300回洗えるトイレシート

 Popも、動物病院から、元気に戻ってきた。お医者さんによると、ブラックボール(国によって、金色や、黒色と、同じボールでも表現が違うらしい)の1つが、体の中に入っているので、すぐに、どうこうという問題はないのだが、ガンになりやすいから、手術した方が良いとのアドヴァイスを受けた。
 とりあえず、手術するとしても日本に帰ってから・・と言うと、急ぐわけではないし、それでOKだとのことだった。
相変わらず元気いっぱいのPopだが、お医者さんに預けて、きちんと見てもらえて、それはそれで良かったのかもしれない。

 トイレシートだが、もうずいぶん前にアメリカに注文していた『300回洗えるシート』は、一向に送られて来ない。
Haruは、何回も催促のメールを出していたのだが、業を煮やして、返金要請の手続きに移った。 
 そして、他のサイトに、同じ物を注文を出したところ、今日、送られて来た。
 やっと・・。pen0-03どれほどこの日を待っていたことだろう・・?
 こちらの思いはとにかく、Popはどうだろう?・・興味深々で、クンクンと、においをかいでいる。が、果たして、うまくいくのだろうか?

 シドニーに来て、トイレのしつけをして、家の中で放し飼いにするのが、私の大きな目標だったのだが(日本にいた時は、バタバタし過ぎてゆっくりつきあえなかった・・)ここでは、やっとPopも家の中を(一部立ち入り禁止区域はあるけれど)好きなように走り回れるようになった。
 子どもたちも、そんなのびのびしたPopを見て、とても嬉しいようだ。

 玄関のドアを開けると、外に走って出てしまったことがあって、冷や冷やした事もある。家は、通学時間には、結構車の行き来の多い道路に面しているので、要注意だ。
 ドアの開け閉めや、立ち入り禁止区域さえ注意しておけば、トイレの失敗をすることも、殆どなくなった。
 散歩に行けなくても、時々、裏庭に出て、走り回ったりして、健康的な生活を送っている。 

 飛行機に乗ったり、人間の都合で、色々大変な目にあったけど、とりあえず、これでよかったんだよね・・と思っておかせてね、Pop! pen0-14

  

時計を30分巻き戻す

 シドニーへの飛行機に乗るのは、昼過ぎなので、チェックアウトした後、あたりを散策する。自然に馴染むように計算されたオブジェや、木々の根元から出ている水やりのための装置などの心遣いが、ゆったりした空気を醸し出している。

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 ホテルや、アパート、バンガローなど、施設は様々あるが、環状の道路の周りに、こじんまりとまとまっている。
周囲の地域は、自然保護のために、入ってよい場所が限られている。そして、施設を離れた場所には、下の写真のような風景が延々と続いている。 img_2178r

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 しばらく歩くと、その乾いた風景を潤す花々に、出会うことができた。

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世界の中心で、何をさけぶ?

 今日の目的はウルル登山。
 早朝5時のモーニングコールで起床。6時15分のバスで出発して、まず、ウルルの日の出を見に行く。
天気は快晴で、気温は1℃くらい。凍えそうなほどの寒さに、昨日用意したチキンヌードルを食べる。お湯を用意しておくので、とジャッキーが勧めてくれていたが、カップヌードルのおかげで、体が温まった。日の出と、太陽の光で朱色、オレンジ、そして金色に変化していくウルルの姿は、その寒さをも吹き飛ばすものだった。
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 朝日が昇り、もう一度、バスに乗って、今度は、いよいよそのウルルへと向かう。

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ウルル(エアーズロック)へ!

 7時半に家を出て空港へ向かう。シドニーは雨。
車はロングステイカーパーク(長期間の駐車場)に置き、そこからバスで飛行場まで連れて行ってもらう。来る途中、渋滞にあって少しやきもきしたが、9時25分のボーディングタイムに遅れることもなく到着した。
cimg1024r 今回の旅行の予約は、全て電話とインターネットでしていて、チケットの発券はパソコン上に送られてきたチケットを印刷して持って行くだけ、というものだ。
航空券の発行も、E-Ticketといって、印刷したチケットを見ながら、機械に必要事項を入力するだけ。ちゃんと5人分の航空券が機械から出てきて、シンプル。

  飛行機は、赤い尾にカンガルーの絵が描かれたカンタスの飛行機だ。シドニーからエアーズロック空港まで約3時間半。結構長いので覚悟していたが、映画(アイスエイジ)の上映があり、気が紛れたおかげで、みんな、それほどつらい感じはなかったようだ。機内食はチキンサンドイッチ又はチキンサラダ。サンドイッチといっても分厚いパンにチキンと野菜をはさんでいるもので、結構ボリュームがあった。

