子どもの寿命の延ばし方

 Aiのクラスメートで、ヨルダンから来ている男の子がいるのだが、しばらく学校を休んでいる。
担任の先生は
「国の中でテロが起きたり、不安定なので、今、彼は大変なのではないかしら。」
と心配していらっしゃるようだ。

 今日のテレビで、BBC制作の番組があった。食生活改善がテーマ。
 ある家族に
「ジャンクフードばかり食べて、不規則な生活をしていると、この子どもたちは、こんなに太ってしまいますよ。」
と、子どもたちの将来の姿をコンピューターで、シュミレーションして見せていた。そして、
「もし、栄養のバランスを考えた食事をし、生活習慣を直すのならば、こうなります。」
と、改善された時の未来の姿も映していた。 生まれ持ったものは同じでも、映し出された未来の姿は、体型、姿勢、顔つき、雰囲気、すべてにおいて全く別人のようだった。しかも、予想される寿命も20年近く違っていた。
 子どもたちの母親は、最初の映像を見て、涙を流していたが、次に見た映像に、
「必ず、こうなるように努力するわ!」
と、真剣な表情で宣言していた。

 子どもたちが、環境によって、いかに変わっていくのか、その責任は親にあるのだ!と、番組はとてもシビアに伝えていた。
戦争の恐怖の中にいる子どもたち、普通に人間を拉致する国家で育つ子どもたち、貧困の中で育つ子どもたち・・勿論、変えることの難しい環境もある。
が、一方、食生活や、生活のリズム生きていく上で大切な考え方、行動の仕方、など、周りの大人の力によって、良くも悪くも伝えられていってしまうことも多い。これからの地球を、平和で笑顔に満ちた世界にするための、大人の責任の重さを思い知らされるようだった。

 番組の中で、カメラはその家族の挑戦を追っていた。食生活の改善が一番のテーマではあったが、番組から他にもいくつかの課題が出されていた。
体を動かす事、というのもあり、スポーツなど一切、面倒がってしなかった家族が、少しずつ、体を動かすことを楽しめるようになっていっていた。チャンネル争いなど、ちょっとした事ですぐにヒステリックになっていた子どもたちも、武道をすることで、礼儀や相手への思いやりも学んでいっていた。
社会的な行動、という項目もあり、みんなで協力してパーティーを開くことになった。これも面倒だと最初はみな、いやがっていたが、準備、そして実現・・自分たちの行動ですばらしく楽しい時間が持てたことに、最後にはみんなの表情が、誇らしさで輝いていた。  

 こちらの学校の科目で、『リビング スキル』というのがあるが、まさしくこういう授業だということらしい。

第2章(新学期 冬から春へ)の始まり

 今日から新学期。

 Taikiの担任は、がっしりした男の先生から、今度は若い細身の女の先生に替わった。
 休み時間、ボール投げをしていた時、自分のボールが飛んでいってしまって、誰かがそれを拾った。
返してくれると思ったら、「It's mine!」といって、なかなか返してくれなかった。こちらも負けずに「No!」と言い続けていると、クラスの友達が来て、相手に強く言って、取り返してくれた。
 帰った早々、そんな話をしてくれた。 
 優しいお友達がいるということと、彼自身もなんとかがんばってやっているようなのと、話を聞いてそんな事を感じてホッとした。 

 Aiは、もしかすると今学期も前のクラスに残るのではないかと、実は、心配していたようだが(ついていけない時は、取り出し授業を受けていたりしていたので)、無事、前のクラスのお友達と一緒に、次の段階のクラスに進むことができたので、ホッと安心したようだ。
 最初の学期は、お腹が痛くなったり、熱が出たりで、心配なこともあったが、だいぶ学校に慣れたようだし、仲の良い韓国人のお友達もできたし、もう、クラスに兄がいなくても大丈夫だろう。
 全て英語での算数の授業など、相変わらず大変だろうが、何とか色々な事を乗り越えながら、学校生活を楽しんで過ごしてくれるものと信じている。

