世界一大きな花というと、ラフレシア、とばかり思っていたのだが・・。
シドニーのRoyal Botanic Gardenで、世界一大きな花が開花した、というニュースを読んでびっくり。
どうも、花びらだけでなく、花穂も含めて花全体ですると、もっと大きな花があるらしい。
その名は『Titan Arum』、最大3mの大きさを記録したという。
この花は「世界一臭い花」としても知られている。
ここシドニーでは温室内で育てられているのだが、毎年開花するわけでもなくて、2004年10月に初めて開花して以来のようだ。
今回の花は、小ぶりの105センチメートル。開花時期はわずか2〜3日と短い。
今年の11月2日頃1つめの花が開花し、2つめの花が、もう少しで開花しそうだという話だが、平日は、子どもたちが見に行けないので、昨日、日曜日に見に行ってみることにした。
枯れてしまった1つめの花、そして、まさに開花する寸前、という様子の2つめの花がそこにあった。
巨大な花の穂、ひだのたくさん入った、色の濃い、巻きスカートのような花が、とても印象的だ。
空調のせいか、匂いはほとんどなかった。
Botanic Garden Trust の、下記のページに、この花の説明がある。
http://www.rbgsyd.nsw.gov.au/conservation_research/horticulture_research/titan_arum/titan_arum_fact_sheet
記念のコインまで作られていた。
横では大きな画面に花の成長記録がつぶさに映し出され、
「とうとう咲いた!」
そんな植物好きの人達の間の歓喜が、伝わってくるようだった。
せっかくなので、少し園内をぶらぶらした。
何本か、泰山木の花が咲いていて、とても美しかった。
大きく、ふくよかな白い花。花の香りは、ちょっとレモンの爽やかさが混じって、しかもスイートな感じ・・。
とても大きな樹なのに、他の樹々も大きいので、特別巨大な感じがしない。
彼らは縦にも横にもすくすく伸びていたが、ゆったりと、のんびりと過ごしているようだった。
「Yummy!(おいしそう)」
香りをかいだオーストラリア人のおばさんが言っていたが、そんな感じ方もあるかも・・。