ジャカランタの花。
名前を聞いた時から、
「一体どんな花なのだろう?」
と、出会いを楽しみにしていた。
その樹は、優しい雰囲気で、あたりを包み込むようにそこに立っていた。
ふんわりと咲いていた。紫の小さな花々を一面にちりばめて・・。
今日は英会話の教室、第1日目。
とても楽しみにしていたが、それでもやっぱりちょっとドキドキ。
教室に行くと、5人日本人の生徒がいて、ホッとする。
気軽に話せそうな人たちばかりだ。
先生はオーストラリア人の、ちょっとふっくらしたフィオナという女性。
10時から12までの授業だった。
オーストラリアで病院に入る時・・というシチュエーションの英語の勉強。
カセットのリスニングもあったが、英語がしゃべれない母を入院させた女性と、看護士との会話で、本当に実践向きの設定だ。
「病院では、通訳をお願いすることができます。入院した場合、患者の食習慣に合わせて、いろんな食事が選べます。」
ベジタリアンならば、野菜のみの食事、イスラム教の患者さんには、彼らのための食事(宗教上、食べることのできないものもある)・・など、用意されるそうだ。
さすが多国籍社会。病院のシステムも、いろいろと考えてあるようだ。
始終、和やかな感じの会話教室で、とても楽しかった。
教室の前で、おもいがけずジャカランタの花にもめぐり会えたし・・。
「ここにいたの?」
と、声をかけたくなるような、そんな樹だった。