バーベキューパーティー

 日曜日の朝、Mさんから電話がかかってきた。なんと花の水やりの時間が正確な情報かどうかが気になって、もう一度調べてくださったそうだ。間違いないということを、わざわざ伝えてくださった。それから、Mさんがこっそり教えてくれたのだが、ペトロスさんから、私達家族が困ったことが起きたら助けるように、それとなく連絡を保つように言われたらしい。本当に、信じられないような優しさである。

いつも冗談ばかりの楽しいペトロスさんだが「バラの花を贈る手には香りが残る」いつでもそんなステキな香りを漂わせていらっしゃる方だ。損得や比較の目でものを見るのではなく、相手の立場を純粋に考えて行動してくださる方にめぐり会えたことは、シドニーでの私達の滞在を何よりも豊かなものにしてくれている。感謝。chaneet

 それから日曜日、ロバートというHaruの学科の教授(マッコーリー大学で彼を受け入れてくれた方)のお宅でのバーベキューに招いてくださったので、家族で行ってきた。 どんなものを持って行ったらいいかわからないので、とりあえず飲み物を用意し、枝豆とミカンと唐揚げを、持って行った。cbeen

 場所はスコットランド島という島で、近くの湾から船に乗っていかなければならない。
最初はフェリーで行く予定だったが、駐車場が見つからず遅くなってしまったので、水上タクシーを利用することに。
とはいえ、一体どうやって?近くの人に聞いてみると、そこに電話番号が書いてあるから電話するといいよ。だそうだ。
本当に、電話してもらってから5分とたたないうちに水上タクシーが来て、乗せてくれた。
かなりスピードを出して走るので、爽快で子どもたちも大喜びだった。

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さて、島に着いてから山道を歩いて10分ほどの所に、目的地の別荘があった。

 

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 樹々に囲まれた自然の中に 、ゆったりとした家があり、ベランダでバーベキューができるようにセットしてあった。

 同じ大学の先生達とその家族の集まりのようだったが、ほとんどHaruも会ったことのない人ばかりだった。
どうしていいか、最初は私達はとまどっていたが、結局、何人かの人とお話することができて(フランス人、スイス人、アイルランドと中国のハーフの人、オーストラリア人)楽しく過ごした。
「英語がうまく話せないのですみません。」
と言ったら、
「気にせずに、とにかく話してみることだよ。私も来たときはずいぶん汗をかいていたけど、実践第一!」
と言ってくれた。 

 そういえば、土曜日にお会いしたMさん、本当に流暢にすらすらと英語を話されていたが、その彼でさえ、ここに来た当初は通じなくて、スーパーの場所を聞こうと思ったが、『ウールワース』の『ウー』の発音が通じなくて、どうしようもなくて『コールズ』の方を聞くことにした。そういうこともあったのだと話してくださっていた。
 この国には、同じような思いをした人がずいぶんいるようだ。そして、そういう人間に対して寛容な人達も多い。ckira

 子ども達も、最初は一緒にいたが、外の方が楽しそうだと思ったらしく、他の子と一緒にボールを持って外に出て行って、サッカーなどしてずっと遊んでいた。

 帰りはフェリーに乗った。cyotto 海岸を少し歩くと、砂の中まで生えている木があったり、小さな小さなまつぼっくりのついた松の枝木があったり、新鮮だった。

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