Australian Museum

 シティーにあるAustralian Museum(オーストラリア博物館)には、オーストラリアの動植物、昆虫、鉱物、原住民のアボリジニの文化・歴史などを知る事ができる、数多くの展示物がある。
 この国固有の動物などを知るには、とてもよい博物館だ。
 1820年代に建てられた、かなり大きな博物館で、建物も古くて趣があるが、内容も見応え充分だ。

 入り口には、巨大な鯨の骨がディスプレイされていた。
チケットを買い、中の案内のデスクで館内の簡単なマップをもらう(日本語のものもあった)。
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 Gianotosaurus carolinii
重さ8トン(車5台よりも重い)
長さ14メーター(バスより長い)
肉食の恐竜の中では最大で、T.rexよりも大きい。
110〜95百万年前に生きていた。

 

 ホールの展示。スケールの大きさに圧倒させられる。 

 それから、マップに書いてある番号通りに進んでいった。

 最初に『Skeltons(スケルトンズ)ルーム』という部屋に入ったが、そこで又、びっくり。
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 skeltonr様々な生き物の骨が展示してあるのだが、展示の仕方が・・。
 驚くほどの迫力とユーモアである。 
 人間が乗ってペダルを動かすと、その通りに骨が動く様子が見られる仕組を見ることができたり、人間の部屋があって、椅子に座って読書にふける人間(の骨)と、そこにいる動物たち(の骨)が、和やかにくつろいでいる様子がディスプレイしてあったり・・。

  勿論そんな展示物ばかりではない。

 オーストラリア固有の動物、植物、昆虫類、爬虫類の展示。
興味がある人だったら、多分、半日は充分楽しめそうだ。

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Sulphur-crested cockatoo
(White cockatoo)

sisotou1rsisotyou2rTHE FIRST BIRD
 
 最初の鳥とされる、始祖鳥の化石からの復元模型もあった。

 オーストラリアで発見された、様々な鉱石の展示も多かった。
水晶、金、オパール、収集家のコレクションを置いた部屋もあったが、目がくらむようだった。

 

 最後の部屋では、アボリジニの文化や歴史などを紹介していた。 

 ここでは、週末に時間を決めてアボリジニの楽器の演奏があっている。ちょうど、居合わせた時だったので、しばらくそれを見ることにした。
「これは、男性の心臓のリズム、そして今度は女性の心臓のリズム・・。小さな動物がブッシュをさまよっている。そこに、獲物をねらう大きな動物が・・。その足音を表すのは・・。」
と、説明入りで、笛と打楽器を使って、エキサイティングにパフォーマンスをしてくれていた。

 点描画のような、彼ら独特のアートも、非常に魅力的だ。

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 Rainbow Serpent(虹色のヘビ)
アボリジニに古くから伝わる伝説で、創造と破壊を司る神のような存在。それをモチーフにした絵は、とても多い。

 最後の部屋には、オーストラリアに来た白人が、彼らに対してしてきた事も、しっかりとディスプレイされていた。
涙の出るような場面の写真もあった。
だが、自分たちのしてきたことに、決して目を背けてはいない、その姿勢に頭が下がる思いだった。
 とても得るところの多い、充実した博物館だった。

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