手作りの楽器屋さん

  こちらでハープの楽譜が置いてある店を探そうと、インターネットで見つけた『Harps and Harps』という店に行ってみようと車で約一時間北の方に走る。Gosford Westという町だ。 
 結論から言うと、楽譜はなくて、ハープの製造をしているところだった。倉庫のような場所に、型紙や材料などがたくさんあり、男の人が二人して仕事をしていた。
 フランスの楽器も扱っている、という事だったが、彼らがオーストラリア製の楽器を創る、ということにとても誇りをもっているのが印象的だった。とても親切な人で、3カ所ほど、楽譜があるかもしれないお店を調べて教えてくれたが、メルボルン、アデレード、とシドニーからはかなり遠い場所だ。楽器を見せてもらって、感謝しつつ店を出た。

 目的は達成されなかったが、いい経験だった。又、家からそこまでのドライブは爽快だった。
時速110キロの上り下りの激しいフリーウエイをひたすら走り、切り立った断崖の間を抜けると、前方に入り江が見えてくる。
 フリーウエイを降りてしばらく走ると、今度は田舎道で、広い牧場のある風景だ。
紅葉が美しい並木道にあるバス停には、それぞれ思い思いの絵が描かれていたりして、面白かった。

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図書館の利用

 子どもたちはそれぞれの学校で図書館を利用させてもらえるようだ。
Taikiの学校では毎週火曜日に本が借りられるようで「かあさん、ブックカバーがいるらしいよ。」と言ってきた。
ミシンもないし、布も持ち合わせていなかったが、たまたまこちらで買った枕カバーが一枚余っていたので、なんとかそれを縫い直してブックカバーを作った。
こちらではポピュラーな店IKEAで買った物なので、「ボク、この生地の枕持ってるよ。」という子がいるかもしれないが・・。

cimg0718_400 Haruと私も今日町の図書館(WEST RYDE BRANCH LIBRARY)に行って貸し出しカードを作ってもらった。このWEST RYDEという町はRYDEという区にあり、そこには5つの図書館があって、どれも利用できるらしい。本は25冊まで3週間借りられる。 
 貸し出しはいたって簡単で、全て自分で行う。まず貸し出しの機械でカードをまず確認、そして借りる本をそこに一冊ずつ置いていくと、機械がバーコードを読み取ってタイトルを認識してくれる。全て終わるとレシート(タイトルなど書いてある)が出てきて受け取る。 
 返却は受付の人に渡すか、時間外だと外のポストに入れておくらしい。

利用できるのは下記の時間帯だ。

Monday  10am- 5pm Tuesday  10am- 8pm Wednesday  10am- 5pm Thursday  10am- 8pm Friday  10am- 5pm Saturday  9.30am – 5pm Sunday  12 noon – 4pm

図書館の中はきちんと管理されている感じで、気持ちよかったが、本の冊数はそう多くはなかった。今度は区の中心の図書館に行ってみよう。
とはいえ、植物の本や絵本など(勿論絵や写真が中心のものばかり・・!!)11冊も借りてきたので読むのが楽しみだ。(コアラが主人公の児童書『ブリンキービル』もあった) 
 児童書のコーナーには『一日10分、子どもの本を読んであげましょう』というパンフレットもあり、子どもの読書の大切さへの意識の高さも感じられた。

日曜日のマーケット

cimg0215r  ここへ来て初めての買い出しの時、まず感動したのが果物の種類の多さだった。  まず、リンゴが安くて種類が多い。ゴールデンデリシャス、グラニースミス、フジなどもあるが、丸かじりに向いた小ぶりのものが多い。1Kgで2ドルくらいなので、思わずまとめ買いをしてしまうが、勿論5人家族だと、あっという間になくなってしまう。
 今の時期、果物屋さんに並んでいるのは、柿(Fuji Fruitsと書いてあった)、洋ナシ、ブトウ、マンゴー、オレンジ、タンジェリン(日本のみかんのようだ)、メロン、スイカ、イチゴ、アボガド、パウパ ウ、アップルカスタード、タマリロなどなど・・珍しい果物があって、とても面白い。 スーパーの中にもたくさんあるが、八百屋さん(野菜と果物の店)に行くと、これまた見事な数が、色鮮やかに並べられていて圧巻だ。

