バーベキューパーティー

 日曜日の朝、Mさんから電話がかかってきた。なんと花の水やりの時間が正確な情報かどうかが気になって、もう一度調べてくださったそうだ。間違いないということを、わざわざ伝えてくださった。それから、Mさんがこっそり教えてくれたのだが、ペトロスさんから、私達家族が困ったことが起きたら助けるように、それとなく連絡を保つように言われたらしい。本当に、信じられないような優しさである。

いつも冗談ばかりの楽しいペトロスさんだが「バラの花を贈る手には香りが残る」いつでもそんなステキな香りを漂わせていらっしゃる方だ。損得や比較の目でものを見るのではなく、相手の立場を純粋に考えて行動してくださる方にめぐり会えたことは、シドニーでの私達の滞在を何よりも豊かなものにしてくれている。感謝。chaneet

 それから日曜日、ロバートというHaruの学科の教授(マッコーリー大学で彼を受け入れてくれた方)のお宅でのバーベキューに招いてくださったので、家族で行ってきた。 どんなものを持って行ったらいいかわからないので、とりあえず飲み物を用意し、枝豆とミカンと唐揚げを、持って行った。cbeen

 場所はスコットランド島という島で、近くの湾から船に乗っていかなければならない。
最初はフェリーで行く予定だったが、駐車場が見つからず遅くなってしまったので、水上タクシーを利用することに。
とはいえ、一体どうやって?近くの人に聞いてみると、そこに電話番号が書いてあるから電話するといいよ。だそうだ。
本当に、電話してもらってから5分とたたないうちに水上タクシーが来て、乗せてくれた。
かなりスピードを出して走るので、爽快で子どもたちも大喜びだった。

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さて、島に着いてから山道を歩いて10分ほどの所に、目的地の別荘があった。

 

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♪Happy Happy Birthday!

 ペトロスさんから昼食にご招待されていたので、家族で出かける。
前回もごちそうになってしまったので、今回はお茶だけ・・と言ったのだが、どうしても昼食を・・ということで、お言葉に甘えることにした。
 何か作ってもっていけばいいのだろうが、今回はその準備もしていなかったので、プレゼントに日本から持ってきた『風呂敷』と、包み方の載った本、それから今日はTaikiの誕生日なので、ケーキを持って行った。

 今日は、ボブとゲイリー夫妻(アメリカ人とハワイの日系3世)、Mさん(こちらで30年以上暮らしているという日本人)が同じく招かれて来ていて、一緒に楽しい時間を過ごした。

 ペトロスさんは、白いコックさんの帽子をかぶり、エプロンをして、かいがいしく動き回っていた。MさんとAiとが料理のお手伝いをし、私はピザの係という事で、焼き加減はあなたの責任ね!・・と言われピザの番人になっていた。
 パイ、チキンスープ、ピザ、ポテトのサラダ、豆をトマトソースで煮たもの、次から次へと色々出てきてお腹いっぱいになった。cnaifu

 デザートに、ケーキにローソクを立て、みんなで『Happy Birthday!』を歌ってお祝いをしていただいた。cakd
Taikiにとって、忘れられない誕生日の思い出になることだろう。iconmaruy1

 まだまだ私達が知らない事はたくさんあって、この国では洗濯物はベランダに干してはいけない(法律で禁止されている)とか、洗車もホースで洗ってはいけない(バケツを使って流すだけ)とか、花に水をやるのは決められた時間帯だけ(水曜日と日曜日の午前10時まで、と、夕方4時以降)など、そんな事も教えてもらえて、助かった。
見つかって通報されると、罰金を払うことになるのだ。降水量が少ないだけに、水は本当に大切なようだ。

 国によって、ルールや常識というものは違うものである。そういえば、12歳以下の子どもをひとりで留守番させていても、通報されたら罰金、そんな話も以前教えてもらったことがある。

 お皿を洗おうとすると、ペトロスさんにとめられてしまう。(後で洗うからいい、と言うのだ)
大きなタライに洗剤を入れて浸して、さっとすすぐ、そういうやり方が、水も少量で済むし、いいらしい。
ただ、あまりにお皿の量が多いので、大きいものだけ、ペトロスさんが、10分ほど外出された間に洗っておいたら、怒られてしまった。(勿論冗談半分であるが)

 次回はギリシャ料理、ムサカを食べさせてくださるそうで、
「今度は何を食べるんだったけ?」
と、帰り際に、念を押されてしまった。

感謝である。 hiyo01

「なんにもしない日」の設定!