 飛行機の窓から見ると、いつの間にか、広大な赤い土の、乾いた風景へと変わっている。
そしてくっきりと遠方に現れたのがエアーズロック。機内放送もあって、その景色を、ほとんどの乗客が、身を乗り出して見つめていた。

 ついに到着。同じオーストラリアとはいえ、州によって時差がある。シドニーから来た私達は時計を30分進めなければならない。空を見上げると雨の気配など全くない。かなり乾いた空気だ。くっきりと広がる青空に、まず感動。

今回は日本語ツアーを申し込んでいたので、ガイドさんが空港まで迎えに来てくれていた。私達が宿泊したのは、エミューウォークアパートメント。自炊もできる設備があって、家族旅行には便利だ。

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 荷物をアパートに降ろすと、早速、翌日の朝食の買い出しに出かける。スーパーは宿から歩いて5分。この店では、ビニール袋は環境に良くないので、品物は置いてある段ボール箱に入れて持ち帰るように、ということだった。 

そして、最初のツアーに出かける。

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春を呼ぶ 花一輪

 冬至を過ぎた日から、うちでは『もう、季節は春に向かっているんだね!』というのを、合い言葉にして過ごしている。
朝晩は10℃以下の日も、まだまだ8月までは続きそうだが、気は心!である。 
 車を走らせていると、最近では、こぶしの花や、ミモザが咲いているのを時々見かける。(彼らは、秋から春まで、咲き続けているのかもしれないが)

 今日は、庭の前の歩道に植えてある、山茶花の花が、ひとつ咲いていた。待ちに待っていた光景だ。
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今日あと一つ驚いたのは、Sweet Potato。焼き芋にしようとサツマイモを焼いて、切ってみたら・・中身は鮮やかなオレンジ色 !この前は、紫色だったんだけど・・。
味は、とても甘くて、ちょっとカボチャのようだった。

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 明日から2泊2日の旅行に行ってきます。
どうか、みなさま、お元気で!car-pink

ペトロスさん

 mocmocさん、ありがとうpen0-02。子どもたちからも、感謝を伝えてくれとのことです。pen0-14

 先日、Sさんにペトロスさんという方を紹介していただいた。60歳くらいのギリシャ人で、とてもユーモアがあって、チャーミングは方だ。
英語はもちろん、日本語、中国語、韓国語、ドイツ語、いろんな言葉をたくさんしゃべれる。
「今度、遊びに来てくださいね。」
とは言われていたのだが、改めて、わざわざお誘いの電話をかけてきてくださったので、今日訪ねて行くことにした。
「何も、持ってこなくていいですよ。お昼を一緒に食べましょう。」
ということだったので、飲み物とお菓子を持参して行った。(結局、受け取ってもらえなかったが・・)

 ペトロスさんの家は、シドニーシティーセンターにある、14階建てのマンションの13階で、とても見晴らしがよかった。
ピザ(生地から作ってくださっていた)や、ライス、トースト、サラダなど用意してくださっていて、Aiと私はでエビや貝や野菜の料理を手伝った。 
 一人暮らしをされているのだが、とても社交的な方で、週末には、よくお客さんを招いて一緒に過ごされるようだ。いつもは、図書館に行って過ごすことが多いということだった。
 彼は、ギリシャ人より、日本人の友達が多いそうで、私達の風習などもよくご存じだった。
「オーストラリアに2年いると、きっとわかるけど、この国の人達は、悩むことがあまりないので、とてもシンプルに暮らしている(一般的な話だけど)。
正しくスペルも書けない人達もたくさんいる。だけど、階級がなくて、みんなお高くとまることがない。物事を、あまり気にしない。まるで象のように厚い肌をもっているようだ。だけど、心はダイヤモンドのように美しくて、言ってみれば磨かれていないダイヤのようの人々なのです。」
とおっしゃっていた。ここに40年以上も住んでいらっしゃって、たくさんの人々と関わってこられているので、いろいろと興味深い話をしてくださった。なんといっても、ユーモアがあって、頻繁にジョークをおっしゃるのだが、言っている本人が心底おかしいと思っていらっしゃるし、表情がころころ変わって、とても劇的に伝えてくださるので、面白かった。体中つかって表現される様子を見て、言葉がわからない子どもたちも、すごく引き込まれて話を聞いて(見て)いた。