 上はごく普通の八百屋さんに並べられた果物。黒い紙には、1?につき何ドル、という表示がしてある。買う人はビニール袋にいるだけ入れてレジへ持って行けばOK。そこで測って計算してくれる。

  日曜日、食品の買い出しに近くのマーケットに行く。家から30分くらいの距離らしい所に、地図にかなり大きくマーケットと書いてあるので探してみると、本 当に広い敷地面積で、そこにいくつかの大きな倉庫があり、その中と外にフリーマーケットのようなたくさんの店が入っている。

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  食品のみならず、衣類、日用品、じゅうたん、ペット用品、などなど数知れない小さな出店があって、活気があり大賑わいだった。スポーツウエアがあるかと思 うと、チャイナドレスがきらびやかにディスプレイされている。その横にペルシャ絨毯らしき物があり、隣の店では細々とした工具が横に置いてある・・。
 質などに構わなければ、ほとんどの物がここで手に入りそうだ。
 八百屋さんにも、たくさんの人が群がっていた。いるだけビニール袋に入れて渡すと、店の人が、つるしてある秤でさっと量り売りをしてくれる。

  道を隔てて、普通の店が集まるモールもあったが、そこの店は日曜日はほとんどお休みらしい。その中でお客さんがたくさん入っている店があるので覗いてみる と、テレビが何台かあって、競馬の情景がうつっている。よく見ると、中の人達はそこで馬券を買っているらしい。結構女性客も入っていた。

もうすぐ2ヶ月

 こちらへ来てもうすぐ2ヶ月。子どもたちが学校に通い出してから2週間になる。
3ヶ月で生活に慣れて、少しラクになっていく予定だったので、だいたいこんなものかな、と思う。

 大体のリズムができてきた今、もう一度、みんなでそれぞれの目標を確認し合ってみた。
Haruは研究に専念する時間を今までより持つことができるので、規則的にそれをする事、そしてこれからの仕事の上での方向性を見つける事。
子どもたちは、こちらで積極的に色々な体験をしていくこと。
私は家事の担当で、自分のレパートリー(音楽)を増やすことが目標だ。

 これから冬になるが、健康に気をつけて楽しく過ごす、 まずその基本を大切にしていこう。

Is This Sushi?

 「今日、ものすごく大きな人達に囲まれてしまった!」とTaiki。
昼休みに一人でお弁当を食べていると、上級生の子達のグループが寄ってきて声をかけてきたらしい。
でも、話が通じないので「Are you Chinese?」と聞かれ、Japaneseだと言うと、日本語がわかる人を探してくれたが、無理だったようだ。
「バースデー、とか何とか何とか言ってたけどさっぱりわからなかった・・でもお弁当のおにぎりを見て、これはスシか?って聞いていたよ」
どうも全くの好意で話しかけてくれたらしく、Taikiもそれはわかったようだが、彼にとってはとにかく大きな人達!ということでびっくりの体験だった。 Popspris

  

Taronga Zoo

 8時15分、近くの駅に集合して、IECの子ども達はタロンガ動物園に出発だ。
『タロンガ』というのは『美しい水の眺め』という意味のアボリジニの言葉らしい。シドニーハーバーに面した緑豊かな国立公園の中にある広い動物園らしい。

天気も良く(秋晴れ)、みんなごきげんで出発。カメラを持って行っていいというので、Aiが写真も何枚か撮ってきた。 アシカのショーと鳥のショーが面白かったらしい。 ホモ・サピエンスのであろうと思われる趣のある体重計も、印象に残ったようだ。