 ちょっと疲れもたまってきたし、週末、動くことになりそうなので、今日は、『休憩の日』ということに。
疲れたままだと、人に会ってもマイナーな気分をふりまいてしまいそうだし。
家族の日常は順調に流れていっているから、お弁当を作って(簡単なものだけど)送り出した後は、半日寝ていていよう・・ということで・・。
 やった方がいい事って、いっぱいあるけど・・自主休講日♪ pen0-06

キッチンのファンタジー♪

 台所用品の店で見つけたおろし器。人形の衣装の色も何種類かあって、何十体かずらりと並んでいる様子はとても楽しくて目が離れなくなってしまった。Made in Parisで、少しぜいたくなので、その場を立ち去ったが、先日行ってみると、もう2種類しかなかった。
冬のバーゲン最中ということもあって、とうとうひとり連れて帰ってしまった。
スカートのところでチーズをおろしてみると、きれいに、楽しくチーズがおろせて、感動!
 お皿洗いのブラシも置いておくだけで楽しいものがあった。(花の裏側がタワシのようになっている)
殺風景な台所も一気に明るくしてくれる仲間たちである。

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Easy Warm –> Easy Break !

 今日はSさんが、なんとタイ料理の店に連れて行ってくれて、タイのカレーなど食べさせてくれた。本場のタイ料理、とてもスパイシーで辛いのだけど、その中にいろんな香りが混ざっていて、美味しくて感動してしまった。

 最近雨が多いが、ひと雨毎に植物たちが、グングン成長しているようだ。庭にも、今度は色の薄い山茶花の花が咲き出した。sazannka1r_01sazabbja2r
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  こちらはオステオスペルマム。ディモルホセカと似ているが、こちらは宿根草で、毎年花が咲く種類。この花はたくさん庭に植えられていて、これからどんどん咲き続けそうだ。

 こちらで冬を過ごすのは数ヶ月だけなので、暖房器具には、ハロゲンヒーターを数個買った。
つけた瞬間熱が出てくるので、外から帰った瞬間などに温まるのには便利だし、つけるとかなり明るくなるので、照明の足しにもなる。
 だが、安物を買ったせいで、これが又、見事なくらい次々と壊れていく

 買ってからまだ1,2ヶ月だというのに、全てのヒーターの、ハロゲンランプが、どれも2,3本ずつ、つかなくなってしまった。 「安物買いの銭失い」というのは、まさにこの事だと、最後には、わざわざシティのデパートに買いに行き、今度こそは・・と思って箱から出したら、最初から4本のうち1本ハロゲンランプがつかなかった・・。pen0-02 
 「電化製品は、最初から壊れていて当たり前」最近は、こう言い切るHaru。

  電気製品を買った時は、必ずレシートを無くさないように!・・教訓その1である。

Mufti Day♪

 Taikiの学校では、今日は『Mufti Day』(「生徒が私服を着てきても良い日」)。その日は私服を着ていく代わりにゴールドコイン(1ドルか2ドル)を払うことになっているらしい。Mufti Moneyといって、災害の基金などに寄付されるということだ。
 学校のお便りには、ロックスターやスポーツスターの服を着てきていいのだ、と書いてあるので、仮装大会かと思っていたが、そういうわけではなく、ほとんどの生徒は普通の私服を着ていたらしい。勿論、二人ほど小さなスーパーマンがいたようだ。
 Taikiのクラスの仲の良い友達も、パイレーツ・オブ・カリビアンの格好で、カッコイイ剣まで差して来ていたらしい。図書の先生はキング・アーサーだったとか。

 IECの方では、普通の授業だった。cimg1326_400

  数学で今図形をやっているのだが、その用語は聞いたことも見たこともないような言葉ばかりで、教えてあげようもない。

 数学用語などの説明のプリントを先生が配ってくれたようだが、見せてもらってびっくり。pen0-13

 IECのクラスにイランやアフガニスタンの子がいるおかげで、平行四辺形のペルシャ語訳まで目にすることができるとは・・。

 

