シドニーへの飛行機に乗るのは、昼過ぎなので、チェックアウトした後、あたりを散策する。自然に馴染むように計算されたオブジェや、木々の根元から出ている水やりのための装置などの心遣いが、ゆったりした空気を醸し出している。
ホテルや、アパート、バンガローなど、施設は様々あるが、環状の道路の周りに、こじんまりとまとまっている。
周囲の地域は、自然保護のために、入ってよい場所が限られている。そして、施設を離れた場所には、下の写真のような風景が延々と続いている。
しばらく歩くと、その乾いた風景を潤す花々に、出会うことができた。
ここへ来て、3日目。このあたりの空気の乾燥は、シドニーどころではない。肌はもうバリバリ。冬でこれくらい乾くのだから、夏場はもっとすごいのだろう。
ツアーの前に、必ず水を1リットル持って行くように、と言われるのだが、本当に、ここでは、脱水症状に気をつけないといけない。
風の谷で、少し虫たちが寄ってきていたが、夏場はハエや蚊が、ものすごいらしい。
ウルルへ来るのには、夏は避けた方がよい、と言われるのにはもっともな理由があった。
ところで、花。
上の写真の左は、この国の紋章にも描かれている、ワトルという花だ。フワフワした、ボンボンのような花が、なんともかわいらしい。
右の写真は、西部の乾燥地に生えるデザート・ピー(Clianthus formosus)。学名は「美しい輝く花」の意味だそうだ。美しいというより、強烈なインパクトがあった。
さて、散策も終わって、飛行場へ。
「シドニーに、帰る」・・やはり、3ヶ月住んでいるので、シドニーの赤煉瓦風の家が見えると、懐かしく感じた。
ようやく、この地に、私達も少し、馴染んできたようだ。