ゆっくりつくのが蛍光灯?!

 Shouたちの学年を受け持つ各教科の先生に、IECから新しい生徒が入るという連絡がいっていなかったようだ。
IECとHigh Schoolとの連結がうまくいっていなかったのだろう。
 9Gクラスに新しく入ったShouとDavid、そして他の学校から来た女の子は、クラスの今日の授業をほとんど受けることができず、授業時間は、各先生のサインをもらって回らなくてはならなかった。
幸い、気の毒に思ってくれた先生が、それぞれの先生を捜す手伝いをするサポーターの生徒をつけてくれたので、彼の助けで、なんとかサインを集めることができたようだ。
新しく入る生徒が多いので、混乱していた、という先生の話のようだが・・。
一時限目の体育だけはやらせてもらえたようで、クリケットを習ったと言っていた。

 たまに(そうでないことも多い。念のため。)、ここでは物事があまり早く進まない、と感じることがある。
大学の研究室の蛍光灯(ちょうどHaruの机の上の明かり)が切れているのに、担当部署に連絡してから一週間以上たっているのに、誰も修理に来ない。
 同室の中国人のZhangには、あまり影響はないのだが、いくら連絡をしても埒があかないのを見かねて、
「一人より二人で苦情を言った方がいいだろう!」
と、一緒に掛け合いに行ってくれたりした。
 学科の事務の方は、
「とりあえずこれを使ってくださいね。」
と、卓上ランプを貸してくれ、彼女も、かけあってくれているのだが、
「どうも、そういう設備の担当者がクビになって、最近新人に変わったばかりらしいのよ・・。」
という理由になるような、ならないような話でそのままになってしまっている・・。
これは先々週の金曜からの話。
 何となく、物事がサッサと進まなくて当たり前、という暮らしに慣れて、
「一体、いつになったら明かりがつくのかな。ま、もう少し待っていよう。」
と、Haruがゆっくり構えていたら、最近は、Zhangの方がいきり立ってきていた。
 今日学校に行くと、
「やっと担当者をつかまえて、話をしたよ。明日の朝、修理をする約束だから!」
と、朝、約束をとりつけてくれていたようと言ってくれた。

 明日は、明かりがつくのだろうか?
いずれにせよ、この騒ぎでは、Zhangの優しさが、間違いなく私達の心のあかりを、明るく暖かく灯してくれた。ckirakira

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