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Another Japanese Garl

 学校から帰ってきたAiが「今日、日本人の子と話したよ。」と嬉しそうに言うので、聞いてみると、IECに彼ら二人以外にもう一人日本人の女の子がいるらしい。
 クラスが違うのだが、その子のクラスメートが、わざわざ「彼女はシャイだから、一緒に来て話をしてくれない?」と呼びにきたそうだ。 
 クラスに日本人が一人っきりで、さぞ心細いことだろう。(結構中国人や、韓国人の子が多くて、授業中以外は、中国語や韓国語ばかり飛び交っているようだ) 
 でも、同じ国ではない、その子の事をなんとかしてあげようとするクラスメートの子は、なんと優しいのだろう・・。

 その日本人の女の子はAiと同じ年だそうだ。助けあえるお友達ができてよかった・・。

 明日は動物園。電車と、フェリーと、バスに乗っての遠足だ。
 気温は今週は11℃〜18℃くらいらしい。晴れますように・・。teruteru1-02

Blue Mondayの次の日は・・♪

 「寒いからって、体育がなくなるなんて、信じられない!」
朝から10℃前後で、かなり寒かったので、体育の授業が急遽ボードゲーム(チェスなど)に変わったらしい。
 「ギリシャの子がね、チェスが上手でね・・」
 昨日は宿題の多さにAiは夜はクタクタになって、心配していたが、うって変わって今日は宿題もほとんどなく(毎日10単語ずつのテストがあるので、それを覚えるのはやらなければならないようだが)、ずいぶん気がラクなようす・・。 
 ついでに火曜日はHigh School(IECも含めて)は2時半に終わる(普通は3時15分)。ホッと一息というところだ。このところ、毎日のようにIECのクラスでは誰かが具合が悪くなって早退しているらしい。(先陣をきったのはAiらしいが・・)かなり詰めての英語の勉強で大変なのだろうか? 
とはいえ、木曜日は動物園への遠足。子どもたちも、徐々に、徐々に、クラスに慣れていくのだろう。carpink

 オーストラリアの学期の区切り方は、州によって違うらしい。
シドニーはニューサウスウエールズ州なので、多分これからの予定は次のようになっている。
Public Schoolに通っているTaikiは、下のような学期区分でやっていくようだ。

《2学期》  5月 1日〜  7月  2日
《3学期》  7月15日〜10月  1日
《4学期》 10月14日〜12月21日
《新学期》  1月  2日〜  4月 5日(2007年)

 High Schoolといっても、IEC(Intensive English Centre)に通っているShouとAiは、下記の学期区分のようだ。

《2学期》  5月 2日〜 6月30日
《3学期》  7月18日〜 9月29日
《4学期》 10月16日〜12月21日
《新学期》  1月 3日〜 4月 5日(2007年) 

やはり日本の学期とはかなりずれているようだ。 

 

 

救世主、来たる・・

 巷では『ダ ヴィンチ コード』をめぐって救世主への冒涜だとか違うとか、大問題になっているようだが・・。

 入居当初から炊事場の蛇口のしまりが悪く、よっぽど力を入れないと、ポタポタいつまでも水滴が落ちっぱなしになっていた。こちらでなんとかしようといろいろやってみても無理だったので、Haruが不動産屋に行って依頼。今朝配管工が来てくれた。朝の9時前から!(彼もそうだが、修理や、依頼した荷物の配達の人は必ず到着する前に電話で連絡をしてくれる。時間にルーズという話をよく聞いていたが、彼らに関する限り、そうではなかった) 

 この国の人達は力があるから、蛇口も力まかせにするしかないのかな・・とも思い、半分諦めていたのだが、何のことはない、彼が古くなった蛇口のパッキングを取り替えてくれてからは、水を出したり止めたりするのに何の努力も鍛えた筋肉も要らなくなった。
これからは蛇口を握る度に、いちいち深呼吸をして力を入れる必要もなくなるし、深夜に鳴り響くポタ、ポタ・・という拷問のような音に、神経が苛まされることもなくなる!!あと11ヶ月このままかと思っていただけに、感謝感激・・pen0-46

