行きはヨイヨイ、帰りは・・・

cimg0561rポストの脇に咲いていた花。

ディモルホセカだと思うんだけど。
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そして、Orange Jessamine 香りがよく、花付きもとてもいい。cimg0555r

下の写真はTibouchina(またはLasiandra)という花。光沢のある花は光に当たるととても輝いて見えて美しい。葉は常緑なので、一年を通して楽しめそうだ。

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treerこの国に来て最初に感動したのは、初めて寮に行った時出会った樹。どこまでも高く伸びた、白い肌の美しい樹で、うっとりするような姿だ。

それからあちこちで出会うので、一体なんの樹だろうと思っていたが、どうやらBlue Gum もしくはRed Gumの樹らしい。何種類とあるユーカリの樹の一種らしい。

ところで・・買い物に行くのもまだまだ勇気が要る。子どもたちがいるうちに、なんとか慣れておきたいものだと(どこまでも他力本願・・)今日も一緒に買い物に出かけた :carpink

日本の食品を置いてある店も結構あるが、近くに、中国の食品を中心に、韓国や日本のものもたくさん扱っている店を見つけたのでそこへ出かけた。『みそ』なども置いてあるので助かる。冷凍の餃子や肉まんなども種類が多いので、セイロを買ってみようと思い立った。
ちょうど鍋に合う大きさのセイロや、ざるそばを置くざるなども見つけて大収穫!と大喜びして、レジを出た。

そこまではよかったのだが、帰りに調子にのって、「ちょっと違った道を通って帰ろうか?」と走り出したのが運のつき。「なんとかなるんじゃない?」とかいつもの調子で勢いだけで行動してしまったら・・

帰り道がわからない! :csf:

何とかなるはずが・・なりそうにない。そして気がつくと、ガソリンがない!!ランプがついているではないか。ガソリンスタンドではセルフで入れるのだとHaruに聞いていたが、まだこの国での経験なし。自分でできるだろうか? 「あ、地図があるじゃん!」と子どもが見つけてくれて(それも実は確認していなかった)家に帰れる見通しはたって少し安心したが、とにかくガソリンを入れるのが先決だ。 ガソリンを入れられるかどうか、なんて言ってる場合ではない。そうして、こんな時に限って、ガソリンスタンドが見つからない :pen0_41:

30分、いや1時間 走っても、見つからない・・そのうち、景色はどんどん都会になっていき、シティーセンターまでやってきてしまった。ここは都会だから、あるんじゃないの?なんて言って走っていると、今度は海が見えてきて、波止場に行き着いた。そして目の前にはオペラハウス!

「すごーい!きれいだね!!」・・この時、本当に子どもたちと一緒でよかったと思った :csd:
「わー!!初めて見るう!!」子どもの無邪気な感動に、なんだかもう楽しくなってしまった :csc:
「オペラハウスは、右でございます。左に見えますのは・・」なんて、もうやけだ :csb:

わけわからなくて走っているとパトカーが見える。とっさに他の道に入ってしまうのはなぜだろうか?
とにかく走る、走る。
今度は引き返して元の町に近づいたつもり・・が、今度は、方向違いのチャッツウッドという町に入ってしまった。

走りながら「ごめん、お父さんにガソリンの入れ方を電話で聞いて!」と子どもに頼む。そして、やっと見つかった!ガソリンスタンド(Petrol Stand)だ。
すみやかに入り、ガソリンを入れる。そしてスタンドの中にあるステーション(コンビニを兼ねている)に行って「すみません、1番で入れました。」と番号を言って支払うというシステムだ。ガソリンさえ入れられたなら、何とかなる。心からホッとして、店員さんに「ありがとう」という言葉にも思いがこもる。涙さえこみあげそうな気持ちだった :pen0_46:

さあ、あとは帰るだけ・・(帰れるものならば・・)。
現在地を確認して、あとはShouにナビをお願いすると、一生懸命地図を見て、一度行きすぎたりはしたが、スムーズに帰る道を見つけてくれた。残りの2人はムードメーカー :dan_pen09:

「やっと帰り道になったね」と言うAiに「ごめんね、ずっと帰り道ではあったんだけどね・・」と口ごもる。 「よし、日が暮れるまでには・・」と言いながら走っていたが、そのうち太陽は地平線に隠れてしまった・・残念。(最近では5時には日が暮れる)
だけど、家の近くまできた時の夕焼けがとてもきれいで、みんな、いろんな意味で感動していた :abaheartwing:

店まで行くのが10分。帰りは4時間半。
「おかあさん、知らない所に行ってみよう、とか一人ではしない方がいいかもね。」
「うん。なるべくそうするよ。」
「なるべくじゃなくて、しない方がいいと思うよ。」 子どもたちから、もっともな意見をちょうだいした :pen0_19:

地図を持つこと、ガソリンを確かめること、調子に乗らないこと。これからは心することにした。

入学決定!

やっと、本当にやっと子どもたちが学校へ通える日が確定した。州の教育長から学校の方に連絡があったらしく「来週の月曜日から学校に来てください」と両方の学校から言われた。

朝Taikiの制服を買いにPublic Schoolへ行くと、事務のおばさんが売っている場所に案内してくれて、「あんまり英語がしゃべれないのよ、制服をひと揃い揃えてあげてね。」と売り場の女性に言ってくれた。彼女が何事も時間と手間がかかる私達に、親切に色々教えてくれたおかげで、制服ひと揃い買うことができた。  この学校のカラーはブルー。女の子の制服はブルーのチェックのワンピースでとてもシックだ。制服の大きな特徴は大きな帽子で、これを毎日必ずかぶってくるきまりだそうだ。 そういえば、建物の壁に日焼け止め、帽子、などの絵が大きく貼ってあった。紫外線対策も大事な教育のひとつなのだ。

taiki.2006.5.10r

ところで制服売り場の女性たちは、ボランティアのお母さん達で、私達をお世話してくれた女性にはTaikiと同じクラスの子どもがいるらしい。 支払いにモタモタしていると、「最初は、わかりにくいわよね。ほんっと・・。」なんて感じで優しい言葉をかけてくれるし、本当に親切な人だった。こんな人が保護者にいるのなら、どんなに心強いことだろう・・心からホッとした。

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さあ、月曜から学校がいよいよ始まる。
子どもたちも、宙ぶらりん状態から脱出して(それはそれでラクだったけど)、チャレンジする目標がやっとはっきりしてきたから、なんだかワクワクしている。
私も気分一新、思い立って美容室に行ってきた。シティーセンターにある日本語OKの美容室。カットも日本人で、気がラクだった。一年半ここで働いている若い女性で、永住権を獲得しようと考えているとのこと。この国は紫外線や乾燥がとても強いので、髪を傷めやすいから注意した方がいいと注意してくれた。

昨日は初めて園芸店に行って花を買って植えた。ピンクの一重の花の山茶花と、Lasiandra(赤紫のベルベットのような美しい花がついている)、Orange Jessamine(白い香りの良い花)、明るい色のジェラニウム、そして白いバコパ。
庭に自分たちで花を植えたら、ここに住んでるんだな、って改めて実感してきた。彼らも枯らさないように水やりをしよう :bfk:

紙オムツを探し回る・・

 家の中のPopのスペースは作ったものの、どこへ行ってもペットショップにトイレシーツがほとんどない。
 見つけた!と思ってもトレーニングパッドという名称で、24枚入りで50ドル(4500円くらい!)と高すぎる。
 どうもこの国では犬は基本的に外でするようにしつけられているらしい。だからドアにつける小さな犬用の扉などはよく売っているのだけど、借家につけるわけにもいかない・・。 
 新聞紙を使う、という手もありだが、日本ではにおいを吸収してくれるシートを使っていたので、できればそれは避けたい・・。

 という事で、「大人用のオムツはどうだろう?」という話になり、スーパーや薬局のオムツコーナーをいくつもあたってみた。でも大人用は見つからない。 
 オムツコーナーを血眼で探し回るが、どれも赤ちゃん用のものばかり。とうとうエクストララージサイズ(よちよち歩きの赤ちゃん用。16Kgくらいまで対応するらしい)の、14枚入りのオムツ(ナッピー)が4ドルくらいであったので、試しに買ってみた・・が、やっぱり小さすぎて使えない。重ねて使うのも難しい・・。 

 としばらくオムツで頭がいっぱいになって、困っていた。
 そんな時、インターネットで、なんとペット用の「300回洗える、においを吸収してくれるトイレシート 」というのを見つけた!これは何としてでも手に入れなければ・・。
 そのサイトはアメリカにしか販売しないようだったが、Haruが製造元を調べてアメリカから取り寄せをお願いしてくれた。
 もし使い物になるようだったら、これから先のうちのゴミの量は感動的に減少するだろう。なんと地球に優しい話ではないか!!

