Homework

 子どもたちも、ホッと一息の金曜日。
 Taikiは毎日の宿題はほとんどないが(大体教科書は算数2冊のみしか持っていない。そして、みんな教科書を家に持って帰らないので、彼も学校に置きっぱなしにしている)、上の二人の宿題は結構大変だ。

 まず毎日2回声に出して読みましょう、というプリント。内容は
1.2≦7                        (Two is less than or equal to seven)
2. 1/2>1/4                  (Half is greater than quarter)
3. √25=5                    (The square root of twenty five is five)
4. √49≠8                    (The square root forty nine is not equal to eight)
5. 3256≠7102―2000    (Three thousand two hundred and fifty six is not equal to seven thousand one hundred and two minus two thousand)  ・・

 こういうのが延々と20問続く。(%やら、3√やら、分数やら・・)日本語でも意味がわかっていないAiにとっては、過酷な作業である。pen0-41

 その上に、文章の問題。教科書の問題を写して解いたり、プリントに書き込んだり・・毎日の宿題が終わるとヘトヘトになる。
でも、きっと少しずつ力がついてきているのだろう。日本にいるお友達もきっとがんばっているんだからと、なんとか根を上げずにやっている。今のところ、日本の勉強をやる時間はとてもじゃないけど作れないが・・とにかく、今、できる事を一生懸命やろうということにしている。

 とにかくみんな、学校に少しずつ慣れてきて、昼休みに話せる(一緒に過ごせて、なんとかコミュニケーションが取れる) 友達もできてきたので一安心、のこの頃である。

Diamond Teeth?!

 昨晩、Taikiの銀歯の詰め物が取れてしまった。
 ピアノ屋さんのAsahiが「日本人の歯医者さんを知っている。とてもいい人だ。」と言っていたのを思い出して、今日Haruに学校からの帰りがけに、店に寄って歯医者さんの場所を聞いてきてもらうことにした。ところが、彼は店にはいなくて、近くの人に聞いてみると今、日本に行っているらしい。 
 そこで、今度は以前High Schoolで出会ったKaoriさん(近くの町East Woodで化粧品などを売る店をやっている韓国人の女性)に、聞いてみることに。HaruとTaikiと3人で、車で10分ほどのその店を訪ねて行ってみた。
 店に入るとKaoriさんが、即座に「こんにちは」と日本語で話しかけてくれる。歯医者さんの事を聞いてみると、韓国人のとても評判の良い先生がいるとのこと。すぐに電話してくれたが予約が必要らしい。仕方ないな・・と思っていると、緊急なんだから何とかしてくれないかと、頼み込んでくれた。彼女は、親切な上に、ものすごくしっかりしている。
 その上「道を教えてあげて!」とご主人(日本人)に頼んでくれて、大丈夫だと言っても、今度はご主人が、バトンタッチをしてその歯医者さんまで連れて行ってくれた。pen0-14

 歯医者さんは、そこから歩いて10分ほどの場所にあった。英語で何て説明すればいいんだろう・・なんて思う間もなく、ご主人は「ここの常連なんですよ。」と言いいながら、受付の人に事情を話してくれた。これがまた本当に愉快な人で、受付譲が「金歯かしら?いや、銀歯かしら?」と話していると「ダイヤモンドだと思うんだけど・・」なんてジョークを飛ばす。「You are kidding! ha ha ha・・」の世界である。あまりお時間を取っては・・ということで、ここでお別れしたが、おかげで不安も何もすっかり消えてしまった。

 順番が来て行ってみると上品できれいな女医さんで、対応も優しい。
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 診察室でここに座ってね、と言われてTaikiが行くと、いきなりサングラスをかけられたのでびっくり。icon-eek照明の強い光から目を守るためらしい。
 幸いなことに、詰め物を再度埋め込むだけですんだが、もう一カ所虫歯があるのがわかったので、木曜にもう一度来ることにした。