 Shouは、少し上のクラスに飛び級をした。以前は中国、韓国、がほとんどで、その他はギリシャ、マレーシア、タイの子達と一緒だったが、今度は、アラブ系の子どもが多いらしい。中国語や韓国語は、以前クラスで飛び交っていたので少し馴れていたが、全く聞き慣れない言葉をその子たちがしゃべっていたので驚いたようだ。
「ふざけて適当、なんか声出しよう、って思ったら、相手がそれに同じように答えよったけん、びっくりしたー!言葉やった!!」   
 又、違った社会や文化をもった国から来た友達と過ごす、この学期も、いい勉強になることだろう。   

 3人とも、学校が始まるのを(今度は、どんな事があるのだろう?)と、楽しみにしていたが、学期が代わり、状況が変わっても、皆、又、笑顔で学校から帰ってきたので安心した。 

願い・・

 ニュースでは、イスラエルからの爆撃によるレバノンのベイルートの惨状が度々伝えられている。
今日になっても、まだ帰国することのできないオーストラリア人がいる、ということで、政府の怒りの声も取り上げられている。 
 そういえば、Taikiのクラスの可愛らしくて、人なつっこい少女は、クルクルとした瞳を輝かせながら、片親がレバノン人なのだと言っていた。
 明日から学校は始まるが、彼女のところも、国にいる親戚などのことで、気が気でないのではないだろうか。無邪気な笑顔、輝きに満ちた瞳が、恐怖や、悲しみそして不安に曇っていくのを、考えただけでもやるせない。  
 たくさんの罪もない人達が犠牲を払わなければならない、武力での争いなど、一刻も早く止めてほしい。

たかが白玉、されど白玉

 今日は、子どもたちが、白玉だんごを作ってくれた。きな粉、そして小豆あんと一緒に食べた。
なんということもない話だが、ここでの生活の中では、この組み合わせを味わうのは、あまりの至福に、言葉もでないくらいの(ちょっとおおげさ!)感動のひとときである。
 甘い食べ物は、本当に多いのだが、甘過ぎるケースが多い。

 最初の頃、『わさびふりかけ』を見つけて、食べてみたら、甘い・・え?どこにわさびがあるの?という感じ。(勿論、あとで表示をよく見たら、他の国で作ったものだった)  
 この間、東京マートで『ツーンとする わさびふりかけ』というのを見つけて(Made in Japan)も確認してから、おそるおそる試してみたら、鼻の奥からツーンと辛さがこみ上げてきた。
「ほんとうに、ツーンとするよ!」
「ツーンとする。そうよ、この感覚よ、ね!ね!!」
と家族みんなで、その辛さに涙目になりながら、大騒ぎしてしまった。

わさびがツーンとする、そんなことでこんなに感動ができるなんて、我ながら、思いもよらないことだった・・。 pen0-46

寒さも吹き飛ぶペトロス効果♪

 ペトロスさんのお友達のロビンという方から電話があった。
未だに電話英語には、汗をかく。が、今回は汗よりも、ありがたくて涙の出そうな電話だった。
ペトロスさんが、来週の土曜日に私達を招待してくださっていたが、その方のご家族を、引き合わせようとしてくださっていたらしい。
あいにく、都合が悪くなったので、又、次の機会にお会いしましょう。とわざわざ言うために電話をしてくださったようだ。
 お会いしたこともないのに、本当に親切な方で、まだ、こちらの生活に慣れていないのではないか、大丈夫か?と、色々聞いてくださった。彼女は、日本で暮らしていた事があるということで、ペトロスさんが、こちらの生活にまだ慣れない私達家族のために、紹介しようと思ってくださっていたらしい。何と親切なことだろう・・。本当にありがたいことである・・。ペトロスさんの話題なると、家族みんな、笑顔になって和むのだけど、又しても、心温まる心遣いにびっくり!pen0-02冬の寒さも吹き飛ぶくらい、優しさが身にしみる。

 今日はSさんと、お子さんたちが遊びにてくれた。7月の終わりの週から、Sさんと一緒に楽譜の読み方の勉強を始めることにした。 
 学校の食堂ボランティアも、一応、年間を通して、人が組み込まれているようだし、もしも、猫の手も借りたいような時は言ってもらうことにして、できれば楽器の練習に、ゆっくり時間を使おうと思うが、滞在期間、残り9ヶ月の間に、Sさんが、楽譜が読めるようになって、これから、もっと自由に、歌や楽器が楽しく演奏できるようになれば、ここに来た甲斐もあるというものだ。どういう形でも、音楽に携わっていられるのは、嬉しい。mus-pen06

ミッション 限りなくインポッシブル?!