 残念ながら、この地域では少数民族のため、日本語はなし・・。日本人は漢字を使うから、漢字を書いておけばわかるだろう、ということなのだろう。(日本の漢字と、ちょっと違うところもあるのだけど・・)  
 だが、漢字が書いてあると、確かになんとか理解できる。  
こうやって見てみると、見て意味が推測できる表意文字というのはすごい!と(唯一わかる言語なので、ではあるが)改めて思う。たったの一文字でイメージが掴めてしまう。
 韓国でも漢字は昔から使われていたらしい。が、だんだんハングル文字しか使われなくなりつつあるのだとか。

 とはいえ、多分、英語であっても、言葉の語源を知ることで、おおよその意味を掴んだりすることはできるのだろうが、悲しいかな、そこまで教養が身に付いていない。pen0-07ペルシャ語にいたっては、全く謎の図形にしか見えない。pen0-47

 Shouの今のクラスにはイラン人が3人、アフガニスタン人が4人、中国人が3人、韓国人が3人、そして日本人が1人。

  小さな多国籍社会がクラスの中にあって、最初はびっくりするばかりだったが、その中にいて見聞きすることが、結構面白く思えるようになってきているようだ。

コメディー悲話

 やっと・・!見たらわかるかもしれない単語(いまいち物言いがすっきりしないのは、4択問題でとりあえず正解したというだけのものだからである)が5000語に!ただ、これはインターネットでの学習なので、書いたわけでも、発音を聞いたわけでもないので、実際に使える単語になっているかは大いに疑問。

 で、どれだけ会話が聞き取れているかというと・・まだまだ全然足りない・・。
こちらで普通に生活していくためには、相当なボキャブラリーが必要なようだ。
ただ、生きていくだけならば、英語ができなくてもなんとかなるので、そんなに切迫感がないので助かるんだけど・・。買い物だけなら、指さし英語でなんとかなるし、笑顔は万国共通。だけど、もう少し、色々理解したいと思うと、やっぱり少し勉強しなきゃ!と思う。

 必要なのはボキャブラリーだけではない。大事なのは聞き取り能力・・。
「えっ!そんなふうに発音するの?!」
知っている単語でも発音が聞き取れないばかりに、わからないと思ってしまうことが結構多いことに最近気づいた。

 それから、ついつい抑揚にばかり聞き惚れて、音楽のように聞いてしまうケースも多い。
ネイティブの話す速度に追いついて理解するには、かなりの量の英語を聞いていかないと、やっぱり聞き取るのは難しいようだ。抑揚のパターン、言い回しのパターンを仕入れていくには、ある程度の量の会話を聞くしかない。

 聞き取れていないな・・と、一番痛切に思うのは、テレビのコメディー番組を見る時。なぜか夜のドラマは超シリアスだったり暗かったりする話が多いので、コメディーがあると本当に嬉しくて見るのだが、観客が笑っているのに、何がおかしいの?というか、何を言っているの?という取り残された状況は、実にさびしいものがある。動きのあるドタバタコメディーならば、想像で笑えもするが、会話でのコメディーは・・アウトだ!
コメディーを見ながら、神経がどんどん疲れてしまうという、悲しいパラドックスに陥ってしまう。
 今日も、一生懸命聞き取ろうとして見ていると、横でリンゴを食べていたShouが、
「かあちゃん、うるさい?」
と、リンゴをかじる音を気にして聞いてきた。なんとか聞き取ろうと、あんまり真剣になっている自分に気づいてこれはコメディーを見ている意味がないのでは・・と我が身を振り返って笑ってしまった。icon-ase

 ホリデーの期間は、結構週末に子ども向けの映画が放映されていたので、わからないながらも、みんなで結構楽しめた。子ども向けは、筋書きがシンプルでわかりやすいので想像がつくのがいいのだろう。

 きっと、これから何年か、映画を見るのに、吹き替えでなく英語版を見ていけば、いつか、理解できる日が来るのかもしれない。(でも、ある意味、自分の想像力でシナリオを書き換えながら、それに酔って笑っているというのは、やっぱりちょっと悲しいから、きっと作者の世界に浸って堪能できる日本語で観るだろうな・・) 

ブルーマウンテンズ

 家から車で1時間あまりの場所に、ブルーマウンテンズ という観光地がある。シドニーの中心部からは100?ほどの距離にある丘陵地帯だ。
渓谷、滝など変化に富んだ地形で、そこでのブッシュウォーキングは人気があるらしい。 
 ということで、今日はそこへ出かけてみた。