 家の中でもネクタイをちゃんとつけていらしゃって、おしゃれだったのが印象的だった。少し髪がうすくなっているのだが、
「ある時、中国人の理髪店に行って、ここに座れと言われるので座ったら、あなたの頭は切る髪がない!なんて言われちゃってね・・。」
と、それもジョークにして、大笑いしておっしゃっていた。

お皿を洗います、と何回言っても、
「これは洗剤の中につけ置きしておけば、明日になればピカピカになるんだから、大丈夫。それよりも、又、来て、料理してください。」
とおっしゃって、手伝わせてくださらなかった。おまけに、子どもたちにクッキーまでいただいてしまった。

Shouが帰り際に、「さよならは、ギリシャ語で何と言うのですか?」
と聞くと
「ヤス!って言うんだよ。」
と教えてくださったので、みんなで、ヤス!と言いながらお別れをした。

 夜、電話があって、
「今度、いい友達を紹介するから、旅行から帰ったら、又遊びにいらっしゃい。」とのことだった。

 本当に心の寛い、ステキな方だった。icon-heart

 cimg1011r_400ペトロスさんのお宅から見える風景。

終業式

 明日からホリデーに入る。
 Taikiのクラスでは、先生に感謝する、持ち寄りパーティーがあるので、何を持って行こうかと考えた末、唐揚げを作ることにした。
 鶏肉は味をしみこませて、あとは揚げるだけ・・。いざ、フライヤーをオンにすると・・icon-ga動かない・・。
暖房器具は、次々と壊れていく。少しずつ使えなくなっていく暖房器具を眺めながら、日本製のものがいかにすばらしいか、痛感しつつため息をつく日々だ。
だけど、フライヤーまで・・「このタイミング?!」という感じである。 
 勿論、フライパンを使えばいいのだけど、ちょっと悔しいので、色々ガチャガチャやっていると、突然電気が通った。

 (そういえば・・ある日の出来事である。
シドニー中心地のビルで、エレベーターのドアが開かない。しょうがないので隣のを使おうとしていたら、大きなご婦人がやってきて、開かないエレベーターのドアに体当たり。
するとドアは、おとなしく言うことを聞いて、開いたではないか!
もっと驚く事には、ご婦人は、ごくごく普通の顔をして、何事もないかのように、それに乗っていった。
「オッケー、ノープロブレム!ノー ウオリー!(なんてことない、大丈夫)」
の世界。これは、日本では、あまり見慣れない光景ではないだろうか。こういうカルチャーショックを、たまに受けることがある。)

 とにかく、唐揚げは無事できあがり、こちらの子どもたちには、どうだろう?と案じていたが、結構好評だったようだ。
パーティーが始まると、すぐに無くなって、「Good!Taiki!」と何人かのお友達が言ってくれたらしい。めでたしめでたし。

 1時からは、IECの終業式に(こちらは親の参加を呼びかけていたので)行ってみた。
1年間のうちに、IECの子どもたちはクラスを1から3まで上がっていく。そして、クラス3を終えた子どもたちは卒業して、晴れてHigh Schoolの普通クラスに入れるという仕組みになっている。
 うちの子たちは、まだクラス1だが(結局この一年間IECのクラスで終わりそうである)、今日は、クラス3の生徒たちのIECの卒業式でもあったので、その様子を見ることができた。

 式では、卒業証書をもらう時に、一人ずつスピーチをしていた。
内容は、自分の事、友達の事、オーストラリアと母国との違い、など様々だったが、12歳から17歳くらいまでの子どもが、自分の気持ちや考えを、はっきりと英語で伝えることができていて、感心した。
韓国が一番多く、その次が中国、あとはイラン、スロヴァキア、アフリカ、ギリシャ、タイ、など色々な国の子どもたちだった。
「来た時はとても不安で、友達もいないし、寂しかったけど・・」
という話をする子が多くて、この子たちは、どんな思いをしてがんばってきたのだろうと思うと胸がいっぱいになった。

 最後に卒業生たちが舞台に上がって、みんなで手話をしながら歌を歌った。cimg1009r_400

 

 子どもたちの話の中にもあったが、国籍の違う人達と一緒にがんばってきて、意見の違いにけんかしたり、共感したり、励まし合ったり・・たくさんの思い出ができたことだろう。このシーンを見ながら、なんだかジーンとしてしまった。
 わずか一年で、かなり英語が話せるようになっている子もいるが、本人の努力もさることながら、先生方の辛抱強さ、熱心さも、とてもよく伝わってきた。

