日本人美容師さん

 ここへ来て、日本語のできる方のいる美容室を探してみたら、結構あることに驚いた。
その中のひとつ、日本人の経営する美容室で、カットの上手なYさんにいつもお願いしていたのだが、お店が移転してしまった。

 Yさんは、他の店で就職先を探していたが、なかなか見つからなかった。
美容師さんというのは、仕事がありそうだが、競争が激しい世界で、望ましい仕事場は意外にないもののようだ。
 結局、中国人の経営する店で、今、働いているとの連絡を受けて、今日、行ってみた。
そしてびっくり。・・設備、やり方、環境、色々な面で、以前のお店とは、驚くほどの違いがあった。
「前からのお客さん、前の店とあんまり違うので、びっくりされるんですよ・・。」
と彼女。
 労働条件も、かなり厳しそうだ。これは、タフでないとやっていけないだろう・・。
ついつい、
「がんばってね!」
と、応援せずにはいられなかった。 

 先日Haruは別の店にカットに行ったが、担当してくださったのは、そこを経営している方で、47歳、妻子(子ども4人)を連れて、全く英語ができない状態で日本から移住して来られたという事だった。
勿論、とてもたくましい方なのだろうとは思うが、さぞかし、ご苦労があったに違いない・・。

  色々な人生があるものだと思う・・。

Bondi Beach☆

 今日は上の二人の遠足。
 行き先はBondi Beach。有名なビーチのようだが、まだ行ったことはない。
泳ぐのかと思いきや、アートを見に行くのだという。
 お弁当は、Shouの友達からの『卵焼き』と『タコ焼き』の要望があったので、ついでに『かしわ飯』まで加えて、大サービス。
(『タコ焼き』は冷凍食品) 
 Taikiも、以前ランチの時間、友達に、
「そんなにライスが好きなの?」
と聞かれてから、みんなとなるべく同じように、パンにしたい・・と言っていたのだが、今日は、友達に『かしわ飯』を分けてあげると、気に入ってくれたようで、喜んでいた。
たまには、いいかな。

 遠足の印象はというと、
「海がきれいやったー!」
ということだった。

 携帯のカメラでShouが撮影してきた画像を見ると、確かに面白いモニュメントがたくさんある。
umirirukar

  

“Bondi Beach☆” の続きを読む

My country, Your country, and Our world♪

 「学校で、各国の抱えている問題についての勉強をしたよ。」
とShou。
それぞれ生徒は自分の国の事について発表する、ということをしたようだ。
 彼はニートやいじめについて話をしたようだ。

  •  韓国の生徒は、エデュケーションレベルが高すぎて、塾に行かないと学校の授業についていけない、いじめが増えている、それで自殺者も増えている、という話。
     
  •  イランの生徒は兵役があることについて、そして国のために命を捧げるのは素晴らしいことだという教育がされている、という事について。 
  •  アフガンの生徒は、結婚について。結婚の相手は両親が決める、女性は体や髪の毛を布で覆い隠さなければならないという事について。
  •  台湾の生徒は、自分の国は、中華人民共和国から完全に離れることができない(米国にコントロールされる可能性が高いので)。
    だが、自分たちは、あくまでも『タイワニーズ』で、チャイニーズではないと言う人が50%いる。などと話をしていたらしい。

     (その発表の後で、中華人民共和国の生徒と、少し口論があったようだ。)

  •  中華人民共和国の生徒は、自分の国では物を人に貸すと、まず戻ってこないことを覚悟しなければならない、とか、価値観がお金に比重がおかれすぎていることとか、外国でのマナーの悪さ(大声で遠慮無く自国語で話をする、など)を自分たちの世代からは変えなければならない、などと言っていたらしい。 
  •  フランスの生徒は、今、働かない大人が増えている、それから飼い犬を捨ててしまう人が多く、野犬が増えているという事を話していた。

 色々な国から来ている子どもたちの、一部の意見ではあるにしても、実際の意見が聞けてとても興味深かったようだ。
同世代の仲間から、話を聞くことで、様々な国の事が、身近なものとして感じられるという事は、とても貴重な経験だ。

Drought(干ばつ)!

