2020年10月17日(土)&18日(日)
10月17日(土)
天候:小雨、曇り
参加者:林、平田
10月18日(日)
天候:晴れ
参加者:田﨑、野中、武内、柴田、林、平田
記録:平田
オーイ、こっちですよ!と階段の上から目立つように大きく手を振っても通り過ぎ、更にキョロキョロ、我々を探している。余りの車、バイク、人の多さに少々の事をしても認知してもらえず、柴田さん、田崎さんのバイクを走って追いかける。天気上々、紅葉の真っ盛りの九重はごった返している。道路上にも駐車した車が溢れ、毎年ミヤマキリシマと紅葉の頃はこういう状態となる。ツーリング、登山、ドライブいずれもハイシーズンだ。
今回のツーリングは宿泊組(林、平田)と日帰り組(田崎、野中、武内、柴田)に分かれ、18日午後12時、長者原ビジターセンターで全員集合する事となった。先ずは天気の回復が遅れ、雨雲を追いかける結果となった17日(土)のツーリング報告から。
前日の天気予報で明け方までに雨域は抜け、天気は回復に向かうと希望の持てる予報が出たので、佐伯市のホテルを予約し、林さんと宿泊ツーリングに出かける事に。福岡市は出発した8時30分には曇空に変わり、西方には青空も見え隠れ。でも進行方向の東の空は雨雲?が掛かっている。取り敢えず集合場所の基山SAへ向かい、林さんと合流。スマホの雨雲予報を見るとこれから東はまだ雨雲が抜けていない。このまま高速移動しても雨域の中に突っ込むようなものだと、小郡ICで一般道に降り、雨雲が通過するまで時間調整することになった。いつもの筑後川南岸道路を日田市へと移動したところで、小雨がポツリ。早かれ遅かれ合羽を着る事になるなら、防寒対策も兼ね着る事に。ここでまた持病のホークにエンジントラブル発生、プラグが煤汚れでパワーが出ない。2気筒が片肺となり、時々不完全燃焼のプシュプシュ音が聞こえる。天ケ瀬温泉を過ぎたあたりでフルスロットルでも50kmを切る様になり、後続車に道を譲る状態に、先が思いやられる!だましだましで玖珠町に到着し、時間調整も含めチャンポンで温まる。ここでまた雨雲予報を見て相談。店外に出ると雨は止み、大分に到着するころには雨雲は抜けるかもと楽観予想。エンジン不調が怖いが、法定最低速度50kmを覚悟し、いざ玖珠ICから一路、津久見ICへ向かう。昼食休憩でエンジン復調、よっしゃ!90km辺りをキープしながら順調に走行、片や天気は別府市内へ入った辺りから小雨が降り出し、それ以降雨の中の高速走行となる。別府湾越しに眺望は開けてくるが、だんだん体が冷えきってそれどころではない。ただただ、今夜の魚飯を楽しみにぐっと我慢。
14時前に津久見ICを下り、途中のコンビニコーヒーで一息入れた後、佐伯市経由で九州本土最東端の鶴御崎灯台へと向かう。地図では何度も見ていた鶴の首の様に細長く、竜のおとし子の様にギザギザ海岸は、佐伯市街地から35kmも続く。でもこれから先が今日のメインコース、豊後水道に面した臨海道が楽しみだ。時刻は15時を過ぎていたが、雨は止み日暮れまでの3時間が勝負。波際はしぶきが上がり荒れた海の様相で、集落が海岸線伝いにポツンポツンと点在。漁を生業にするには良い場所だろうが、結構不便な所といらぬ心配をしながらバイクは順調にワインディングを繰り返す。対岸も見えて来るがハンドル操作で景色を眺める余裕なし。天気さえ良ければ交通量も少なくお勧めの道だが、2度と来る事はない?と考えつつ先を急ぐ。御崎集落からは山を駆け上がり標高150mの崖上の鶴御崎灯台駐車場へ、そこから2分で灯台建物へ到着。
1981年に建てられた比較的新しい灯台横には[幸せの鐘]が設置され、所謂恋人の聖地として人気スポットのようだ。標高が高いだけあって、そこからの眺望は素晴らしく、愛媛県佐田岬半島から高知県の西海岸へと続いているのが鳥瞰視できる。明治時代から海上監視所として、その後は大砲を備えた要塞として使用され、周辺にはその史跡も残っているが、時間が無く短時間で切り上げる事に。
豊後くろしおラインは海岸線から山中に入り、高台にある「空の展望所」で一休み。ここからの展望も素晴らしく、豊後水道を独り占め!否、二人占めでした。海岸線に降りると南海トラフ津波対策の高さ1.5m程の堤防が延々と続き、R388とは名ばかりの漁村を抜ける道に、しかし釣り人を横目に海岸線を走り抜けるのもまた楽し。カーナビが不調で、走っているルートが正しいのか目隠し状態で、道路標識と林さんのスマホを頼りに進む。蒲江の海の駅に着いたのは17時少し前、ここから佐伯市のホテルへ向かって最後の走行。暗くなったら高速も検討したが、県道37号は中々のもので、1時間足らずでホテルにチェックイン。Go To Travel(7,300円→4,745円+地域共通券1,000円)で150室は満室との事。