 横に座ったお母さんはスロヴァキアから一年ほど前に来て、今日は子どもがIECを卒業するということだったが、
「ここの教育システムがとてもよかったから、息子が成長して、本当によかったわ・・。まだ2ヶ月なら、大変でしょうけど、子どもたちはきっと進歩していくわよ。がんばってね。」
と言ってくれた。式が終わってお母さんの所にきた男の子に
「卒業おめでとう!」
と言うと
「ありがとう!」
と言う、その笑顔がとてもステキだった。heart1

送別会

 この前の土曜日に遊びに来てくれたSさんが、「今度、日本に帰国するお友達の送別会をするので、こない?」と誘ってくれたので、出かけて行った。
 勿論、30分で行ける距離を、1時間半かけて行き、帰りは約2時間半かかるという、いつものパターン(どうしてか、迷うはずのない所でも、ちゃんと迷えてしまう)だったが、何とか往復できて、やれやれである。

 Sさんのところは、100年以上前に建てられた、趣のある家だった。
10人くらいの人が、一品持ち寄りで集まっていた。赤飯(ショートグレインの米を使って作ったという)まであって、びっくりした。そこにいたほとんどの人は、10年以上ここに住んでいるということだった。  

 この町(チャッツウッド)に『鈴木メソッド』でチェロを教えていらっしゃる先生がいらっしゃると、話には聞いていたのだが、その方の奥さんもみえていた。もう20年ほどオーストラリアに暮らしているという話だった。彼女は「自分の楽器はCDプレーヤー(のボタンを押すだけ)です」とおっしゃっていたが、色々な面で、とても聡明で優しい方だった。

 今回、日本に帰国するMさんも、約10年シドニーで暮らしていたが、ご主人の仕事の都合で帰国することになったらしい。
まだ、ここに残って暮らしたいのかと聞いてみると、上のお子さんが小学5年生なので、帰国するとしたら、ちょうどいい時期だと思う、そろそろ日本が恋しくなってきたし、永住するつもりはないので・・という話だった。
子どもさんは、家族が日本人なので、日本語は話せるものの、漢字をほとんど覚えていないので、中学生になってから、日本の学校に入るのは、かなり大変なのではないかとおっしゃっていた。小学生だと、違う環境の学校に馴染むのも早いかもしれないし・・という話だ。 

 ここに20年近く住んでいて、永住するつもりだという方の中には、日本に帰りたい気持ちもあって・・とおっしゃる方もいた。
やはり外国に永住するというのは、よっぽどの覚悟があっての事だと思うが、それがあっても、やはり言葉では言い尽くせない、いろんな思いをされていくのだろうな・・としみじみ感じた。そういうなかで、気持ちの通い合える、同じ国の友達というのは、本当に大切なのだと思った。

 まだ慣れない事がたくさんあって、大体いつも”ポジティブ(脳天気)” でありつつも ”ちょっと不安” 状態なのだが、少しずつ日本語が通じる(細かい意志の疎通ができる=安心できる!)人達と知り合えて、少し安心感ができてきた。
 明日も、学期の最後の日なので、小学校から『子どもにパーティーフードを持って来させてください』というプリントが来ていたのだが、何を持って行ったものやら・・と思っていたので、みなさんに聞いてみると、カップケーキや、パンにバターを塗って砂糖を散らしたもの、そんなものでいいのだと教えてもらえたので、助かった。hana1

ペットホテル

 もうすぐ休暇に入る。オーストラリアは広いので、あちこち行こうと思ってもいろいろと限界がある。
今回のホリデーには、この一年間での、最大の旅行をすることにした。
「ここだけは行ってみたい!」とみんなの意見の揃った場所。アボリジニの聖地、地球のへそ、ウルル(エアーズロック)だ。

 行き先、滞在先を確定した後に、さて、Popをどうするか?ということになった。
たまたま、先日テニスコートを貸してくれる家に、犬がいたので、Haruが聞いてみると、おばさんが、
「ここがいいわよ。犬を預かってくれるわ。」
とペットホテルを教えてくれた。

 行ってみると、そこは普通の一軒家で、大きな(100?はゆうにいきそうな)おじさんが出てきて、話を聞くと
「悪いけど、ここは、少なくとも一ヶ月前に予約してもらわないと、予約でいっぱいなんだよ。」
という返事。でも、困ってしまった私達を見て、
「近くに子犬なら預かってくれる所があるから、そっちに行ってみたらどうかな?」
と、その場所を教えてくれた。