 明日は、IECの遠足の予定だったのだが、雨の予報で、一日延期になった。
ダムの水量が足りない今、雨は本当にありがたい。

『オーストラリア政府の当局者は7日、最近の干ばつが過去1000年で最悪の規模になる可能性があると指摘した。
豪政府は、長期的な水資源の確保について非常時の計画を練り始めた。 
干ばつは既に5年以上続いており、オーストラリアの農地の半分以上に被害が出ている。
これまでは過去100年で最悪の干ばつと見なされてきた。
 だが、主要河川のマレー川・ダーリング川流域の担当委員会の当局者らは7日、州や連邦の当局者を集めて開かれた水資源に関するサミットで、現在の干ばつを分析した結果、過去1000年で最悪になる可能性があると語った。』
(ロイター 11月7日 より)

 干ばつの影響で、食品などのさらなる物価の値上がりも予想されているようだ。 
 メルボルンでは25箇所の噴水の水が止まり、第2基準節水制度が施行され始めた。
水ホースを使用しての洗車、私用及び公用の芝生地、また運動場への水撒き等が禁止ということだ。 

 シドニーでは、まだ第3基準節水制度の施行(花の水やりの時間が限定されていたり、車の洗車にも条件がついたり)にとどまっているが・・。 curu

Australian Idol 2006

 何週間にも渡って、テレビで放映されている『Australian Idol』。(8月頃からやっているような・・?)
審査員3名、そして視聴者の投票によって行われるアイドルのオーディションで、最後選考はオペラハウスで行われるらしい。
 オーストラリア中から集まってきたアイドル志願の人達が、テレビの中で歌い、それを審査員が批評する。視聴者は電話投票で参加できる。(ダンスのコンペティション番組など、こういう視聴者参加型の番組はとても多い)

 以前『Big Brothers』という、やはり、視聴者参加の番組があって、若者に人気だったようだが、一人、又一人と落選する様子を見る、この設定、あまり見る気がしなかった。

  だが『Australian Idol』は、実力勝負の部分も大きく(審査員の個人的な好みも、かなりあるようだが)、出場者は次々と行われるオーディションのために何曲もの歌をパフォーマンスするために、本当にがんばっているようだ。
 いよいよ最終戦に近づいて、かなり盛り上がっているようなので、昨日、久しぶりに見てみた。
これまでに残った3人から、1人が落選する、というものだった。
 
  アイドルといっても、日本と感覚が違うのは、かなり年齢の幅があること。たとえ子どもがいても問題ない。それから、評価基準は、ただ可愛い、とか、カッコイイ、とか、それだけではなく歌唱力など、かなり必要なようだ。
 モデルで充分通用する美形の21歳の青年Dean、女の子たちの熱狂ぶりからも、この子が『アイドル』という言葉にあてはまるのでは・・と思って見ていたら、なんと、落選。
 残った2人は、10代のJessica Mauboyという女の子と、30歳のDamien Leithという男性。
Damienは、Pop でもRockでもなく、イタリア語の歌曲なども歌っていたが、誠心誠意というところに好感がもたれるのか、その時も、とても評価されていた。
 
  落選したDeanに関しても、すでにレコード会社との契約の可能性が多分にあるようだ。
それでなくても、これだけテレビで放送されていたら、すでにファンがたくさんいるし、俳優などの分野での活動も期待されているのではないかと思われる。

世界一大きな花

 世界一大きな花というと、ラフレシア、とばかり思っていたのだが・・。
シドニーのRoyal Botanic Gardenで、世界一大きな花が開花した、というニュースを読んでびっくり。
 どうも、花びらだけでなく、花穂も含めて花全体ですると、もっと大きな花があるらしい。
その名は『Titan Arum』、最大3mの大きさを記録したという。
この花は「世界一臭い花」としても知られている。 

 ここシドニーでは温室内で育てられているのだが、毎年開花するわけでもなくて、2004年10月に初めて開花して以来のようだ。
今回の花は、小ぶりの105センチメートル。開花時期はわずか2〜3日と短い。 
 今年の11月2日頃1つめの花が開花し、2つめの花が、もう少しで開花しそうだという話だが、平日は、子どもたちが見に行けないので、昨日、日曜日に見に行ってみることにした。
 枯れてしまった1つめの花、そして、まさに開花する寸前、という様子の2つめの花がそこにあった。
巨大な花の穂、ひだのたくさん入った、色の濃い、巻きスカートのような花が、とても印象的だ。
空調のせいか、匂いはほとんどなかった。