トイレシートごときでこんなに悩むとは思わなかったが、それよりも、オムツを家族ぐるみでこんなに必死に探し回るはめになるとは、思いもよらなかった。人生いろいろあるものだ。 

 

コアラって、フカフカ!

 大学の秘書さんがHaruに「近くにコアラパークっていうのがあって、楽しかったわよ。行ってみたら?」と教えてくれた。うちから10分ほどの場所らしい。

 インターネットでシドニーの観光地の紹介をしてくれるページのひとつ『まごつきません、しどニーでは』 というサイトを見てみると
  http://www.magosido.com/specific/sightseeing/koalapark/index.htm 

”なんといってもヘボイ!ヘボさが入園前から漂って、とても香ばしい(胡散臭い)です”  なんて書いてあって、一体どんな所だろうと、興味深々になって行ってみると・・。

cimg0451rにこやかに迎えてくれた、コアラの看板。そしてチケット売りのきれいなお姉さん。
”ヘボイ”というのは、立派でない、整然と管理されていない、こぢんまりとしている、という意味だったらしく、そこにはのどかな、心和む素朴な世界が広がっていた。

こぢんまりとしてはいても、30センチ以上はある大きなコウモリ、NSW州の州鳥ワライカワセミ、ディンゴ、カンガルー、エミュー、ハリモグラ、などなどめずらしい動物がたくさんいて、そのうち、コアラ、カンガルーにはふれることができたので子どもたちも大満足。

cimg0459r_01コウモリcimg0462rワライカワセミ

cimg0499r_01ハリモグラcimg0507r コアラ

 

cimg0518rcimg0521r treerr

cimg0514r_02ブーメランを投げて、犬に取って来させる、そんなパフォーマンスもあった。おじさんのブーメラン投げのうまさ、犬のがんばりに、観客から思わず拍手が起こる。犬の羊追いの(一匹の犬が羊の群れを追って、見事に従わせていく)様子も見せてくれた。

おかえり、Pop!

 やっとPopが私達の元へ帰ってきた。

 日本を発って丸一ヶ月。迎えに来いという連絡があったので、今日検疫所へ行ってきた。
さぞかし緊張したり、いろいろ大変だっただろうな・・と思っていたけど、意外にPopはとても元気。
長時間の飛行機、それから検査などなど大変な事もたくさんあったとは思うが。
ここでの生活を担当してくれていたらしい若い女性がいかにもかわいい・・という感じで手渡してくれたのを見ると、よくお世話をしてもらっていたようだ。Popは、とても落ち着いていてホッとした。

 子ども達も、私達が迎えに行っている間にクレートを組み立ててくれていて、今や遅しと待ちかまえていた。
寮での生活や、家探し、子どもの学校の件など、ようやく落ち着いてきた今Popが戻ってきたのは、考えようによっては良かったのかもしれない。Popにしてみれば、勿論かなりのストレスはあっただろうけど。

 家についてからも、元気いっぱいのPop.Poplaugh

 よかった・・。 

ありがとうございます・・

朝、High Schoolの中の購買部へ二人の制服を買いに行く。衣替えの季節らしく、店の前で生徒たちが長い行列をつくっていた。
そこに並んで待っていると、あれ?日本語が聞こえる。早速Haruが声をかけたら、日本人のご主人と韓国人の奥さんで、姪ごさんが入学するので制服を買うのをつきあってあげているらしい。
「なかなか日本人を見かけないので・・。」と話すと、この町には少ないけれど、少しはいるのだと教えてくれた。
「もしかして、ピアノを・・?」と聞かれて、話をしていると、なんと、ピアノを貸してくれた、Asahiが先日、わざわざ奥さんがやっている店に行って、私達の話をしてくれていたらしい。そして来たばかりなので仲良くしてあげてくれ、と頼んでくれていたらしいのだ。だけど、電話番号もわからなくて、どうしようもなかったのだという。

