今日の午後、IECで進路の説明会、そして個人懇談があった。
うちの上の二人が通っているのは、Marsden High School(こちらのHigh Schoolは6年制で、中学と高校を合わせたようなものである)の敷地の中にあるMarsden Intensive English Centre。(IEC)
英語を第一国語としない外国人が、正規のHigh Schoolに入って授業を受けられるまでの英語力をつけるための特別なクラスである。
ここでは、一年間は4学期に分かれている。(うちの子はTerm2の途中からここに入れてもらった)
- Term1 1月31日〜 4月13日(2006年)
- Term2 5月 2日〜 6月30日
- Term3 7 月 8日〜 9月29日
- Term4 10月16日〜12月21日
- Term1 1月30日〜 4月 5日(2007年)
クラスは1A 、 1B 、2K 、2G 、3T 、3S に分かれている。
1Aは最初のクラス、それから一学期ごとに進んでいって、クラス3を終えるとIEC卒業である。
晴れて正規のHigh Schoolの生徒になれる、というわけである。
大体一年間でこの過程を終えるのだが、少し早めに進むこともある。
今日の説明会は、次のTermでクラス3に移る、現在クラス2の子どもたちとその親に対してのもので、卒業してからどうすればよいのか、という話だった。
勿論そのまま、このMarsden High Schoolの正規クラスに通う子も多いが、卒業した子全てがこのMarsden High Scoolに行くわけではない。
自分の地域のHigh SchoolがIECを持っていないので、他の地域からこの学校のIECに通っている、という子たちも多い。
卒業後は地域のHigh Schoolに移る子や、Private School(私立)に移る子もいる。
要は、早めに選んで、入学申し込みをしておきましょう。その手助けをしますよ、ということのようだった。
会場には、なんと通訳の人が数人、それぞれの国の場所に付き添って説明してくれていた。
(勿論、少数民族である日本人の通訳はいなかった)
ただ、さすがに学校の先生、とてもゆっくり、わかりやすくかみくだいて説明してくださるので、ほとんど理解することができた。
何年か前までは、High Schoolは男子校、女子校に分かれていて、その方が教育の成果が上がりやすいのだと、その先生はおっしゃっていた。
それから学校によって、入りやすいところ、人気があるので空きがなかなかないところ、などがある、という事で、それもリストアップして教えてくださった。
学校を選ぶのに何かわからない事や悩みなどがあったら、どうぞ相談にきてください、ということだった。ご親切な話である。
最後に志望校を書く紙を渡されて、説明会は終わった。
Shouは最初のTermは1Aで、次に2Gに入ったので、順調にいくと、次のTermはクラス3に行き、卒業ということになる。
来年の1月末からの新学期は、IECからMarsden High Schoolの正規のクラスの生徒になれるかもしれない。
「IECから普通のクラスに入るのは、とってもscary(怖い)ことです。親にとっても、です。
ネイティブの中での授業は、比べものにならないくらい難しいでしょう。新しい環境に慣れるまでは大変です。」
と、先生はおっしゃっていた。
(私達、外国から来た人間の立場に立って、その気持ちをわかってくださる、という事は、非常にありがたい)
Shouにとっては、最後の一学期、又、挑戦の日々になりそうだ。
スマートにいくとは、とても思えない。まごつき度数まさにピークの毎日。
だが、誠実さと、しぶとさで、何とか粘り抜いて切り抜けていくだろう。そんな男である。
運のいいことに、一番仲の良い韓国人の友達もMarsden High Schoolに残るそうで、お互いに手を取り合って喜んでいた。
きっと彼らなら、助け合ってやっていけるだろう。
このIECのクラスでも、勿論、最初、慣れるまでは大変だった。
が、段々、お互い英語がしゃべれない同士、不安な者同士、の連帯感が生まれて、片言や身振り手振りでも気持ちを通わせられる仲間作りができた。
それこそが得難い体験だったと思う。
それから、たくさんの国の子たちと知り合いになれて、世界が広がった。そういう意味でも、ここはとてもよい場所だ。
Aiは、順を追って(一年かけて)クラスを進んでいきそうだ。
このIECでできた友達と一緒に、最後まで楽しくがんばっていけると思う。
彼女にとっては、多分そっちの方が良いのではないかと思う。
(お友達の家に遊びに行ったり、来てもらったり、交流が深まり始めている)
個人懇談でも、二人とも
「おとなしい生徒です。でも、やることは必ずきちんとやっているし、信頼することができます。」
との事だった。
Shouの担任の先生に、
「一体、High Schoolで、やっていけるのでしょうか?」
と思わず質問してしまったが、
「今のままいけば、問題ありません。大変でしょうけど、とても良い経験になりますよ。」
との答え。
Aiの方は
「時々、眠っているんじゃないの?って先生に聞かれると言ってましたが・・?」
と言うと、
「ええ。彼女はDay Dreamerですね。」
あっさり言い放たれてしまった。
わからないからボーッとしているのだろうか?本当に白昼夢を見ているのだろうか?
何とも言い難いところである。