 Botanic Garden Trust の、下記のページに、この花の説明がある。

http://www.rbgsyd.nsw.gov.au/conservation_research/horticulture_research/titan_arum/titan_arum_fact_sheet 

 記念のコインまで作られていた。taisanboku3r
横では大きな画面に花の成長記録がつぶさに映し出され、
「とうとう咲いた!」
そんな植物好きの人達の間の歓喜が、伝わってくるようだった。

 せっかくなので、少し園内をぶらぶらした。
何本か、泰山木の花が咲いていて、とても美しかった。
大きく、ふくよかな白い花。花の香りは、ちょっとレモンの爽やかさが混じって、しかもスイートな感じ・・。

 とても大きな樹なのに、他の樹々も大きいので、特別巨大な感じがしない。
彼らは縦にも横にもすくすく伸びていたが、ゆったりと、のんびりと過ごしているようだった。
「Yummy!(おいしそう)」
香りをかいだオーストラリア人のおばさんが言っていたが、そんな感じ方もあるかも・・。

バッグの中の友・・

 町で見つけた大きなクリスマスツリー。
写真を撮ろうと、カメラを出してみると、なんだかおかしい・・。

 いろいろやってみたが、正常な状態には元に戻らない。
とうとう、このカメラ、壊れてしまったようだ。

「こんなに、写真撮ったことなかったものね・・。」
と子どもたち。
 今まで映像というものは、目と心に焼き付けるものだと思っていて(『まめ』じゃない言い訳?pen0_19)、子どもの行事などでも、ほとんど持ち歩いていなかったのだが、今回のシドニー滞在では、記録とご報告の意味があって、かつてないほど写真を撮っていた。

 CASI*EXILI*薄くて軽くて、カメラと思えないほどの気軽さで付き合うことができたのが・・。

ここで修理などできるのだろうか?pen0_02

Beach Street♪

 今日の英会話のクラスは生徒が5人。
その中には、発音のとても上手な若い女性がいて、その受け答えに、いつもながらだが、惚れ惚れしてしまう・・。
後で、
「そんなに英語、流暢にしゃべれるのなら、もうIntermediate(中級)クラスでは物足りないのじゃない?
こちらでの生活にも、困ることはないんじゃない?」
と、ついつい声をかけてしまったが、驚くことに、
「まだまだです。自分の言いたい事が、なかなか言えなくて・・。」
ということだった。
 語学の壁というのは、何層にもなって存在しているようだ・・。

 今日のレッスンのテーマは『結婚』について。
子どもを持つのに、結婚は必要か?という話題で、必要だという意見と、不必要だという意見との議論がされていた。

 まず、カセットを聞くのだが、その会話のスピードの速いこと速いこと・・。
思わず、ため息!!
 しかも、そんなにHardなテーマだとは思ってもいないものだから、後で、テキストを読んでびっくりである。
・・再三思うが、実に現実的な教材だ!!
*テキストのタイトルは『Beech Street 2』(NSW Adult Migrant Engllish Service出版)。
 内容は、海岸通りを舞台にした、何組かの家族や友人の物語である。

 それから
『双方の論点、そして、それぞれの意見と、その理由を述べよ。』
という学習で、しばらく頭を抱えてしまった。

 オーストラリア人の先生は、ちょっと否定的に、この国の離婚率は、かなり高いのだとおっしゃっていた。

 毎回、休憩(Morning Tea)の時間があって、ホールでコーヒーや紅茶をいただく。
そこで、今日は、シドニーの精神病院に行って、患者さんの話を聞く、カウンセラーのような、ボランティアをしていらっしゃる日本女性とお話した。
「英語がわからないから、かえっていいのかもしれないわ。」
と、笑っておっしゃっていたが、なさっている事は、本当にしんどいこと。
 その方も、この国の離婚の多さについて話されていた。
簡単に離婚できるシステムだから、というのもあるが、多国籍文化だからこそ抱える問題もあるようだ。
永住権を獲得するために、結婚して、それが手にはいると、すぐに離婚してしまう人もいるのだとか・・。
 シビアな現実を、垣間見る思いだった。