さてお楽しみの魚飯を求めフロントで情報収集後、街中散策へ。いざ居酒屋を尋ねると、件のGoToキャンペーンの為?予約客で一杯と何件も断られるも不屈の精神で1時間さ迷い歩き、最後にはA5を看板に出す豊後牛焼き肉店(焼肉 大将軍)へ落ち着いた。壁には有名人の色紙もあり極上豊後牛に期待しつつ、食べ・飲み放題6,000円コースで一日を締めるぞ!しか~し、A5は単品メニュー専用らしく、松コースはランク落ちで、林さんからメニューのカルビーには脂が入っているのに、出てくるものとは違うと小言が出る始末。尤もコスパは非常に良くその夜は食べすぎ、飲みすぎが原因で寝付けず苦しむ事に。
翌朝は曇り空だが空は明るく、気温も昨日に較べれば暖かい。今日こそツーリング日和とホテルを後にする。豊後大野市経由で原尻の滝へと向かう。早朝の豊後道は交通量も少なく、少し色づいた紅葉も散見される中、中山間部を走り抜ける。やはりここまで来ると景色は違うし道路も変化が有って楽しい。しかも昨日と較べるとギャップは更に大きく、晴れ間のツーリングは超最高。9時過ぎに原尻の滝に到着、やはり雨のせいか水量豊富で、滝の迫力が一段と増している。吊り橋の上から正面に見る滝は、正に九州のナイアガラ。
川原に降りほとばしるマイナスイオンを感じた後、集合場所の長者原へ向かう。竹田市に入る手前で久住の山並みが見えだしたが、その山塊の大きさはいつ見ても圧巻。
事前検索のマップナビの所要時間に較べると、交通量も少なく快調に走って来たので、このままでは早すぎる。そこでR57から産山村、山なみハイウェイ経由で向かう事にするが、それでも時間調整の為「道の駅すごう」で休憩。まだ早い時間だったが、駐車場には多くの車やバイクが停まり目当ての買い物を楽しんでいた。気温も徐々に上がりだし小春日和を思わせる。お土産もゲットしたところでR57を更に西進し産山村へ。途中にはゴルフ場のまるで北海道トマムを思わせるのっぽビルが有るゴルフ場サイドを抜け、いざ高原地帯の大牧場へと進む。初めて?走る草原ファームロードは何の文句の付けようもなく、ただただ思い切り風を切って右に左に走り抜けるだけ。ライダー冥利につきる超お勧めのライダーロードだ。やまなみハイウェイに合流した後は数えきれないライダーとすれ違う。多分、大観峰へ向かうのだろうが、あの分だと200台位のライダーが集う事になる、圧巻! 走りながら遠望する久住連山は紅葉が進んでいるらしく、遠目には枯葉山の様にも映る。
牧ノ戸峠の手前500m位の道路から登山者の車が隙間なしに駐車。様子見で停まった牧ノ戸から見る紅葉は真っ盛りで多くの登山客で賑わっている。
またまた時間調整の為、牧ノ戸から筋湯温泉方面へ狭い林道を下る。それでも11時30分には長者原へ到着、既に野中さんが到着し、こちらへと招かれる。そこから見える三俣山の紅葉は最盛期、今年は随分と色づきが良い。長者原ビジターセンターも含め駐車場は一杯で、頭書の到着する皆さんの呼び込みに努める。ここで6名揃ったところで三俣山をバックに記念撮影後、昼食とする。屋外テーブルを囲むのはまるでキャンプ飯で楽しいが、レストハウスの豊後牛カレーと謳ったボンカレーもどきを食する。
昼食後は武内さんのバイクのガス欠に備え、スマホ検索で最寄りの瀬の本高原側のスタンドへ移動。最近は休日に開けているスタンドが減って、リザーブ状態で気を揉むことが多い。黒川温泉から阿蘇ファームロードへ入り、はげの湯経由で玖珠町に向かう。日田市に入るまでに災害復旧工事の為片側通行が多く、最長10分以上も待たされることも。
夜明けダム付近の日田梨直売所で”電子梨”を購入しお土産とする。宿泊組を含め走行距離が300km以上となり、日暮れも早い事から、それから先は高速経由とし朝倉ICから一路自宅へと向かう。いつも混雑する大宰府ICもスムーズに通過し、皆さんとお疲れ様の挨拶を交わす間もなくバラバラ解散となる。お陰で17時前には帰宅することが出来、2日間通しても疲労感は殆ど感じなかった。今回初めて”現地集合”という形をとったがうまく行った。今後、2日間ツーリングを企画するときは、この手が使える事が分かったのが今回の収穫。皆様長距離ツーリングお疲れ様でした。
行程:17日(土) 360km 8時30分 ~ 17時45分
福岡 → 小郡IC(9時40分) → 日田市 → R210 → 玖珠町(12時昼食) →玖珠IC →津久見IC → R217 → 佐伯市(15時) → 鶴御崎灯台(15時45分) → R388 (豊後くろしおライン)→ 蒲江町(16時50分) → 県道17、37号 → 佐伯市(17時45分宿泊) Hルートイン佐伯駅前
行程:18日(日) 300km 8時 ~ 16時45分
佐伯市 →R10、R502 → 豊後大野市 → 原尻の滝(9時20分) → 竹田市(10時) → R57→ 産山村 → 長者原ビジターセンター(11時30分) → 瀬の本高原(13時20分) → 黒川温泉 → R442 → ファームロード → 玖珠町 → R210 → 日田市 →朝倉IC → 福岡