2021年03月14日(日)

天候:曇り時々晴
参加者:田崎、中村(初参加)、平田
走行距離:310km(9時~17時50分)
記録:田崎

 朝,6時半起床。ゆっくりと朝食。予報では,天気は晴れ,気温も十数度まで上昇との事。多少の防寒は考えたが,真冬でもあるまいし,ライディングジャケットのインナーは暑すぎるだろうし,まして電熱ベストまでは不要だろう。とりあえず,用心のためにユニクロのダウンベストは積んでおいた。燃料を満タンにしていなかったので,10分早め,8時10分前に出発。近くのガソリンスタンドに寄って,タンクを満たして集合場所,道の駅「みなみの里」に向かう。生憎,ナビが,地図ソフトの更新のため入院中。いつもは,何も考えずにナビに言われるままに「みなみの里」まで走るのに,今日は自分の頭を使って「みなみの里」まで行かなければならない。ナビが無いとこれほど心細いとは思わなかった。
 針摺りで左の方に行って,山家道で左折して,山家郵便局の先の信号を右折して,大きな道を横切って…,昨日の夜予習した事を反復しながら走る。それにしても寒い。途中でバイクを留めてダウンベストを着込む。
 ほぼ約束の時間に「みなみの里」に到着。平田さんと中村さんは既に到着されていた。平田さんのバイクは赤とシルバーのNC750Xで,これまで見慣れていた平田さんのバイクHawk より一回りも二回りも大きく感じる。今回初参加の中村さんのバイクはピカピカのハーレーダビッドソン1200ccだそうで,めっちゃカッコいい。暫く目的地について相談。日田から小国を通って大観峰方面に向かい,その後,有明海沿岸道路の延伸部分が15時に開通するので,菊池・山鹿を経て大牟田に向かい,開通したばかりの有明沿岸道路の延伸部分を走ることになった。
 平田さん,中村さん,田崎の順番で「みなみの里」を出発,「みなみの里」から南東に走る。道端には黄色い菜の花が咲き,あちこちに早咲きの山桜も咲いていた。やがて,筑後川沿いの道に入る。筑後川沿いの土手にはつくしを探している?人もあり,長閑な春真っ盛り。とは言え,走ると寒い。筑後川沿いの道から日田市内へ。日田市の入り口のコンビニで一休み。中村さんは通ってきた道にあった,コンビニのすぐ近くにあるガソリンスタンドにガソリンを入れに行かれるとの事。しかし残念なことに,ガソリンスタンドはお休みだったとか。田崎はこれからの寒さに備えて,コンビニで「貼る」ホッカイロを購入。ダウンベストの背中と胸にペタペタと貼り付ける。中村さんはバイク本体から電源を取る電熱ジャケットを着込まれた。私は,昨年末に購入した電熱ベストを持って来なかったことを大いに後悔した。山道に入る前に給油しておいたほうが良いとの判断のもと,日田市内のスタンドを探し給油。
 三芳交差点を右折して橋を渡り,すぐに左側の細い道に入り,五馬高原に向かう。いつもながら,ここから五馬高原を抜けて小国に至るこの道は,時に森の中を走り,時に見晴らしが広がるワインディングを走る,バイクにとっての快走路である。五馬高原の頂上付近,見晴らしの良い広場で一休み。暫し景色を眺める。その間にも広場の脇を何台ものバイクが快音を轟かせ,バンクしながら走りすぎて行く。今日は本当にバイクが多い。
 五馬高原から小国に至る。小国の道の駅でランチタイム。

平田さんと中村さんは,道の駅にあるお蕎麦屋さんに,田崎は一人でお弁当。そのうち,ワクチンでも打って,安心できるようになれば,私もランチをご一緒できるだろう。平田さん達が食べられたお蕎麦は,10割蕎麦だったけど,バサバサした感じもなく美味しかったとの事。ランチも食べたし,いざ,阿蘇方面へ。
 小国から南下しミルクロードへ。阿蘇の高原地帯に入ると,あちこちに山焼きの煙が上がっていた。


