CENCUS(国勢調査)

 8月6日、日曜日の夕方、外出先から家に帰ってくると、玄関に人影が・・。
何だろうと思って行ってみると、金髪の美しいお嬢さんだ。
「ああ、よかったわ。センサスの用紙を配っているのだけど、お留守のようだったから、玄関の下に入れたところなんです。」
とのこと。ペトロスさんのお宅で会ったMさんが、予め教えてくれていたので、Haruはピンときたらしく、
「わかりました。書いておきます。」
「もし。、インターネットをされるのならば、インターネットで送ってくれてもいいのですけど・・。」
「そうします。」
「じゃ、回収する手間が省けて助かるわ。お願いします。それじゃ!」
ということで彼女は去っていった。
 日曜の夕方にまで係員が配って回っているセンサスとは・・。

 5年に一度のオーストラリアの国勢調査のことである。
配られた用紙を見てみるとこう書いてある。
「これは、オーストラリアのどの地域にに何人の人がいて、何をしているのか、どのような暮らしをしているのか、それを調査するためのものです。」

 今年は8月8日が調査実施日。調査日の夜にオーストラリアにいる人は、友人・知人宅やホテルに滞在していても、バックパッカーやキャンプ場に泊まっていても、外国人も含めてすべて対象になるのだそうだ。

 調査項目は全部で60項目。性別や年齢をはじめ、学歴、資格、職業、収入などのほか、出生国、両親の出生地、宗教、家庭で使用する言語、英語力などの設問が並ぶ。
 多国籍国家オーストラリアでは、なんとセンサスの案内も35ヵ国語が用意されているらしい。
そして、過去の回答には、約280の国・地域名、240の言語、120の宗教についての情報が含まれていたそうだから驚きだ。 
結果は政府機関の予算の分配などにも直結していくのだという。 

 2001年の国勢調査によれば、総人口約2千万人のうち、外国で生まれたオーストラリア人は、410万人に達しているそうだ。
家庭で英語以外の言語を話す人の人口は全体の16%。最近では、総人口の4分の1近くがオーストラリア以外で生まれ、そのうちの6割以上(61%)は英語圏以外の国で生まれているという。 
 さらにオーストラリアで生まれた国民の約3割は少なくともどちらかの親がオーストラリア以外の生まれで、つまりオーストラリア人2世ということだ。
異なる国や文化と深いつながりを持つ国民は全人口の半数以上に及んでいるらしい。
 言語はどうかというと、オーストラリアには先住民であるアボリジニの言語など含めて200以上もの言語があるそうだ。

 IECに行っているShouとAiは、韓国の言葉を少し覚えてきたり、ペルシャ語の挨拶を真似したりしているが、この多国籍社会で、たくさんの文化に少しずつでもふれてみることは、きっと、とても貴重な体験になると思う。

「CENCUS(国勢調査)」への4件のフィードバック

  1. 多国籍オーストラリアはすごいですね。
    回収もたいへんでしょう。日本でも、用紙を渡すのも難しくなっているのに・・・
    毎日たくさんの文化に出会い、貴重な体験の連続ですね。

  2. ただいま今日、対馬から帰ってきました。旦那&娘はまだ実家に残したまま…独りでノンビリしてるよ
     いよいよ明日からSMAPライブ踊って歌って叫びまくってくるわ台風が近付いてるよ!負けない様に頑張らなきゃ!!!燃え尽きて、また報告しま〜す

  3. たんぽぽさんへ
    オーストラリアは広いし、人口密度が低い地域は、ヘリコプターまで使って配布、回収などするそうです。今年は、インターネットでの記入ができるようになって、ずいぶん手間が省けるそうですが・・。テレビでも度々お知らせがあって、協力を呼びかけていました。
    面白いのは「国勢調査タイムカプセル」プロジェクトというのがあって、希望すると、氏名・住所ととともに、国勢調査の回答内容がオーストラリア国立公文書保管局で99年間タイムカプセルとして封印された後、2105年に開示される。子孫たちがその内容を見られるなんてのがあるそうです。
    その頃どんな社会になっていて、私達にはどんな子孫がいるのでしょう?

  4. バードさんへ
    対馬、いいところだものね、ゆっくりできたかな?
    SMAPライブ楽しんできてね
    会場、さぞかし熱気にあふれてることでしょうね!夢中になれるものがあるほど、人生、楽しめるし、パワーも出てくるし・・いつまでもその輝く若さと美貌が保てそうだね
    台風、たいしたことないといいね。気をつけてね

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