「在シドニー日本国総領事館ニュースレターVol.34 10/12/2006」から(以下抜粋)
(4)在留邦人数
毎年10月1日現在で実施している在シドニー総領事館管轄地域の在留邦人数(暫定数)の集計が終わりました(全世界の在留邦人数など正式な数字の発表は明年3月を予定しています)。
調査ではニュー・サウス・ウェールズ州に在留する邦人は昨年の同時期に比べて3,169人増え(対前年比13.5%増)、26,608人となりました。
総数の性別による内訳は男性が9,788人、女性が16,820人となっています。
また、当館が管轄しているノーザン・テリトリー(北部準州)の在留邦人は236人(男性77人、女性159人)で昨年に比べ38人(対前年比19.1%増)増えています。
フランス領のニュー・カレドニア島に在留する邦人については、計179人(男性67人、女性112人)で、昨年に比べ9人(対前年比5.3%増)増加しています。
(5)安全情報
(a)パスポートの盗難・紛失
最近、パスポートを盗難されたり紛失したことにより、当館にパスポートの発給や帰国のため、渡航書を申請に来る邦人が増えています。
具体例としては、
(ア) 日本人が多く集まる場所(例えばタウンホールやワールドスクウェア周辺)のレストラン、カフェやバー等で盗難事件が多く発生しています。
(イ) 知人や友人と話に夢中になっている最中に、足下や椅子の上に置いておいたパスポート入りのバッグを盗まれた。
(ウ) レストランやバーで友達と一緒だったため、安心して荷物を椅子の上において席を立った間にパスポート入りのバッグを盗まれた。
ちょっとした油断により、思わぬ被害に遭わないためにも改めてパスポートの管理には十分注意してください。使用する目的によっては、運転免許証やRTA発行のフォトカードがIDとして代用できます。
(b)ブッシュファイヤー(林野火事)
毎年、11月頃から、広域にわたってブッシュファイヤーの発生が多くなります。シドニー近郊のブルーマウンテンやハンターバレーでも例年より早くブッシュファイヤーが発生していますので今後とも高温、乾燥、強風といった悪条件が重なった日には注意が必要です。ブルーマウンテンやハンターバレーは共に観光地としても有名であり、同地域に家族連れで出かける方も多いと思いますが、事前に以下のサイトで最新の情報を確認しておくことをお勧めします。
(ア) ブッシュファイヤーの活動状況・火気制限などの情報
NSW RURAL FIRE SERVICE
http://www.rfs.nsw.gov.au/
(イ) 火事に関する日本語の安全対策資料
NSW FIRE BRIGADES
http://www.fire.nsw.gov.au/community/factsheets/translated/japanese/inde.php
(c)サリーヒルズ地区での強盗・盗難事件
ここ1ヶ月は、サリーヒルズ地区での強盗・盗難の被害は発生していませんが、9月中旬から10月下旬にかけて同地区で邦人が強盗・窃盗の被害に遭う事件が3件続けて発生しました。内2件では被害者が負傷(内1件は重傷)しています。同地区に限らず、被害に遭わないためにも夜間の一人行動には十分注意して下さい。
皆様におかれては、
(ア)夜間一人で行動することは避ける
(イ)特に危ないと言われる地区には近づかない
(ウ)公共交通機関の終了後はタクシーを利用する
(エ)できる限り貴重品は持ち歩かない
(オ)金品を要求されたら素直に応じ、身体への被害を防ぐことも重要。
(d)日本人女性を狙った不審者の情報
ダーウィン(北部準州)で日本人女性を狙った不審男性の情報が当館に寄せられていますので、同地域に旅行される方や在留している女性の方は十分注意して下さい。
不審者は、ダーウィンの市内や観光地において一人でいる日本人女性に近づき、英語で「日本人ですか」と声をかけ、マッサージをしてあげると誘う。女性がその場を離れようとしても、しつこくマッサージを勧めてどこまでも女性についてくる。
(不審者の特徴)
不審者は自分のことをチベット出身の学生でジョージと名乗っている。年齢は25〜35歳位、身長180センチ位の中肉で南米出身風で英語に強い訛りがある。