『そうか,山焼きの季節か…』と思いながら走っていると,2メートルほどの竹の先がシュロ箒のようになっている道具を手にして山焼きの作業をしている人達を見かける。その後もあちこちで山焼きの煙と,その周りで作業をしている大勢の人達を見る。やがて,ひと際大きな火の手が上がる場所に遭遇。道路の両側に何台もの車が駐車し,人々が,壮大な山焼きの風景を写真に収めていた。なだらかな起伏がある広々とした薄茶色の地面に,二重三重に真っ黒な帯ができ,その帯が赤い炎で縁取られ,そこから灰色の煙を空に舞いあげていた。何度も阿蘇の高原は走ったが,山焼きに遭遇したのは初めてであった。
 阿蘇の高原での壮大な山焼きを堪能して,大牟田の有明海沿岸道路を目指して西に向かう。菊池渓谷を通り,菊池阿蘇スカイラインを走って,菊池神社に立ち寄る。この,菊池神社の横を通る道は,これまで何度となく通過したが菊池神社に立ち寄ったのは今回が初めて。明治3年に菊池一族を称えて建立された神社だそうで,由緒ある立派な神社であった。

 15時の有明海沿岸道路延伸部分の開通時刻に合わせて菊池神社を出発。国道325号線を西へ。左手に3つの巨大なメロンを見ながら山鹿市へ。南関を通り大牟田駅を経て有明海沿岸道路に入る。有明海沿岸道路をしばらく走ると左側に西鉄柳川駅,そして筑後川を渡る大きな橋に差し掛かり,いよいよ延伸部分に入る。平田さんから「すごい車が並んでますよ」との声。確かに,遥か彼方に延々と繋がる車の列見える。開通直後とあって,地面は真新しい黒々としたアスファルト,路側帯を示すラインも真っ白で,気持ちの良い道ではあったが,すぐに渋滞。見渡す限り車の列が続いていた。何とか諸富の出口に辿り着いて,有明海沿岸道路から脱出。取付道路も混雑が続いた。交差点では数人の警官が交通整理に当たっていた。
 開通の混雑を抜けて帰途に就く。帰途は,中村さんのお宅が東区ということで,東脊振トンネルを超えて,那珂川町を通り,そのまま北上すれば東区に行くので,東脊振トンネルを目指すことになった。ツーリングの終わりに喫茶店に寄って行こうということになり,田崎が,道の駅吉野ヶ里にあるさざんか千坊館の所に喫茶店があるので,そこで一休みすることを提案,さざんか千坊館に向かう。いざ,到着してみると,残念ながら,さざんか千坊館の果実工房 新SUN吉野ヶ里のショウケースは,すべて売り切れ。レジにも人がいなかった。仕方なく,さざんか千坊館でパンと飲み物を買って,屋外のベンチに座って暫し休憩。東脊振トンネルの通行料250円を平田さんにお願いして道の駅を出発。東脊振トンネル,筑紫耶馬渓,南畑ダムを通り,那珂川町山田の交差点で,平田さんと田崎は左折,中村さんは直進でお別れとなった。
 走行距離310km,寒い寒いツーリングではあったが,新メンバーの中村さんを迎え,黄色い菜の花と,早咲きの桜のピンクのコントラストを愛で,初めて遭遇した壮大な阿蘇の山焼きに感動し,開通直後の有明海湾岸道路の大渋滞と,内容豊富な1日であった。

行程:
筑前みなみの里(9時) → 日田市 → ファームロード → 小国町(11時50分手打ちそば巴) → ミルクロード(阿蘇外輪山 野焼き) → 菊池渓谷 → R387 → R325 → 山鹿市 菊池神社 → R443 → 大牟田市 → 有明海沿岸道路(大野島ICまで) → さざんか千坊館(ティータイム16時40分) → 東背振トンネル → 那珂川市 → 小笠木峠 → 野方(17時50分)

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