クチナシの香り

 午前中は小雨が降っていた。
 お昼にソーセージロールをオーブンで焼いていたが、又しても家は煙だらけ。よくない事だが、煙探知機は派手 に2回ほど鳴って大騒ぎをした後、天井から取り外してしまった。なので煙でびくびくする事はもうないのだが、とにかくオーブンを使うと煙がすごい。家のに おいもなかなかとれない。

 「そういえば、この国にはアロマのお店がたくさんあると聞いていた。行ってみよう!」 とにおいという言葉から短絡思考回路がつながってなぜか今日はアロマに行き着いた。
香りの効用は身にしみているが、勉強までする気はないので、たまたまめぐりあって気にいったのがあれば時々身につけて、楽しんでいる。
 ここでも、もしかすると、元気の出る香りに出会えるかもしれない!

 ということでシティーセンターのクイーンビクトリア・ビルディング(QVB)のパーフェクト・ポーションという店を目がけて出かけた。

  結果から言うと「Can I help you?」という店員さんに、とっさにクチナシ(Gardenia)の香りの物がありますかと聞くと、薄めてはいますが、これはお勧めですよ。とまさに求 めていた香りを持ってきてくれた!なかなか今までクチナシの香りは見つからなかったので本当に嬉しい。
 店員さんに、置いてあったパンフレットを 持って帰っていいかと聞くと、2冊は無料のだけど、1冊は1.5ドルすると言う。それくらいならば買ってもいいかな・・と思っていると、その店員さんは、 有料のパンフレットも内容はその2冊と同じだから・・とにっこりして教えてくれた。本当に親切!彼女もそうだったけど、この国で度々思うのは、人々の笑顔 が多いこと。hana1

 ところで、このQVBという建物は1898年に建てられたビクトリア様式の建造物で、建物の中も目を見張るほど豪華だ。新しい高層ビルの多い中でも、しっかりと独自の存在を楽しんでいるようだ。
 ドーム型の吹き抜け天井、アイアンレースの螺旋階段、ステンドグラス、面白い細工の時計。
 ゆったりとした雰囲気なので、居心地がとてもいい。ちなみにYAMAHAの自動演奏グランドピアノも置いてあってたまに演奏されているようだ。
 最上階には英国の女王さまもショーウインドウにいらっしゃって、その側の片隅では定時になるとショーケースの中がライトアップされて人形劇(歴史の寸劇)があったり・・。
 カフェなどもあってくつろいでいる人達もいる。いつかゆっくり・・。 

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