以前、イギリスにいた時に迎えたクリスマスシーズンは、とても日照時間が短く、しかもたいてい曇り空。そのうえ寒かった。
暗い長い夜をじっと耐えるしかない、そんな中で見る街のクリスマスのイルミネーションの輝きは、とても嬉しいものだった。
春に憧れる気持ちと、お祝いのムードと、混ざり合って、よし、もう一山越えよう!という貴重なエネルギーになっていた。
こちらのクリスマスは、その点、本当にいろんな意味でラクだ。
寒さに体をこわばらせることもなく、昼間は長くて大体において、いい天気。
勿論、教会で敬虔な時間を過ごされる方も多いと思うが、大抵は、家族や親戚が集まって楽しい時間を過ごす、ということに意味をおいているようだ。
パーティーも、伝統的なターキーやプディングのディナーより、バーベキューですまそうよ、という家庭も多い。
全てが、とてもカジュアルな気がする。
イメージとしては、キリスト生誕のお祝い、それは勿論の話だが、サンタさんの来る日、ということにも大きなポイントが置かれている。
北国のサンタさんが、こびとサンにプレゼントを作ってもらい、ソリにのって、子どもたちの家にやってくる・・世界共通のイメージだ。
(クレメント・ムーアが1823年に新聞に投稿したクリスマスの詩、 『A Visit from St. Nicholas』
(後に『The night Before Christmas』と改題された)という詩からきている事をご存じの方も多いと思う。)