人々は穏やかで、ゆったりしていて住みやすいオーストラリアだが、 この国もやはり、種々の社会問題を抱えている。
最近は低年齢化してきたドラッグ、アルコールによる事故、そして暴力事件などもそのひとつだ。
ニューイヤーズイブの日、花火を見に行く人の数も多かったが、警官もかなり出動しているのに驚いた。
シドニーの中心部では、アルコールの持ち込みのチェックがあったらしい。
新年を、多少はめをはずして大騒ぎする人々の姿は微笑ましいものもあるが、はめをはずしすぎて、暴力をふるう人がでるようなのだ。
やはり今年も怪我人が出たらしく、なんと、その日、アルコールの飲み過ぎ、公的不法妨害、軽度の暴行行為などの理由で、各地で700人以上が逮捕されたという。
華々しい光に彩られる空・・そのまばゆい明るさがある一方で、やはりそこには影も存在する。
昨日、ニュースで、英会話の学校のある場所(クローズネスト)の名前が聞こえたので、どうしたのだろうと思っていたが、なんと、調べてみたら、以前、学校のお友達と行ったことのあるイタリアンレストランの店主の方が、白昼堂々、何者かに刃物で刺されて亡くなってしまったらしい。
オープンな感じの明るい店で、かなり人気もあるレストランで、そのご主人は、店はお休みなのに、翌週の仕込みのために一人で働いていらっしゃったということだ。
心の悼む話である。
この国では、学校の送り迎えが義務づけられていて、必ず親が迎えにくるようになっている。
又、12才以下の子どもの留守番は違法で、
「もし、それが近所の人に見つかると、通報されるわよ。」
という話を聞いたことがある。
確かに、自己防衛の必要性は、いくらのんきな私でも、とても痛切に感じる。
「危いな。何かヘンだな。って感じたら、すぐに逃げようね!」
危険箇所に近づかないこと、これは、子どもたちに、徹底しておかなければならない。