 治療が終わると「ちゃんと歯を磨いてね♪」と先生はニコニコして歯磨き粉をくださった。
 最後に受け付けに行くと、「お友達(Kaoriさん)の家には電話して事情を話しておきますね。」と、頼んでもいないのに、このサービスというか思いやりというか・・感動してしまった。
 そして「保険の請求をしても、多分全額は出ないでしょうから、少し多めに明細を書いておきました。」と、これも又、予想だにしなかった気配りをしてくれた。

 もう感謝・・の一言である。 pen0-02

 これはもう、何かお店で買わなきゃ・・と店に戻ってお礼を言って「手荒れを治すクリームありませんか?」と聞くと、「これがいいわよ。プレゼントに差し上げます。」とKaoriさん。pen0-40いやいや、それは違うだろう・・と「こちらがプレゼントしなきゃいけないのに・・。」と言っても受け取ってくれない。
とりあえずプロポリスという、聞いたことのある名前が目についたので、プロポリスのキャンデーを買ったが・・。

 病院といえば、難関!というイメージを、いともたやすく変えてくれた、Kaoriさんご夫妻と、歯医者さん、本当にありがとうございました。 何もかもご親切なみなさんのおかげです。

それにしても、これからは、歯医者といえば、サングラス!icon-coolというキーワードが頭に浮かびそうだ・・。

手作りの楽器屋さん

  こちらでハープの楽譜が置いてある店を探そうと、インターネットで見つけた『Harps and Harps』という店に行ってみようと車で約一時間北の方に走る。Gosford Westという町だ。 
 結論から言うと、楽譜はなくて、ハープの製造をしているところだった。倉庫のような場所に、型紙や材料などがたくさんあり、男の人が二人して仕事をしていた。
 フランスの楽器も扱っている、という事だったが、彼らがオーストラリア製の楽器を創る、ということにとても誇りをもっているのが印象的だった。とても親切な人で、3カ所ほど、楽譜があるかもしれないお店を調べて教えてくれたが、メルボルン、アデレード、とシドニーからはかなり遠い場所だ。楽器を見せてもらって、感謝しつつ店を出た。

 目的は達成されなかったが、いい経験だった。又、家からそこまでのドライブは爽快だった。
時速110キロの上り下りの激しいフリーウエイをひたすら走り、切り立った断崖の間を抜けると、前方に入り江が見えてくる。
 フリーウエイを降りてしばらく走ると、今度は田舎道で、広い牧場のある風景だ。
紅葉が美しい並木道にあるバス停には、それぞれ思い思いの絵が描かれていたりして、面白かった。

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図書館の利用

 子どもたちはそれぞれの学校で図書館を利用させてもらえるようだ。
Taikiの学校では毎週火曜日に本が借りられるようで「かあさん、ブックカバーがいるらしいよ。」と言ってきた。
ミシンもないし、布も持ち合わせていなかったが、たまたまこちらで買った枕カバーが一枚余っていたので、なんとかそれを縫い直してブックカバーを作った。
こちらではポピュラーな店IKEAで買った物なので、「ボク、この生地の枕持ってるよ。」という子がいるかもしれないが・・。

cimg0718_400 Haruと私も今日町の図書館(WEST RYDE BRANCH LIBRARY)に行って貸し出しカードを作ってもらった。このWEST RYDEという町はRYDEという区にあり、そこには5つの図書館があって、どれも利用できるらしい。本は25冊まで3週間借りられる。 
 貸し出しはいたって簡単で、全て自分で行う。まず貸し出しの機械でカードをまず確認、そして借りる本をそこに一冊ずつ置いていくと、機械がバーコードを読み取ってタイトルを認識してくれる。全て終わるとレシート(タイトルなど書いてある)が出てきて受け取る。 
 返却は受付の人に渡すか、時間外だと外のポストに入れておくらしい。

利用できるのは下記の時間帯だ。

Monday  10am- 5pm Tuesday  10am- 8pm Wednesday  10am- 5pm Thursday  10am- 8pm Friday  10am- 5pm Saturday  9.30am – 5pm Sunday  12 noon – 4pm