 来週の火曜日から新学期が始まる。
この2週間の休みの目標は、旅行と勉強、ということにしていた。
 旅行については、一大イベントを達成できたので、思い残すことはない。
 問題は、子どもたちの学習。
 最初は、この時期こそ、日本の授業についていくための勉強に費やそう、という計画だったのだが、学期の終わりにはそれよりも、まず英語をやらないと、次の学期が大変だ・・という差し迫った状況があった。
それで、この休みは、英語の勉強のみ、することにした。

 NO**に数年通っていたとはいえ(親はすっかりそれで安心していたが)、主語、動詞、目的語が一体何者なのか、勿論どんな順番で並べたらいいのか、それすらわかっていなかった下の2人にとっては、最初の学期は、『目が点!』の一言だったようだ。(勿論目の青い大きな人達に対する恐怖心などはなかったので、それはそれでよかったのだが)

 主語にする代名詞すらわかっていない、『I,MY,ME,MINE・・』なんて一体何のおまじない?・・状態。
3人称単数の時は、動詞にSをつける、過去形にはーed、でも不規則なものもある、などなど、全く知らずにいたのだから・・不思議の国に飛び込んだ気分だっただろう。

 だが、(よおし、英語の勉強を!)と勢い込んでみても、何をどうすればいいものやら・・。とりあえず、教科書を見せてもらおうとしても、持って帰っていない!というか、借りているだけなので、学期の末には教科書は、学校に返却することになっているそうなのだ。

 しょうがないので、町の本屋に出かけ、教材を探すが、山のようにある。ライティング、リーディング、グラマー、イングリッシュ(これは一体何をするの?)・・一言で英語といっても・・。
幸い、IECの学校で使っていた教材が見つかったので、とりあえず一冊購入して、上の二人の教材に。
Taikiについては、とりあえず幼児用のスペリングの本などやってみて、適当かどうか試すしかない。

 あくまでも、ここでの生活を楽しみながら、できるだけ英語力をつける、のであって(外国生活の体験の方が大切だから)、何が何でも英語を!というプレッシャーにはもっていきたくないので、やれるだけやろうね!と、あまり張り切らないようにしているが・・。

 又、毎日学校に通うことになる彼らのようにせっぱ詰まった感じはないが、ここへ来て、買い物はなんとかできるものの(みなさん親切なので)、テレビも聞き取れないし、新聞もほとんどわからない。結局、知っている単語が少なすぎることに問題がある、という事実を、たくさんの場面で実感する。それで、子どもたちもがんばっている事だし、自分も少し勉強することにした。

 結局、‘イー*ン‘の「一日5分で英語の**」というのが、月々わずか千円足らずの支払いで、毎日様々な勉強ができるようなので、申し込みをしてもらった。
英単語を覚えるのが一番のポイントだが、見てみると、一万語、達成している人がいる!

 ようし、それなら私も・・と、一万語達成を目標にすることにした!!
実際は、たかだか一年間で英語の会話力なんて伸びはしないんだろうけど、とりあえず、英語圏にいるんだから、少しは力をつけた気分で帰国したい。
 誰か、一緒にがんばる人、いないかな?

芽吹きの季節♪

 一ヶ月前に植えたマーガレット。店員さんが冬も咲き続けると言うのは、本当だった。一ヶ月、その花びらは枯れることなく咲き続け、ようやく最近、次の蕾たちに世代交代を始めている。5?ほどの小さな苗だった桜草も、一生懸命冷たい風に耐え、少しずつ大きくなって可憐な花をつけはじめている。

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 3日に初めて咲いた山茶花の木。その蕾からは次々と、豪華な八重の花が咲き出している。山茶花は、庭にも、家の前の道路にも、もともと植えてあって、かなり大きく育っているし、つけている蕾の数がすごい。ポピュラーらしく、あちらこちらで見かける木でもある。冬を彩る華やかな花だ。微妙に花の形、色、などが違っていて、様々な個性がある。まるでバラのように柔らかな雰囲気の花もある。

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  もともと庭に植えてあったバラの木も、枯れ果てているように見えていたが、新芽をいつの間にかつけている。me1

 何もなかった地面から、鮮やかな黄色のタンポポも、昼間の陽気に、花を広げていた。tannpopor

 車で走っていると、菜の花の咲いている光景も!