本当にありがたいことだ・・。

そして又、そのご夫妻というのが素敵な方達だった。気さくで穏和なご主人と、賢くて優しい奥さん。16年間オーストラリアで暮らしているというご主人は元板前さんで、オーストラリアで店を出していらっしゃったらしい。が、そこで奥さんと出会って、しばらく日本へ帰国して、又こちらへ来て・・色々な事があったのだろう、奥さんの影響で、クリスチャンになって、牧師の学校に入り、そして今週の土曜日に卒業されるそうなのだ。本当に、世の中にはいろいろな出会いがあるものだ・・。

「結婚した当初はお互い片言英語で話していたので、けんかもできなかったんですよ。それから彼女は日本語をマスターしてくれたんで、やっとけんかができるようになりましたよ。」と笑って話すご主人。奥さんは英語も流暢だし、日本語も上手。なんと3カ国語の達人である!!・・そこへ至るまでのご苦労を考えると・・すごい!の一言だ。

「オーストラリア人は、親切は人が多いから、大丈夫ですよ。時間にルーズで約束しても20分くらい平気で遅れてきたりするけど・・。でも気持ちが優しいから、看護婦さんのサービスのレベルは本当に世界一と言われているようですよ。」とご主人。

「でも、何でも困ったことがあったら、言ってくださいね!いつでも駆けつけますから!」という優しい奥さんの言葉に、胸がいっぱいになった :pen0_46:

Asahiもそうだが、いろんな人生があり、厳しい生活をしてきても、いや、だからこそ本当の優しさをもっている人達を目の当たりにできた事、それだけでも子どもたちには、ものすごい勉強になっていると思う。

制服の調達もできて、帰ろうとしていたその時、又しても日本語が・・
「日本からいらっしゃったんですね?」びっくりしていると、日本人の女性が「ここのIECには、もう一人、日本人の女の子がいるんですよ。先生方に、日本人が来たと聞いて喜んでいたんですけど、あなた方だったんですね。」とのこと。
「ありがとうございます。教えてくださって、本当に助かりました。Ai、よかったねー!」

つくづく人の情けが身にしみる、幸せな一日となった・・ :abbheartwing:

面接、終了!

午前中、High Schoolの面接テストに行く。その後説明があり、二人ともレベルは違うが、まずは、Intennsive English Centreという英語強化センター(Marsden High School の中にある)のビギナーのクラスに入ることになった。 ここは、正規のクラスに入ってみんなと一緒に勉強できる英語力がつくように指導してくれるところで、ここを卒業すると、晴れてネイティブと一緒に勉強することができるのだ。

センターには様々な言語を話せる先生がいるが、日本語が話せる人は、いないらしい。  日本人が多く住むのはチャッツウッドという開けた町で、ここウエストライドという田舎町にはあまり日本人はいないようだ。生徒に日本人がいたら・・と思っていたが、それはあまり期待できそうにない。でも、Aiは兄と一緒に行けることで、ずいぶん精神的なハードルが低くなるし、本当によかった。先生方も真面目で一生懸命親切に対応してくださるので、安心できる感じがした。

public_schoolr昼はTaikiの学校だ。受付がどこにあるのかわからなくて迷っていたら、「迷ったんじゃないですか?」と金髪の女性が声をかけてくれて、とっさにレセプションという言葉が出ずに、「レシート、いや、えっと・・レセプション?」ともたもたしてると、「ああ、お連れするわ。」と先に立って案内してくれた。脚の長さが私の胸くらいまでありそうな、長身の美女。「あそこは、売店よ。私は母親。」と笑顔も美しくまぶしいほどだ :angbhert1:

ようやく受付にたどり着いて、校長先生に親子共々面接してもらい、「よくオーストラリアにいらっしゃいました。」と歓迎してもらって一安心。この学校は1880年に創立したらしく、かなり古い歴史があるようだ。ただ、英語が母国語でない生徒のための英語強化センターのようなものはないので、いきなりクラスに入るしかないらしい。「Taikiにとっては、しばらく大変でしょうね・・。せめて一学年下のクラスに入るといいかもしれませんね。」ということだ。「ぼくだけ、ひとりぼっち?」と少しTaikiは不安そうだが・・ :pen0_07:

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これから州の教育機関で支払いの手続きをして、それが完了すると、入学許可証が送られてくる。そしたら、晴れて入学できるというわけだ。来週の後半あたりになるんじゃないかな。

左の写真はPublic Schoolの掲示板。右は学校の前の横断歩道の前の注意書き。

 

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学校へ行こう!