図書館の中はきちんと管理されている感じで、気持ちよかったが、本の冊数はそう多くはなかった。今度は区の中心の図書館に行ってみよう。
とはいえ、植物の本や絵本など(勿論絵や写真が中心のものばかり・・!!)11冊も借りてきたので読むのが楽しみだ。(コアラが主人公の児童書『ブリンキービル』もあった) 
 児童書のコーナーには『一日10分、子どもの本を読んであげましょう』というパンフレットもあり、子どもの読書の大切さへの意識の高さも感じられた。

日曜日のマーケット

cimg0215r  ここへ来て初めての買い出しの時、まず感動したのが果物の種類の多さだった。  まず、リンゴが安くて種類が多い。ゴールデンデリシャス、グラニースミス、フジなどもあるが、丸かじりに向いた小ぶりのものが多い。1Kgで2ドルくらいなので、思わずまとめ買いをしてしまうが、勿論5人家族だと、あっという間になくなってしまう。
 今の時期、果物屋さんに並んでいるのは、柿(Fuji Fruitsと書いてあった)、洋ナシ、ブトウ、マンゴー、オレンジ、タンジェリン(日本のみかんのようだ)、メロン、スイカ、イチゴ、アボガド、パウパ ウ、アップルカスタード、タマリロなどなど・・珍しい果物があって、とても面白い。 スーパーの中にもたくさんあるが、八百屋さん(野菜と果物の店)に行くと、これまた見事な数が、色鮮やかに並べられていて圧巻だ。

 上はごく普通の八百屋さんに並べられた果物。黒い紙には、1?につき何ドル、という表示がしてある。買う人はビニール袋にいるだけ入れてレジへ持って行けばOK。そこで測って計算してくれる。

  日曜日、食品の買い出しに近くのマーケットに行く。家から30分くらいの距離らしい所に、地図にかなり大きくマーケットと書いてあるので探してみると、本 当に広い敷地面積で、そこにいくつかの大きな倉庫があり、その中と外にフリーマーケットのようなたくさんの店が入っている。

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  食品のみならず、衣類、日用品、じゅうたん、ペット用品、などなど数知れない小さな出店があって、活気があり大賑わいだった。スポーツウエアがあるかと思 うと、チャイナドレスがきらびやかにディスプレイされている。その横にペルシャ絨毯らしき物があり、隣の店では細々とした工具が横に置いてある・・。
 質などに構わなければ、ほとんどの物がここで手に入りそうだ。
 八百屋さんにも、たくさんの人が群がっていた。いるだけビニール袋に入れて渡すと、店の人が、つるしてある秤でさっと量り売りをしてくれる。

  道を隔てて、普通の店が集まるモールもあったが、そこの店は日曜日はほとんどお休みらしい。その中でお客さんがたくさん入っている店があるので覗いてみる と、テレビが何台かあって、競馬の情景がうつっている。よく見ると、中の人達はそこで馬券を買っているらしい。結構女性客も入っていた。

もうすぐ2ヶ月

 こちらへ来てもうすぐ2ヶ月。子どもたちが学校に通い出してから2週間になる。
3ヶ月で生活に慣れて、少しラクになっていく予定だったので、だいたいこんなものかな、と思う。

 大体のリズムができてきた今、もう一度、みんなでそれぞれの目標を確認し合ってみた。
Haruは研究に専念する時間を今までより持つことができるので、規則的にそれをする事、そしてこれからの仕事の上での方向性を見つける事。
子どもたちは、こちらで積極的に色々な体験をしていくこと。
私は家事の担当で、自分のレパートリー(音楽)を増やすことが目標だ。

 これから冬になるが、健康に気をつけて楽しく過ごす、 まずその基本を大切にしていこう。

Is This Sushi?