 植物たちも、ゆるやかに、暖かい季節へと変わりつつあるのを、いち早く感じ取っているのだろう。

 マーケットの片隅に、ひときわ目を惹くサボテンが置いてあった。思わず、撮影してしまった。sabotenr

  朝は冬。それから太陽が上がるにつれて、春の陽気がやってくる。昼には、今度は初夏が訪れて、少し汗ばむくらいになる。そして夕方、日が沈む頃から季節が変わって、夜には又、冬が訪れる。
 一日のうちに、季節の移り変わりを感じる、そんな今日この頃である。

心意気!

 石油価格高騰のあおりで、車の販売が伸び悩んでいるらしいが、そんな中、小型車の売り上げはなんとか順調にいっているらしい。その中でもトヨタのカローラは、下半期、No.1の売り上げだったようだ。
日本車は、CMでもよく見かけるし、たくさん走っているのを見かける。そして、実際の評価もとても高い。
 日本の電気製品、車・・そして楽器店に行くと、ピアノに関してもYAMAHAやKAWAIはトップブランドである。 
きっと、モノ作りに、きちんとした「いい仕事」がなされているのだろうと、思うことができるのは嬉しい。

  朝の7時半から、「タートルズ」に続いて、最近は、アニメ「ワンピース」 が放映されている。忍者、サムライ、この二つの言葉はとてもポピュラーなようだが、“心意気“をしっかり軸にもって描かれた、現代のアニメが伝えられてい くのも、嬉しいと思う。とてつもなく奇想天外なキャラクターや、ストーリーの中、愛や友情や希望や信念・・そんなものを、清々しく伝えてくれるアニメだ。
 心意気をもって、モノを創る。心意気をもって、生きていく。そんな姿は、時代も国境も関係なく、感動を与え続けるのだろう。

 豊かでのんびりとしているように見えるが、この国も、実は多くの問題を抱えている。
マリファナ使用者は、30代に最も多いそうだ。その子どもたちへの影響を考えると恐ろしいものがある。
高齢化、少子化、将来の労働力の低下はここでも深刻な問題となっている。離婚率も、年々高くなっているようで、家族関係センターというのが、最近開設され始めたらしい。

 未来を語るのに、不安の種はつきない。
日本海へのミサイル実験・・ありえないようなことが起こっている・・。オーストラリアのハワード首相も、北朝鮮のミサイル実験について「挑発的行為だ!」と非難している。北朝鮮へ、抗議も表明しているらしい。・・が・・?

 庭にアリッサムとデイジーの花の種を植える。
冬も咲き続けると言う店員さんの言葉通り、秋に植えたマーガレットは、未だに満開で元気に咲き続けている。
その花びらは、開いては閉じ、開いては閉じ、可憐な姿からは予想もしなかった強さで咲き続け、ようやく次の蕾をつけて世代交代をし始めている。
 ふと見ると、枯れ果てたように見えていたバラの枝から、やわらかな新芽が、芽吹きだしている!

滞在3ヶ月経過

 シドニーへ来て、気づくと3ヶ月を経過した。
来る前に、3ヶ月で、土地に馴染んでいく・・という想定をしていたが、どうだろうか?

 衣食住の次は、職場、学校、とそれぞれの仕事の環境、仲間や居場所・・。
この国のおおらかな懐の中で、親切な人達知り合うこともできて、なんとか、かなり落ち着いて暮らせるようになってきた。

 こちらへ来て抱いた、いろんな印象は、そのうち、当たり前のことなって薄れていくのかもしれない。
「オーストラリアに来て、どんな事にびっくりした?」
と子どもたちに聞いてみた。

