TELETEXT MODE☆

 テレビのチャンネルを変えようとして、うっかり違うボタンを押してしまったらしい。
突然、画面の下に、字幕が出てきた。
見ていた映画『コア』の、登場人物のセリフのみならず、「笑い」「和やかな音楽」などの効果音の説明まで・・。

 あわてて元に戻そうと、あれこれやっていたが、そのうち、この字幕のおかげで、映画の登場人物の、いつもならわからない早口のセリフが、わかる!ということに気づいた。
(正確に言うと、読んで理解できたら、わかる!という事なのだが)

 字幕も当然英語なので、勿論それを目で追うのも難しい。(スピードが速くて、なかなか目がついていかない・・)
が、いつもなら、ただ、聞き流しているだけのセリフ、
「え?そう言ってるんだ!」
意外に読むと知っている単語、なのに語句と語句のくっつけ方を知らないので、そういう風には聞こえなかった・・というケースも、意外に多いことに気づく。

 これはまさに天の助け!
Aiと一緒に、一生懸命ニューズに釘付けになっていても、結局二人で首をかしげるだけ・・。
「何だったんだろうね?pen0_10
・・こんな状況から、少し、脱出できそうだ!

 「字幕があると、ついつい見ちゃうから、リスニングの勉強にならないんじゃない?」
という意見もある。
 確かにそうだけど、今日もテレビで『ステュワート・リトル』をやっていて、字幕付きで見ると、いつもよりラクに楽しめて・・娯楽として楽しめて・・感激だった。
(いつもなら、娯楽番組も、私たちにとっては、推理番組となってしまうので・・)
「意味がわかる!pen0_02
 ユーモアのあるセリフ、意味深のセリフ、そんなものが、少しでもわかる嬉しさ・・。

 ただの映像を映し音を出す装置だったテレビ。
突然、世界を映し、その音や言葉を説明してくれる、親切な魔法の箱に大変身した感じだ。
嬉しい間違いというものは、あるものだ・・。