Canteen

 今日は9時から2時までの、食堂の売店(Canteen)のお手伝いに行ってきた。毎日2人、もしくは3人が、交代で売店は動いているが、ボランティア運営なので、人手が足りなくなることがあるようだ。 
 どうしても人手が足りない、という事だったので「あまり力にはなりそうもないけど、とにかくできるだけやってみます。」ということで、お手伝いをさせてもらったのだが、楽しくて、ものすごく勉強になって、ものすごく疲れた。

 今日は、金髪のナーディンと黒髪のマイク夫婦が来ていた。(マイクは、初めて手伝いに来たようだった)ナーディンがとても真面目でしっかりした人なので、司令塔になって、私達二人を動かしてくれた。2人といっても私は5歳児程度の動きしかできなかったが・・。 
 何といっても、子どもたちが可愛い。それは世界共通のことだけど、光に透けるような瞳の幼い子どもたちは、見飽きないほど愛くるしい。肌の色は様々で、小さな声で恥ずかしそうに話す子、それを助けようとする子、大人並みの迫力で話をする子、色々だ。
「Can I Have ** please?」
「Thank you.」
おおむね礼儀正しく、丁寧な物言いをする子がほとんどで、気持ちがいい。

 仕事は、相変わらず結構多いのだが、ナーディン達は、前回のペアもそうだったが、感心するほど、絶え間なく、よく働く。基本的に、とても真面目なようだ。
 注文の袋が、1つわからなくなってしまった時など、オロオロして、本当にかわいそうなくらいだった。「一人、ランチがもらえない子がいると思うと、どうかなりそうよ・・!」結局、その袋は彼女たちがしばらく(先生との懇談で)いなくなった時、一人応援に来てくれていて、その人が注文がキャンセルになったので、ゴミ箱に捨ててしまっていた。それがわかった時の喜び方を見ると、本当に彼女は1つ1つの物事を大切にしてやっていくんだな・・と実感した。 一人応援にきていた、というのはこの売店をとりしきっているヴァージニアという、いかにも頭のよさそうな、てきぱきした東洋系の美女だった。

 売店の仕事で一番時間がかかるのは、サンドイッチ(ホットサンド)作り。
パンにバターを塗って具をはさみ、ホットサンドの機械に入れる、そして包むだけの作業なのだが、中身の注文の種類が多くて、それにきっちり対応するのだ。 
バターは塗らないで、とか、あれとこれとを一緒にして、とか、注文が結構細かくて、「これしかないのよ!」ではなくて、一人一人の好みに合わせる手間を全く惜しまないのは、すごいと思った。

 昼休みには、アイスなども売っていて、アイスキャンディーだけでも、マンゴー、トロピカル、アップル、レッドカラント、と種類が多い。朝は暖房がいるような気温でも、昼間には暑くなって、半袖になって走り回っている子もいて、やはりアイスはよく売れる。

 途中で、前回、手伝いの下見に行った時に働いていたキャサリンが、買い物を持って立ち寄って行ったが「You are brave!」と言って褒めて(多分・・もしかすると、あまりの無謀さに呆れただけかもしれないが・・)くれた。
 最後はそうじをして終わり。ご夫妻に、色々教えてもらったお礼を言って帰ってきた。

 約6時間の作業なので、家の事をする間もなくなるし、頭の中はいっぱいいっぱいになるし、実際には3分の1人前くらいにしか役には立てないが、又、どうしても足りなくて「とにかくHELP!」という事でもあれば、やっぱり行ってみるだろうと思う。とにかく、良い経験ができた。