったが、何とか往復できて、やれやれである。
Sさんのところは、100年以上前に建てられた、趣のある家だった。
10人くらいの人が、一品持ち寄りで集まっていた。赤飯(ショートグレインの米を使って作ったという)まであって、びっくりした。そこにいたほとんどの人は、10年以上ここに住んでいるということだった。
この町(チャッツウッド)に『鈴木メソッド』でチェロを教えていらっしゃる先生がいらっしゃると、話には聞いていたのだが、その方の奥さんもみえていた。もう20年ほどオーストラリアに暮らしているという話だった。彼女は「自分の楽器はCDプレーヤー(のボタンを押すだけ)です」とおっしゃっていたが、色々な面で、とても聡明で優しい方だった。
今回、日本に帰国するMさんも、約10年シドニーで暮らしていたが、ご主人の仕事の都合で帰国することになったらしい。
まだ、ここに残って暮らしたいのかと聞いてみると、上のお子さんが小学5年生なので、帰国するとしたら、ちょうどいい時期だと思う、そろそろ日本が恋しくなってきたし、永住するつもりはないので・・という話だった。
子どもさんは、家族が日本人なので、日本語は話せるものの、漢字をほとんど覚えていないので、中学生になってから、日本の学校に入るのは、かなり大変なのではないかとおっしゃっていた。小学生だと、違う環境の学校に馴染むのも早いかもしれないし・・という話だ。
ここに20年近く住んでいて、永住するつもりだという方の中には、日本に帰りたい気持ちもあって・・とおっしゃる方もいた。
やはり外国に永住するというのは、よっぽどの覚悟があっての事だと思うが、それがあっても、やはり言葉では言い尽くせない、いろんな思いをされていくのだろうな・・としみじみ感じた。そういうなかで、気持ちの通い合える、同じ国の友達というのは、本当に大切なのだと思った。
まだ慣れない事がたくさんあって、大体いつも”ポジティブ(脳天気)” でありつつも ”ちょっと不安” 状態なのだが、少しずつ日本語が通じる(細かい意志の疎通ができる=安心できる!)人達と知り合えて、少し安心感ができてきた。
明日も、学期の最後の日なので、小学校から『子どもにパーティーフードを持って来させてください』というプリントが来ていたのだが、何を持って行ったものやら・・と思っていたので、みなさんに聞いてみると、カップケーキや、パンにバターを塗って砂糖を散らしたもの、そんなものでいいのだと教えてもらえたので、助かった。