本屋は勿論、ウールワースなどのスーパーでも、よく見かける本がある。『SUDOKU』というタイトルの薄い小冊子だ。日本から来たものらしく、かなり売れているようだ。数字を使った頭の体操で、やってみると、結構面白くて、子どもたちも、はまっている。 最近、こちらでもゲームの『Brain Traning』が売り出された。テレビで、施設でも役に立つのでは・・という事が放送されていた。本当に脳が鍛えられるのだろうか?
やってみると・・頭の体操以前のハードルがあることに気づく。
最初の『Age Check』のところで、3つの問題が出されるのだが、その最初の問題。
まず、次々と画面に出てくる色を見分けて、素早く言うのだが、レッド、ブルー、ブラック、イエロー・・まず、その発音を認識してもらえない!
何日か挑戦していると、やっと、認識されるようになってきた。
が・・やはり、画面の色を見分けてから、脳に信号を送り、それが英語となって口から発音されるまでの速度が、情けない話だが、遅い・・遅すぎる・・。
次のハードルは、『何分でこの文章を読めますか?』という問題。
英語の文章が読めない!知らない単語が多すぎる!あまりにもたくさん、発音すらわからない言葉が出てくる・・。
やっぱり難し過ぎるよね・・と、しばらくやる気をなくしていた。
そんなある日、Taikiが、何やらおかしな声を出している。見てみると、ゲーム機に向かって、ただひたすら
「レロレロ・・。レロレロ・・。」
と言い続けている。そして、ペンで画面をタッチ。
「かあさん、これ、レロレロって、ずっと言って、適当に終われば、いいとよ。」
なんと、彼はBrain Trainingの、英語の音読のところを、全てレロレロで、クリア、どころか高得点を出しているではないか!
その日から、私も、わからない所は、気にしないで、レロレロと言って、読み飛ばしていくことにした。
所詮、全部わかろうなんていうほうが、無理なのだ。
ちょっとくらい、ハンディをつけてもらっても、いいことにしよう!
まだまだハードルはあるのだが、やはり、人間の脳というのはすごい。続けてやっているうちに、評価が、じわりじわりと若返り始めている。(勿論、この評価はレロレロを含んでいるので、あまり当てにはならないが、それにしても、昨日の自分への挑戦、という目標にはなりうる)
『Brain Traning』の中には、Age Checkや、Trainingの他に、SUDOKU(言葉は要らない!)も入っていて、結構、楽しませてもらっている。