シドニーでは、毎年10月の最終日曜日にサマータイムが始まる。
『土曜日には、夜寝る前に、時計の針を1時間進めておくことを忘れてはいけませんよ。』
先週の金曜日、子どもたちは、学校の先生に言われたそうだ。
このサマータイム制度、日の光の当たる日中の活動時間を増やし、太陽光を有効活用できない時間を減らす、という目的のようだ。
これから、3月最終日曜日に針を1時間戻すまでの5ヶ月間、日本との時差は2時間となる。
ちなみにこのサマータイム、オーストラリアでは、DST(Daylight Saving Time)と呼ばれている。
州によって実施するところとしないところがあり、実施期間も州によって違うことがある。
《実施する州》 ●ニュー・サウス・ウェールズ州 ●首都特別地域 ●ヴィクトリア州 ●タスマニア州 ●南オーストラリア州
《実施しない州》 (2州1地域) ●クイーンズランド州 ●西オーストラリア州 ●ノーザン・テリトリー
オーストラリアには東部、中央部、西部に分かれた3つの時間帯があり、普段の日本との時差はそれぞれ、+1時間、+30分、-1時間となっている。
サマータイム実施中は1時間プラスとなるので、その間のシドニーと、サマータイムを採用していないパースとの時差は同じ国内で3時間もあることになる。
日本でも、1948年に、サマータイム制度が導入されたことがあるそうだが、諸事情により、1952年4月に廃止となったたそうだ。