 力まかせといえば、こちらで買ったお皿(IKEAやアウトレットの店などで購入した)はやけに重い。
試しに測ってみると、小皿が430g、スープ皿970g、大皿はなんと1Kgを超えている、・・しまった、買うときには重さまで考えなかった・・。
うーん、筋トレができるキッチンと考えるべきだろうか。

 スプーン、フォークなどもこちらで買ったのだが、IKEAでセットになっているものを買って安上がりと喜んでいたが、先日、日本から持ってきたティースプ−ンを取り出したら、あまりに小さいので思わず笑ってしまった。冷静になってみると、こちらのサイズが大きいのだ。それに慣れてしまっている自分に気づいて、また大笑い。
 それからは、料理の時はこちらのスプーン、アイスやヨーグルトなどは心して日本の上品なサイズのスプーンでかみしめながら食べることにした。(一口が小さいので量が多く感じられる)

 ドアの高さもこちらは高いし、不思議の国のアリスがちょっとだけ小さくなる薬を飲んだ時って、こんな感じかも・・と思ったりしてたが、それにも慣れてきたみたい。一年たって帰るころには、料理をのせた2Kgくらいするお皿を5枚くらいお盆にのせて、鼻歌でも歌いながら平気で運んでいるかもしれない。
 

クチナシの香り

 午前中は小雨が降っていた。
 お昼にソーセージロールをオーブンで焼いていたが、又しても家は煙だらけ。よくない事だが、煙探知機は派手 に2回ほど鳴って大騒ぎをした後、天井から取り外してしまった。なので煙でびくびくする事はもうないのだが、とにかくオーブンを使うと煙がすごい。家のに おいもなかなかとれない。

 「そういえば、この国にはアロマのお店がたくさんあると聞いていた。行ってみよう!」 とにおいという言葉から短絡思考回路がつながってなぜか今日はアロマに行き着いた。
香りの効用は身にしみているが、勉強までする気はないので、たまたまめぐりあって気にいったのがあれば時々身につけて、楽しんでいる。
 ここでも、もしかすると、元気の出る香りに出会えるかもしれない!

 ということでシティーセンターのクイーンビクトリア・ビルディング(QVB)のパーフェクト・ポーションという店を目がけて出かけた。

  結果から言うと「Can I help you?」という店員さんに、とっさにクチナシ(Gardenia)の香りの物がありますかと聞くと、薄めてはいますが、これはお勧めですよ。とまさに求 めていた香りを持ってきてくれた!なかなか今までクチナシの香りは見つからなかったので本当に嬉しい。
 店員さんに、置いてあったパンフレットを 持って帰っていいかと聞くと、2冊は無料のだけど、1冊は1.5ドルすると言う。それくらいならば買ってもいいかな・・と思っていると、その店員さんは、 有料のパンフレットも内容はその2冊と同じだから・・とにっこりして教えてくれた。本当に親切!彼女もそうだったけど、この国で度々思うのは、人々の笑顔 が多いこと。hana1

 ところで、このQVBという建物は1898年に建てられたビクトリア様式の建造物で、建物の中も目を見張るほど豪華だ。新しい高層ビルの多い中でも、しっかりと独自の存在を楽しんでいるようだ。
 ドーム型の吹き抜け天井、アイアンレースの螺旋階段、ステンドグラス、面白い細工の時計。
 ゆったりとした雰囲気なので、居心地がとてもいい。ちなみにYAMAHAの自動演奏グランドピアノも置いてあってたまに演奏されているようだ。
 最上階には英国の女王さまもショーウインドウにいらっしゃって、その側の片隅では定時になるとショーケースの中がライトアップされて人形劇(歴史の寸劇)があったり・・。
 カフェなどもあってくつろいでいる人達もいる。いつかゆっくり・・。 

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