 「今日、ものすごく大きな人達に囲まれてしまった!」とTaiki。
昼休みに一人でお弁当を食べていると、上級生の子達のグループが寄ってきて声をかけてきたらしい。
でも、話が通じないので「Are you Chinese?」と聞かれ、Japaneseだと言うと、日本語がわかる人を探してくれたが、無理だったようだ。
「バースデー、とか何とか何とか言ってたけどさっぱりわからなかった・・でもお弁当のおにぎりを見て、これはスシか?って聞いていたよ」
どうも全くの好意で話しかけてくれたらしく、Taikiもそれはわかったようだが、彼にとってはとにかく大きな人達!ということでびっくりの体験だった。 Popspris

  

Taronga Zoo

 8時15分、近くの駅に集合して、IECの子ども達はタロンガ動物園に出発だ。
『タロンガ』というのは『美しい水の眺め』という意味のアボリジニの言葉らしい。シドニーハーバーに面した緑豊かな国立公園の中にある広い動物園らしい。

天気も良く(秋晴れ)、みんなごきげんで出発。カメラを持って行っていいというので、Aiが写真も何枚か撮ってきた。 アシカのショーと鳥のショーが面白かったらしい。 ホモ・サピエンスのであろうと思われる趣のある体重計も、印象に残ったようだ。

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Another Japanese Garl

 学校から帰ってきたAiが「今日、日本人の子と話したよ。」と嬉しそうに言うので、聞いてみると、IECに彼ら二人以外にもう一人日本人の女の子がいるらしい。
 クラスが違うのだが、その子のクラスメートが、わざわざ「彼女はシャイだから、一緒に来て話をしてくれない?」と呼びにきたそうだ。 
 クラスに日本人が一人っきりで、さぞ心細いことだろう。(結構中国人や、韓国人の子が多くて、授業中以外は、中国語や韓国語ばかり飛び交っているようだ) 
 でも、同じ国ではない、その子の事をなんとかしてあげようとするクラスメートの子は、なんと優しいのだろう・・。

 その日本人の女の子はAiと同じ年だそうだ。助けあえるお友達ができてよかった・・。

 明日は動物園。電車と、フェリーと、バスに乗っての遠足だ。
 気温は今週は11℃〜18℃くらいらしい。晴れますように・・。teruteru1-02

Blue Mondayの次の日は・・♪

 「寒いからって、体育がなくなるなんて、信じられない!」
朝から10℃前後で、かなり寒かったので、体育の授業が急遽ボードゲーム(チェスなど)に変わったらしい。
 「ギリシャの子がね、チェスが上手でね・・」
 昨日は宿題の多さにAiは夜はクタクタになって、心配していたが、うって変わって今日は宿題もほとんどなく(毎日10単語ずつのテストがあるので、それを覚えるのはやらなければならないようだが)、ずいぶん気がラクなようす・・。 
 ついでに火曜日はHigh School(IECも含めて)は2時半に終わる(普通は3時15分)。ホッと一息というところだ。このところ、毎日のようにIECのクラスでは誰かが具合が悪くなって早退しているらしい。(先陣をきったのはAiらしいが・・)かなり詰めての英語の勉強で大変なのだろうか? 
とはいえ、木曜日は動物園への遠足。子どもたちも、徐々に、徐々に、クラスに慣れていくのだろう。carpink

 オーストラリアの学期の区切り方は、州によって違うらしい。
シドニーはニューサウスウエールズ州なので、多分これからの予定は次のようになっている。
Public Schoolに通っているTaikiは、下のような学期区分でやっていくようだ。

《2学期》  5月 1日〜  7月  2日
《3学期》  7月15日〜10月  1日
《4学期》 10月14日〜12月21日
《新学期》  1月  2日〜  4月 5日(2007年)

 High Schoolといっても、IEC(Intensive English Centre)に通っているShouとAiは、下記の学期区分のようだ。

《2学期》  5月 2日〜 6月30日
《3学期》  7月18日〜 9月29日
《4学期》 10月16日〜12月21日
《新学期》  1月 3日〜 4月 5日(2007年) 

やはり日本の学期とはかなりずれているようだ。