Flying Island

いつも心に花と羽

RSS 2.0

✵ハープ・ファンタジー(11)

以前、ピアノを教えていた生徒さんのお母さん(Nさん)が、脳梗塞で倒れてリハビリをしているという事を伺って、思い立って持っていったハープ。
下半身不随、左手も動かないということでしたが、小さなハープを右手で弾くことはできるのでは?と、さわっていただくと予想以上に喜ばれました。
それから、ボランティアでハープを教えさせていただいていました。

ポジティブに考える、というのが一つの課題だったNさん、ハープを始めて明るくなられたのをご主人が見て、誕生日に12弦のハープを買ってプレゼントされました。

それから1年、私は別の方のためにハープ演奏ボランティアグループを立ち上げる事になり、Nさんに聞いてみると「やります!」とのこと。

まず、どうやって移動するのか、練習場所のトイレは右にペーパーホールダーがついているのか、など、不安は山ほどありました。
でも、とても優しいタクシーの運転手さんとのめぐり合いがあり、グループのみなさんがNさんが来ると、サッと立ち上がって動いてくださる方ばかりだったので、練習も、そして公演も、みんなの力で実現してきました。

公演では、みなさんに喜んでいただけるというのが何よりの生きがいに。
「とにかく、行ける所は全部行きたいです!」とおっしゃっていました。

2年ほどご一緒に活動してきましたが、最近、リハビリしている場所で歌声サークルを立ち上げたとの事。
ハープ・ファンタジーの活動へは、介護タクシーを使われることが多く、月2回の練習+公演の回数のタクシー代は、かなりの負担です。
(介護タクシーの運転手さんは、本当に優しい方で、Nさんを応援して、どこまでもサポートしてくださっていました。逆にNさんが恐縮するくらいだと・・・)

少し負担になってきたのではないかと思い、改めてお話を聞いてみました。
すると、今の夢は、未来、ご主人と一緒にハープを持って病院などに慰問をする事だというお話。
今は、自分のリハビリを兼ねての場所で、生き甲斐としては歌声サークルがあるので、ご主人の負担を減らすためにもリハビリをがんばって、歩けるようになることを一番の目標にしていきたいとのことでした。

ハープ・ファンタジーの練習日には、全体の練習しかできないので、Nさん個人のレッスンはできません。ということで、ハープ・ファンタジーは卒業して、ハープは自宅で無理のない程度に出張レッスン(ひまわりハープ教室)を受けて、練習を続けることになりました。

Nさんが弾けるようになるためにハープの台を作ってくださったり、時間がある時は移動に協力してくださったり、ご主人は本当に優しい方です。
どうか、これからも、お二人仲良く、支え合って、お元気でいらっしゃいますように・・・。

mari


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

最近の更新:



 ★いつも心に花と羽★

心の中をのぞいたら、
みんなが持っている
愛の花と、自由の羽。

心の天気は変わりやすくて、
見えないこともあるけど・・・。

しあわせは、きっと、そこに♪

Welcart ログイン