小学校(Public School)の面接は明日に決まったが、中学校(High School)からはメールの返事がこないので、朝、アポイントを取りに直接行ってみることにした。

どちらの学校も、家から歩いて5分かからないくらいの距離。日本では毎日歩いて30分の通学だった(帰り道は山登りなので、3年生だったTaikiは40分くらいかかっていたかな)子どもたちにとっては夢のような話だ。

syou_high_schoolr9時頃Shouと両親の3人で受付に行って事情を話すと、「メールをいただいていましたね。今朝返事をだそうと思っていたのですが・・。」ということだった。でもせっかく来たのだから・・と早速筆記テストをしてくれることになった。 英語の力はほとんどないのでELC(English Learning Course 英語を母国語としない生徒のために、英語の授業をしてくれるクラス)に入りたいのですが・・とお願いすると、担当の先生の所に連れていってくれた。彼女が、家族構成などの記載された書類を見て「あら、妹のAiはHigh Schoolの年齢だから、入れるわよ。連れてきてくださいな。」と言う。

実はAiはPublic Schoolに入れようと思っていた。(オーストラリアで暮らしていた知り合いの方の話によると、その方の子どもはテストを受けた結果、一学年下のクラスに入ったが、ちょうどよかったということだったので、Aiは英語の力もまだまだだし、その方がいいと私達は思っていたのだ)
が、とりあえずHigh Schoolでやっていけるか調べてもらうだけでも・・と急遽テストを受けさせることにした。

慌てて私が走って家に戻り、Aiに「中学校にいくわよ。用意して!」と言うと、彼女は一瞬びっくりしていたが、予想に反して嬉しそう。
「小学校は卒業しなくて、中学校に入っていいの?」と靴を履きながら聞く。
「うーん、小学校は中退かな・・。とにかく走ろう!」なんて冗談言っても、ニコニコしながら走って中学校に :dan-pen06:

「これが娘のAiです。」と先生に紹介し、早速彼女も筆記試験を受けた。
NOVAにしばらく通って、分からない言葉を話す人達に慣れていたからか、ここしばらく家族だけの生活で、新しいことに挑戦したくなっていたからか、二人ともこれも予想外に落ち着いていて、嬉しそうなのがとても印象的だった。筆記試験は勿論あまりできなかったようだけど、「わからないことがわかってもらえてよかったじゃない!」という事で納得していたし。
Shouは彼の好きな色(緑)がこの学校のカラーだということが嬉しかったそうだ。Aiも、なんだかハイになって「意外な展開!」とはしゃいでいる。

今日は筆記試験だけで、面接の試験は明日に、ということなので、明日の朝、もう一度High Schoolに行くことになった。明日はPublic Schoolの面接もある。

toorirhigh_school2r左の写真は学校から家を眺めた所。右は家から少し歩いて見たHIGH SCHHOL。これから何度となく見ることとなる風景だろう。校舎は2階建てで、広い芝生の校庭がある。緑豊かな学校だ。

それぞれの挑戦の始まり

午前中、HaruはMacquarie大学でミーティングがあった。籍をおかせてもらっている学科の修士の学生達、教授、そして同じようなゲストプロフェッサーが集まって、今後のことなどを話し合ったらしい。
初めて招いてくれた教授に会うというので、若干緊張していたが、40代くらいの、きさくな英国人で、暖かい人柄の方だったらしく、安心したようだ。 私達が家を何日か探し回っていた時も、「Yoshitakeの家がみつからないらしい。誰か良い所があったら連絡してくれないか。」と学生達にまでメールで聞いてくださったり、会う前から親切にしてくださっていた。
Haruが自転車で通おうと考えている事を伝えると、教授の部屋にあった自転車を試しに使ってみるといいよ、と貸してくださった。

