ペトロスさん

 mocmocさん、ありがとうpen0-02。子どもたちからも、感謝を伝えてくれとのことです。pen0-14

 先日、Sさんにペトロスさんという方を紹介していただいた。60歳くらいのギリシャ人で、とてもユーモアがあって、チャーミングは方だ。
英語はもちろん、日本語、中国語、韓国語、ドイツ語、いろんな言葉をたくさんしゃべれる。
「今度、遊びに来てくださいね。」
とは言われていたのだが、改めて、わざわざお誘いの電話をかけてきてくださったので、今日訪ねて行くことにした。
「何も、持ってこなくていいですよ。お昼を一緒に食べましょう。」
ということだったので、飲み物とお菓子を持参して行った。(結局、受け取ってもらえなかったが・・)

 ペトロスさんの家は、シドニーシティーセンターにある、14階建てのマンションの13階で、とても見晴らしがよかった。
ピザ(生地から作ってくださっていた)や、ライス、トースト、サラダなど用意してくださっていて、Aiと私はでエビや貝や野菜の料理を手伝った。 
 一人暮らしをされているのだが、とても社交的な方で、週末には、よくお客さんを招いて一緒に過ごされるようだ。いつもは、図書館に行って過ごすことが多いということだった。
 彼は、ギリシャ人より、日本人の友達が多いそうで、私達の風習などもよくご存じだった。
「オーストラリアに2年いると、きっとわかるけど、この国の人達は、悩むことがあまりないので、とてもシンプルに暮らしている(一般的な話だけど)。
正しくスペルも書けない人達もたくさんいる。だけど、階級がなくて、みんなお高くとまることがない。物事を、あまり気にしない。まるで象のように厚い肌をもっているようだ。だけど、心はダイヤモンドのように美しくて、言ってみれば磨かれていないダイヤのようの人々なのです。」
とおっしゃっていた。ここに40年以上も住んでいらっしゃって、たくさんの人々と関わってこられているので、いろいろと興味深い話をしてくださった。なんといっても、ユーモアがあって、頻繁にジョークをおっしゃるのだが、言っている本人が心底おかしいと思っていらっしゃるし、表情がころころ変わって、とても劇的に伝えてくださるので、面白かった。体中つかって表現される様子を見て、言葉がわからない子どもたちも、すごく引き込まれて話を聞いて(見て)いた。

 家の中でもネクタイをちゃんとつけていらしゃって、おしゃれだったのが印象的だった。少し髪がうすくなっているのだが、
「ある時、中国人の理髪店に行って、ここに座れと言われるので座ったら、あなたの頭は切る髪がない!なんて言われちゃってね・・。」
と、それもジョークにして、大笑いしておっしゃっていた。

お皿を洗います、と何回言っても、
「これは洗剤の中につけ置きしておけば、明日になればピカピカになるんだから、大丈夫。それよりも、又、来て、料理してください。」
とおっしゃって、手伝わせてくださらなかった。おまけに、子どもたちにクッキーまでいただいてしまった。

Shouが帰り際に、「さよならは、ギリシャ語で何と言うのですか?」
と聞くと
「ヤス!って言うんだよ。」
と教えてくださったので、みんなで、ヤス!と言いながらお別れをした。

 夜、電話があって、
「今度、いい友達を紹介するから、旅行から帰ったら、又遊びにいらっしゃい。」とのことだった。

 本当に心の寛い、ステキな方だった。icon-heart

 cimg1011r_400ペトロスさんのお宅から見える風景。