 帰りに、ここの英会話教室を紹介してくださったゲイルさんに、クリスマスの時期のハープ演奏の依頼を受けた。
お世話になった方への恩返しという意味でも、演奏させていただけるのは嬉しい。conpu10

  

早寝早起き☆

 今学期に入って、子どもたちは、学校にもずいぶんと馴染んできた。
12月21日までの学期、あっという間に時間が経っていきそうだ。

 登校時間は8時55分、しかも学校まで歩いて3分なので、8時に起きても、充分間に合う。

 だが、クラスの宿題もあって、Aiは朝7時からのニュースを見るために、少し早起きを始めた。
男の子たちは、朝早くから放送されているアニメが楽しみで、既に、もっと、早起き生活をしている。

 早起きといえば、ここの国の人達は朝が早い。
朝早くから、ジョギングをする人、散歩をする人をよく見かける。
子どもは夜8時半には寝る、という習慣の家庭もあるようで、早寝早起きなのだろう、夜9時以降の電話なんて、とんでもなく非常識なのだそうだ。

 うちの隣では4月からずっと建設工事をしているが、朝7時から、もう工事の音が聞こえてくる。
仕事を終わるのも早くて、3時頃には片付けて、4時には作業は完全に終わって誰もいなくなるようだ。
(やっと建物は完成して、作業は外構に入ったので、この騒音が続くのも、もうしばらくの間だろう。)

 このところ、やりたい事が増えてきて、少しずつ夜が遅くなってきている。
と同時に、最近は、お弁当には、学校のみんなと同じサンドイッチの方が良い、というTaikiの要望で、簡単なサンドイッチを作る事にしているので、朝起きるのが、少しずつ遅くなってきている・・。
段々と、いつもの、なんとか間に合えば全てOK!という場当たり的なパターンに・・。
日本のお母さんたちの中には、朝5時、6時から起きて、家族のお弁当作りをしている人もいるというのに・・。

 朝から響き渡るこの騒音も、もしかしたら早起きを促してくれている音なのかもしれない・・。
 毛布を耳までかぶるかわりに、颯爽と、朝の光の中に飛び出して、太陽の光の時間を活用・・それでこそDaylight saving time(サマータイム)なのだろう。
 私の時計は、世の中より、もう1時間進めて、みんなより『More Daylight saving time』で生活したら、ちょうどいいのかもしれない。

「Ai、明日から一緒に朝のニュースを見ようね!早起きするからね!」
すると、私の早起き宣言、聞き慣れている子どもたちは、ただ、
「うん!がんばってね!・・でも、できるだけでいいんじゃない?」
すでに悟りきったように、出来なかった時の予防線まで張ってくれた・・。
pen0_07・・。

Dream of 100 Flowers・・♪

 とうとう買ってしまった・・。
3回ほど店に行って、その度毎に、どうしようかと迷っていたが・・やっぱり手に入れることに決めた。book1r
 「A-Z OF EMBROIDERED FLOWERS」

   (Country Bumpkin Publications)

 表紙のバラに、まず、目が眩んでしまった・・。
そしてページを開いて、ドキドキ。
 アリッサム、アネモネ、アザレア・・なんと100種類の花の刺繍の図案が載っている!
 オーストラリアの花、ボトルブラシや、ワトルまで・・。

 帰って早速、刺繍に挑戦・・。
(刺繍など、やったこともないのだが、なぜか裁縫道具はしっかり日本から持ってきている。
持ってきた糸で、できるものを作ってみよう!)

sisyuu2r_01  わずかの生地と糸で、花が作れるなんて・・。
やってみると、意外に楽しい。
(作品は、縮小でしか載せられない出来映えではあるが・・。) 

 水不足で、花に水をやるのにもはばかられる昨今。
「小さな花たちを、布に植えてみよう・・。」
と、夢ばかりふくらんでいく。
 早速Aiも、横で小さな刺繍付きのポーチを作り出した。
Day Dreamerの、ささやかな楽しみの時間・・。
しばらく、私達の糸と針とのブーム、続きそうである。