彼らの専門は『自然言語処理』というのだが、集まった人達は15人。国籍はHaruを入れると11カ国というのだから驚く。(オーストラリア、英国、ドイツ、フランス、スペイン、オランダ、ポーランド、ブラジル、インド、スイス、そして日本)それぞれの人が、それぞれの国訛りの英語をしゃべっていて、それでみんな通じているらしい、というので驚いていた。ちょっとした国際会議である。

ところで小学校から連絡があった。電話でアポイントをとってくださいという事で、Haruが電話をし、水曜日に面接をしてもらうことに。

外国に行く前に「これからみんなで未知の世界へ出かけて冒険をするんだよ。」と、子どもたちに話をしていると、Taikiが 「なんだかゲームの世界みたいだね。仲間がいて、次々といろんな出来事に挑戦していくんでしょ。」と言っていた。
確かに、知らない世界で、ひとつひとつ課題に挑戦していき、その度毎に少しずつ経験値があがっていく。そして、仲間の持ち味をうまく生かして協力しながら、次々と進んで行く。そんなイメージはゲームと似ているかも。
それには変わりはないが、これからは、子どもたちも、兄弟一緒にいるよりも、ひとりで立ち向かっていく時間の方が長くなっていくのだろう。ここまでは兄弟仲が良いので、ずいぶん助け合って過ごしてきてたからリラックスしてたけど。 さあ、そろそろがんばらなきゃ、かな。

それには、まずゆっくり休める場所と時間を確保していかなければ :crasofa:

 

のみの市

 今日は週末に開かれているという『のみの市(FLEA MARKET)』に行く。
 週末のマーケットは色々なところで行われているらしいが、まず地元客が多く生活に根ざした物を扱うというパディズ・マーケット(Padd's Market)と、旅行者に人気で洗練された雰囲気だというロックス・マーケット(The Rocks Market)の二つに行ってみることにした。

 パディズ・マーケットは、町の中心部近くのチャイナタウンのマーケットシティ−(アウトレットショップや飲食店などが入っているビル)の中で週末と、祝日に催される市。屋台のような小さな出店がたくさんあって、様々な商品(衣類やオモチャや土産物など)を売っている。中でも野菜や果物を売っている一角は、中国語や英語が飛び交い、熱いくらいの活気に満ちていた。
 出店を回ると、アボリジニの文化を伝えるみやげ品などもあったが、Taikiはとにかくブーメランを見ると嬉しくてしょうがない。模様が面白いのを記念に1つ買うことにした。白髪の店主はていねいに使い方を教えてくれたうえ、「電話番号をかいときなさい!どこへ行くかわからないからね。」とウインクして売ってくれた。子どもたちに腕時計を買おうと子ども用の時計を探していたら、様々なキャラクターの中に、遊戯王やアトム(アトムは色々な場所でTシャツなどもよく見かける)の腕時計などもあった。

 ビルの2階でお昼を食べる。ここでも日本食の店があった。本当にどこのフードコート(簡単なレストラン街)でも寿司は売られていて、とても人気がある。アジアの人達だけでない。お好み焼きをフォークとナイフで食べている白人のご夫婦がいると思えば、食べ慣れているのか器用に箸を使いこなす白人の女性もいる。

 休憩をした後、今度はそこから車で少し走り、ロックスへ行く。ロックスは、シドニー最初の入植地で、当時の労働者の住宅や宿屋などの古い建物を修復した観光エリアとなっている。
 シドニーの中心地(シティー)へつながるメイン通りの北端が、週末には歩行者天国となってテントがたくさん張られ、ロックスマーケットという市が開かれる。 こちらの市は、生活用品というよりも、手芸品、工芸品、アンティークなどが多く目についた。ペインティングの実演販売、アボリジニの楽器の実演販売、などがあって見て歩くのが楽しかった。

 帰り際に「どら焼き」という懐かしい文字が目に入って、思わず立ち止まると、日本人がやっている小さなお店がそこにあった。「今日でこの店はたたむんですよ。安くしますから、どうぞ買っていきませんか?」とのこと。梅干しやふりかけ、玄米茶など、思わず購入してしまった。店の主は40年もこの国に暮らしていらっしゃるらしい。 どこに移るのかと聞いたが、「近くに場所を探して、又お店を開きたいのですが・・。」という事で、移転先はまだ決まっていないらしい。どうか皆さんの願いがかなって、うまくいきますように・・。