毎週火曜日の夜『DESPERATE WIVES』という番組がオンエアされている。何組かの家庭の妻達が、いろんな問題を抱え、混乱していく様を描いていて、(教育的ではなく、子どもには向かないドラマ)まさに、DESPERATE(絶望的、追いつめられた)という状況になっていきつつあるようだ。ストレスからちょっと一息、という事でお酒を飲み始めた主婦が、だんだんアル中になっていったり、その息子はそれにうんざりして、だんだん荒れていったり・・どうなっちゃうんだろう?という感じである。
全く違う話ではあるが、昨日のTaikiの学校のお便り(NEWS LETTER)に、『DESPERATE!』とあって、一体どうしたことかと見てみたら、
「食堂の売店のボランティアが足りなくて、来週の月曜日は、閉鎖せざるをえないかも・・誰かが必要です!」というような事が書いてある。
こういうケースには、じっとしていられない因果な性分の私は、ドキドキしながら担当者に電話をしてしまった・・。
「あの、英語はできないんだけど、お手伝いができるかもしれません・・。」
担当者も、若干とまどっていたが、結局次の日(今日)売店の仕事を体験して教えてもらうことになった。
Aiは、熱はなかったが、前例もあるので、今日一日学校を休むことにしていた。それで午前中Haruに家にいてもらい、Taikiと共に小学校へ。
売店の仕事は、
?学校が始まる前に、売店の準備をする。(スナックを棚に並べたり、おつりの準備をしたり)
?ランチ、リセス(休憩時間)に必要な物の予約を受け付ける
??で予約するものを書いてもらった袋に飲み物を入れる
?サンドイッチを(ホットサンド)作る
?ソーセージロールや、パイなどを温める
?リセスの時間に来た人達に予約注文の品を配る、買いに来た人にはスナックなどを売る
?ランチ用の食事の準備(サラダを作ったり、カップラーメンを作ったり)
?ランチの時間に来た人達に予約注文の品を配る。買いに来た人にはスナックなどを売る
今日は、ふたりのお母さんがお手伝いに来ていて、昨日担当の人から連絡を受けていたらしく、仕事の要領を快く教えてくれた。
気さくなお母さんたちで、状況を説明すると、ハイハイ、とどんどんリードして教えてくれた。わからない事を聞いても、わかりやすく、ゆっくり説明してくれた。
やってみると、思ったより、注文が多いので、サンドイッチ作りに手間がかかった。(冷凍のパンを解凍し、バターを塗って、チーズや、ハムや、煮豆、スパゲッティー、コーンなどをはさむ。そしてホットサンドの機械で焼く。注文によって中身を変えるので、それを間違えないようにするのがちょっと大変。)
オーストラリアのお母さんたちは、簡単なサンドイッチ(パンにハムなどをはさむだけ)しか作らないから、ラクよね、みたいな話を聞いたり、読んだりしていたが、いやいや、そんなことはない。彼女たちは実によく働く。仕事が一段落、という時でも、洗ったり、片付けたり、何かしらしている。
私は12時に帰ったが、あとの二人は一時過ぎまで、まだまだ働くようだった。
帰りがけに、彼女たちに
「月曜日は、手伝いに来るけど、あまり助けにならないので、あと二人は、やっぱり必要だと思うけど・・。」と言うと
「そうね。慣れるまで時間がかかるわよね。担当者に電話しておくわ。でも、とても助けになったわよ、ありがとう。」
と優しい言葉。実際は子どもから注文を聞くのも、やっぱり難しくて
「ごめんなさい、何て言ってるのかわからないから、聞いてくれますか?」
とか何回も助けてもらっていた。
とりあえず体験終了。
帰ったらAiも元気で、結局1日熱は下がったまま。明日は元気に学校に行けそうだ。