☆ 人が大きい
☆ よく笑顔で挨拶をしてくれる
☆ 人が親切だ
☆ 列で並んでいても、急がなくて世間話など長々と平気でする。
☆ 中国人や韓国人が多い
☆ 韓国人は学校の中でも同じ国の年上の子に頭を下げて、尊敬をあらわしている
☆ いろんな人種の人達を、どこでも見かける
☆ 白人は、大きい子が多い
☆ 黒人は足が細くて長い。足がすごく速い人がいる
☆ 人なつこい子どもがたくさんいる
☆ オーストラリアの子ども達は、めったに泣かない。ケンカは激しい
☆ ドアの取っ手が高いところにある
☆ スーパーマーケットの棚が高い
☆ カラフルな鳥がそこらへんに飛んでいる
☆ 赤い屋根の家が多い
☆ 煉瓦調の壁の家が多い
☆ 広い公園が多い(ボール遊びは駄目、とか遊んでいたらうるさい、とか言われずにのびのび遊べる)
☆ 犬のペーパートイレがあまりない
☆ 人が、通りで歩きながらとか、どこでもパンやお菓子などを食べている
☆ 甘い物が多い(とても甘い)
☆ チョコレートをよく売っている(大学の学科の受付でも売っていたりする)
☆ 牛乳、油、アイスクリーム、ヨーグルトなど、4、5リッター入りのケースでも売っている(重い!)
☆ 横断歩道の音が面白い
☆ 大きな樹が多い

などなど・・という感想だった。 

 学期の終わりに、IECのクラスでは、校庭にみんなでユーカリの苗木を植えたらしい。
そして先生は
「8年経って、又ここに来てね。そして、この木がどんなに大きくなっているか、見てちょうだいね。」
と言ってくれたそうだ。

 将来、子どもたちは、又、この地に来ることがあるのだろうか・・?
それは、わからないが、ここで、クラスメートと共に植えた木は、きっと、空へ向かって、すくすくと育って、大きな、美しい樹木へと成長していくのだろう。

レロレロで、クリア☆

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 本屋は勿論、ウールワースなどのスーパーでも、よく見かける本がある。『SUDOKU』というタイトルの薄い小冊子だ。日本から来たものらしく、かなり売れているようだ。数字を使った頭の体操で、やってみると、結構面白くて、子どもたちも、はまっている。  最近、こちらでもゲームの『Brain Traning』が売り出された。テレビで、施設でも役に立つのでは・・という事が放送されていた。本当に脳が鍛えられるのだろうか?

 やってみると・・頭の体操以前のハードルがあることに気づく。
最初の『Age Check』のところで、3つの問題が出されるのだが、その最初の問題。
まず、次々と画面に出てくる色を見分けて、素早く言うのだが、レッド、ブルー、ブラック、イエロー・・まず、その発音を認識してもらえない!

 何日か挑戦していると、やっと、認識されるようになってきた。
が・・やはり、画面の色を見分けてから、脳に信号を送り、それが英語となって口から発音されるまでの速度が、情けない話だが、遅い・・遅すぎる・・。icon-ga

  次のハードルは、『何分でこの文章を読めますか?』という問題。
英語の文章が読めない!知らない単語が多すぎる!icon-aseあまりにもたくさん、発音すらわからない言葉が出てくる・・。
やっぱり難し過ぎるよね・・と、しばらくやる気をなくしていた。

 そんなある日、Taikiが、何やらおかしな声を出している。見てみると、ゲーム機に向かって、ただひたすら
「レロレロ・・。レロレロ・・。」
と言い続けている。icon-questionそして、ペンで画面をタッチ。
「かあさん、これ、レロレロって、ずっと言って、適当に終われば、いいとよ。」
なんと、彼はBrain Trainingの、英語の音読のところを、全てレロレロで、クリア、どころか高得点を出しているではないか!icon-eek

 その日から、私も、わからない所は、気にしないで、レロレロと言って、読み飛ばしていくことにした。
所詮、全部わかろうなんていうほうが、無理なのだ。
ちょっとくらい、ハンディをつけてもらっても、いいことにしよう!icon-hahaha

 まだまだハードルはあるのだが、やはり、人間の脳というのはすごい。続けてやっているうちに、評価が、じわりじわりと若返り始めている。(勿論、この評価はレロレロを含んでいるので、あまり当てにはならないが、それにしても、昨日の自分への挑戦、という目標にはなりうる)
 『Brain Traning』の中には、Age Checkや、Trainingの他に、SUDOKU(言葉は要らない!)も入っていて、結構、楽しませてもらっている。pen0-47