日曜日、Haru、Shou、Aiの3人で、Maritime Museum(オーストラリア国立海洋(海事)博物館)へ行ってきた。
Darling Harbour にある、海洋に関するものを色々と展示した博物館だ。
そこでは、オーストラリア開拓のきっかけを与えたキャプテンクック、その後のヨーロッパからの航海の記録、またアボリジニの伝統などなど、海洋の歴史にまつわる様々なものを見る事ができる。
博物館の外には、キャプテンクックが乗ってきたエンデバー(Endeavour)号の実物大のレプリカ船、駆逐艦(ヴァンパイア号)や潜水艦(オンスロウ号)などが展示してある。
この駆逐艦と潜水艦は、実際に使われていたもので、現在は、係留されて内部を見ることが出来る。
この博物館は、基本的に無料であるが、エンデバー号レプリカ、駆逐艦、潜水艦を見るのは有料になっている。
建物の入り口で目についたのが色々なパターンの旗。
展示物を見ていたら、それはアルファベットを現したものであることが判った。
さて、右は何と書いてあるのだろうか….
駆逐艦内部は、狭いながらも、寝室、キッチン、食堂、通信室、士官用個室などが、合理的に配置されていた。
しかし、砲台への弾頭装着室というのもあり、そこには、長さ50cm、直径15cmぐらいの弾頭が、ころがっていて、戦争の雰囲気に、ひやりとさせられた。
潜水艦の内部は、駆逐艦よりもだいぶ狭いものであったが、前部にある魚雷発射室には、直径50cm、長さ 7-8m ほどの魚雷があった。
魚雷とは、こんなに大きなものかと、驚かされた。
潜水艦の上部につきだしたフィンは、かなり大きく、潜水艦の高さとほぼ同じに思えた。
そのフィンの上には、潜望鏡、レーダー、排気管などがつきだしていた。上は、そこに掲げてあった白地のオーストラリア国旗。
外には、灯台もあった。更には、真っ赤な小舟に乗った移動式の可愛い灯台は素敵であった。
印象的だったのは、ボランティアの人たちが、各場所にいて、案内や説明をしてくれることだった。
博物館の入口で立ち止まっていると、白人のおばさんが
「 Can I help you?」
と声をかけてきてくれた。
入口はどこですか?と聞くと、
「特に入口はないのよ、どこからでも入って自由に見て良いの。」
と教えてくれた。
灯台の上にいたボランティアのおじさんに、エンデバー号の実物大のレプリカ船のことを尋ねたら、丁寧に教えて下さった。
残 念ながら、エンデバー号の実物大のレプリカ船は、現在、タスマニアに出かけていて不在とのことであった。更に、どの程度の大きさの船かと聞くと、やはり、 外に停泊していた3本マストの小型の帆船を指さして、それよりも3m ぐらい長くて、横幅も 1m ぐらい大きなものだと教えてくれた。35名程度、乗っていたそうである。
http://www.anmm.gov.au/site/page.cfm?u=457
長さ:33m
幅:9m
マストの高さ:39m
外海を延々と航海してきてオーストラリアを発見した船が、いがいと小さなサイズであったことに驚いた。
海がしけたときは、さぞかしたいへんであっただろう。
歴史的な大航海時代という言葉だけからでは想像できない実際の帆船のことを知ることが出来て、良かった。