 ブルーマウンテンズには、いくつもの町があり、車の窓から「**町 ブルーマウンテンズのハート」「**町 ブルーマウンテンズの宝石」などなど、見事なキャッチフレーズの看板が見える。
 私達が目指したのはカトゥーンバーという町。
ジャミソンバレー(谷)の谷底からそびえる3つの頭を持つ奇石(スリーシスターズ)というのが、よく見えるビューポイントがあるらしいのだ。 
 この地元では有名な奇石にはアボリジニの伝説があるらしい。昔3人の美人姉妹を魔物から守るために、父親が石に変えて隠したのだが、父親が魔物に襲われてしまい、娘達を元の姿に戻すことができなくなってしまった、それで今でも、彼女たちは石の姿をしている、という話だ。 
 今日は曇り空で、その姿は霧の中に見え隠れしていたが、それはそれで、とても神秘的な雰囲気だった。
 エコーポイントという場所で、その光景を見たのだが、そこにはアボリジニの人が音楽を演奏するのを聞くことができた。
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  その場所からスリーシスターズへ向かって歩いていく道があったので、行ってみることにした。

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『かごめ』って・・?

 Taikiのクラスで、今日は先生が『かごめ かごめ』を教えてくれたそうだ。みんなで歌って、輪になって遊んだらしい。
日本の子がいるということで、色々考えてくださっているようで、ほんとうにありがたい。
ところでTaikiは、
「What's Kagome?」
と、先生に聞かれて、わからなくてちょっと困ったらしい。とりあえず、名前だと思いますけど・・?と答えたそうだ。 
 何なの?と、改めて聞かれると・・知らないことに気づく。
インターネットで、少し調べてみて、びっくり!意外にシビアな意味合いのある歌であると書いてあり、愕然とした。pen0-13
ただ、諸説あるようで、正確なことはわからない。インターネットでの検索というのは、便利だが、真実もそうでないものも混じっているので、見分けるのは難しい。
「もし聞かれたら、ただの、日本のナーサリーライムって言ったらいいよ。」
と、子どもには言ってしまった・・。 

 ここに来てから、家族でたまにするテニスだけでは物足りなかったHaruだが、今日やっと、念願の大学の教職員テニスサークル入りを実現できた。
毎日の通勤バイク(自転車)で鍛えてはいるものの、週一スポーツをするのとしないのとでは、体調がずいぶん違う。
金曜日の夕方、テニスサークルの人達は大学でテニスをしているようなので、2週間ほど前に登録してみたものの、担当者から一向に返事がなかった。
やっと昨日メールが来て、天気がよければテニスをしましょう、ということでHaruは大喜び。
あいにく今日は朝から土砂降りの雨だったので、諦めていたのだが、午後になって日が差してきた。とりあえずコートに行ってみると、やっているではないか。
急いでウエアを取りに走り・・やっと、大学で、プレーができた!一緒に楽しめそうな同じ学科の人もいたそうだ。smilenew

冷や汗の瞬間・・

 Shouのクラスでは、授業でニュースの勉強もしているらしい。
今日は『捕鯨』に関する記事を先生が持ってこられたようだ。

 先日開かれた、国際捕鯨委員総会で、日本とオーストラリアは南太平洋の捕鯨をめぐって真っ向から対立したらしいのだ。クジラ保護を強く主張するオーストラリアは、インド洋からイースター島までの南太平洋での捕鯨を全面禁止する「南太平洋サンクチュアリ(聖域)」の設定を提案。クジラ消費国である日本がこれに対抗ということらしい。 採決の結果、南太平洋サンクチュアリ案は否決されたが、オーストラリアのロバート・ヒル環境大臣は、来年の会議で再び南太平洋サンクチュアリ成立に挑戦することと、サンクチュアリを南太平洋だけでなく、 世界中に拡大させたい考えを表明している。ヒル大臣のもとには、全世界で137,000人が署名した捕鯨禁止を求める嘆願書が環境保護団体「グリーンピース」から届いているといわれている。

 時々、テレビのニュースで
「日本は、すばらしい生命である鯨の命を奪おうとしている!」
と言うコメントと共に、鯨を捕獲している、いかにも残酷な映像が映されている。肩身の狭い思いをする瞬間である。
 ただひとつ言える事は、外から日本を見る、物事には多面性があって、意見や立場の違いでとらえ方が大きく違ってくる、という事実を肌で体験する、そのこと自体が、子どもにとって、いい体験になることは間違いない。