★わが家のPop(パピヨン犬)★
出発まであと30日となった。
今日は、ポップが、病気に感染していないかどうかの検査をしてもらうために、動物病院へ行った。採血をしてもらい、血清分離をして得られた血清を横浜にある動物検疫所の病理・理化学検査課に送るのだ。そこで、指定された病気に感染していないかどうかの検査が行われ、結果の通知が来ることになっている。
こわがりのポップの事、血を採るなんて、さぞこわかったことだと思うが、お医者さんは「眠らせてから採りましょう」と半日預かってくれて、それをしてくれた。
犬をオーストラリアに連れて行くということは、オーストラリアにとっては輸入、日本にとっては輸出となる。それぞれの国の検疫所が検疫の基準を持っている。特に厳しいのが、イギリスとオーストラリアらしい… オーストラリアの検疫の基準と日本の検疫の基準とが食い違っていると、両方の基準を満たす必要が生じ大変だが、利用者が不便にならないように各国の検疫所同士で連携を取っているようである。オーストラリアに犬を連れて行きたいのだが…と日本の検疫所に問い合わせると、やり方を教えてくれた。
簡単に書いておくと・・
1) 犬に Microchip という非接触型で検出可能なICタグを埋め込む。
要は、この Microchip 番号の物体を輸出&輸入する、ということなのだ。
2) オーストラリアの検疫所(AQIS)に対して、この Microchip 番号の犬を輸出したいと いう申請書を出す。実は、荷受け人の住所氏名を書くようになっているのだが、我々はシドニーに着いてから借りる家を探すので、現時点では荷受け人の住所は「なし」なのである。
しかし、これでは、申請書が書けない。そこで、AQIS に対して正直に事情を説明し、代わりに、夫が所属する大学のボスの氏名と大学の住所を書いて良いかどうかを問い合わせる電子メールを出した。早速、それでOKだという返事のメールが来た。電子メールは、ありがたい。
3) 数週間したら Import Permit という許可証が送られてくる。
4) 犬を送る飛行機の便を予約する。これは、私たちが飛行機会社に予約するのではなく、日本からシドニーへ荷物を送る運送会社に頼んで、生きた荷物、という形での予約となる。
5) 犬を出国させる空港にある日本の動物検疫所に、この ImportPermit や、今までの予防注射の記録などを全て持参して、相談に行く。そこで、出発までに、私たちがやることをスケジュールとして教えていただいた。
6) 《約30日前》 病気に感染していないかどうかの検査
7) 《2日前》 ダニ駆除・寄生虫駆除
8) 《2日前》 動物検疫所にて、Import Permit に必要事項を記入してもらい、担当官が裏書きをする(つまり、全ての検査結果が間違いないことを証明する)。
本当は、私たちが出国する当日、つまり、犬を送る日に、書いてもらうのだが、書類が煩雑で間違いやすいとのこと。そこで、上記 7) が終わったら事前に書類を持参してくれとのこと。そうすれば出発日に、記入を終えた Import Permit を渡してくれる。
9) 《出国当日の朝》 犬を IATA 規格のケージに入れて、空港の検疫所に連れて行く。ケージの扉をシールしてから、シール番号を Import Permit に記入してくれる。それ以降は、ケージの扉を開けてはいけない。犬の輸送会社に、ケージに入った犬と Import Permit を手渡す。
10) シドニーでは、空港まで AQIS の職員が犬を迎えに来てくれる。シドニー到着から30日間の検疫の為の隔離が行われる。これは、無料ではなく、我々が、犬の生活費を支払うことになる。30日間で約 A$768 = 約7万円 程度が必要。
11) 幸いなことに、ポップの隔離所は、我々が家を借りる予定の場所から10Km 程度しか、離れていない。面会が可能とのことなので、会いに行ってあげよう。
12) 30日間の検疫の為の隔離が終われば、晴れて、一緒に生活が出来る。
13) しかし、今度は、1年経ってから日本に連れて帰る為の手続きをする必要がある。今度は、日本への輸入とオーストラリアからの輸出である。日本への輸入は、 Web にて申請が出来るようになっている。但し、日本への輸入の何日前までに申請とかいう条件がある。シドニーでの生活が始まったら直ぐに、とりかからなければ..
Popにとっては、本当に大変な試練だけど、がんばってね。