 今度こそは!と期待して行ってみたら、なんと今度は動物病院だった。
受付の金髪のきれいなお姉さんは、すぐさま
「それなら、こちらでお預かりしましょう。お名前は?・・」
と、意外なほどあっさりと受けつけてくれた。
一泊11ドル(約千円)で、朝8時半から、夜7時まで、いつでも連れてきていい、という話だ。助かった・・。予防接種のことがあるので、入国する時の書類一式が、その時に必要らしい。シドニー大学卒業の先生のいる動物病院で、預かってもらえるのならば、安心だ。
 ペットホテルは、インターネットで探しても、行ってみないとわからないので、時間がかかりそうだ・・と思っていたのだが、ここなら安心!という場所が、テニスコートから始まって、みなさんの親切のおかげで、意外にスムーズに見つけることができて、本当に助かった。

 ちなみに、最初に行った家では、Aged Dogsの面倒もみているらしく、行ったときにも何匹か庭に出て遊んでいたが、犬たちのお世話は大変だろうと思う。

小学校の懇談

 6月末で学期が終わるので、ここ数日、個人懇談が開かれている。Taikiの懇談は今日の夕方だったので、Haruと二人で行ってきた。

 彼のいる、4Lクラスの担任は、ラズリーニ先生という大きな(背も高いが、体格もがっしりしている)男の先生だ。
「ラグビーか何か、されているのですか?」
改めて会うと、本当に大きいので、思わずHaruが聞くと、
「いや、ラグビーはやりませんが、ウエイトトレーニングをやっています。」ということだった。 

 さて、私達が、この一年間、Taikiに望んでいることは、とてもはっきりしている。
?オーストラリアで、いろんな人と接するという体験をすること
?言葉がほとんどわからない状態で、きっとストレスも大きいが、それでも楽しく過ごすこと
?英語は、ネイティブの発音を聞いて、生の発音に慣れて、できれば少ししゃべれるようになるとうれしい

 学校では、最初はとまどっていたが、今では、ポツンと一人でいる事はあまりなくて、 彼曰く
「ぼくね、グループの中にまぎれこんどうとって!」
ということだし、とにかく毎日、学校に行くのは楽しい様子なので、それだけでも充分満足している。

 懇談では、まず成績表のようなものを渡してくださって、先生がおっしゃったことは
「今、どういう状況かと言うと、時々取り出して、特別クラスで英語の勉強をしています。授業では、算数はよくできますが、その他の科目では、何といっても英語がわからないために、理解できないところが大きいですね。」
ということだった。しょうがないかな・・くらいに考えていたら、続いて先生は
「それで、まず、できれば電子辞書を彼に買ってあげてほしいのです。普通の辞書だと調べるのに時間がかかりすぎますし・・。それは大きな助けになると思うのです。
それから、土日などに、日本の方が教えている英語クラスに通って、英語の力を伸ばせば、グンと力がついてくると思います。」
と続けてお話をされた。授業中は、静かで、手をあげることもない。もしも英語がわかっていたら、理解できることなのに・・。という事を感じていられるようだった。
 ありがたかったのは、自分がもし彼の立場だったら・・という話し方をしてくださったことで、真剣に彼の力を伸ばしてあげたいと、心底思ってくださっている様子がよく伝わってきた。普段は穏やかで寡黙な感じなのだが、教育への熱意が感じられた。
「お友達とは、うまくやっているようで、安心しているのですが・・。」
と言うと
「それは、問題ありません。色々な子と関わって、楽しそうによく遊んでいます。」
とのことだった。

 私達は、英語の補講クラスを考えてみます、と言って 、先生にお礼を言って帰ってきた。
家に帰ってみんなで話し合ってみた。
やはり、私達にとっては、Taikiが学校で友達を作って、楽しくやっている、その事が一番大切な事だ。
土日に、違う学校に入って、又そこで違う先生、違う集団に合わせて勉強もがんばるというのは、本人も疲れ過ぎると言うし、確かにハードなことだ。
それで、結論としては、学校の勉強でわからなかった事とか、幼児向けの英語の教本とかを、土曜日の午前中に私と一緒に勉強することにした。

 先生からいただいた成績表というのは『2006 Mid Year Report』という表題で、中身はいくつかの項目に分けてあって、それぞれについてのコメントが書いてあった。
*READING  *WRITING  *HAND WRITING/BOOKWORK  *SPELLING  *MATHS  *SCUEBCE/HSIE  *PERSONAL & SOCIAL DEVELOPMENT  *CREATIVE AND PRACTICAL ARTS

 評価としては、礼儀正しく、熱心に勉強をしている。もし英語ができればもっと学力が伸びるだろう、ということだった。