♧『にじいろの さかな』

にじいろのさかな (世界の絵本) マーカス・フィスター 作 / 谷川俊太郎 訳 (講談社)

青く深い 遠くの海。
「にじうお」と呼ばれる魚が住んでいました。

虹のように様々な色合いのうろこち、キラキラ輝く銀のうろこを持っていて、
目を見張るばかりの美しさ。

ある日、小さな魚がにじうおに呼びかけました。

「にじうお、まってよ!おねがいだから、きみの その きらきらしたうろこを 1まい おくれよ。

すごく すてきなんだもの。それに、きみには そんなに たくさん あるんだもの。」

「ぼくの このとくべつな うろこを くれだって?

いったい だれさまの つもりなんだ?」

にじうおは さけんだ。

「とっとと あっちへ いけ!」

小さな魚はびっくり・・・。

そして、それからは、誰一人にじうおに関わり合おうとしなくなったのです。

どんなに美しい姿でも、誰にも好きになってもらえなくては、さびしいばかりです。

ある時、にじうおはかしこいタコに相談に行ってアドバイスをもらいました。

「きらきらうろこを 1まいずつ、ほかの さかなに くれて やるのじゃ。

それで おまえは、いちばん きれいな さかなでは なくなるが、

どう すれば しあわせに なれるかが わかるだろう。」

にじうおは思いました。このきれいなうろこがなくて、どうやって幸せになれるんだろう?

でも、にじうおが小さな魚にキラキラしたうろこを分けてあげた時、不思議な気持ちにおそわれました。

そして、次々とうろこを分けてあげていると、海はキラキラしてきて、にじうおの心も、どんどん楽しくなったきたのです。

      ★      ★       ★

分けてあげるとなくなる。手放さない    → そこで手に入るもの 手に入らないもの
分けることでなくなる。 でも、手放す   → そこで手に入るもの 手に入らないもの

何を手に入れたいの? って自分に問いかけて、そのためにがんばっても意外と難しくて、

なぜかというと、頑張り過ぎちゃってる、守りすぎちゃってる、不安になりすぎちゃってる・・・そんなことに原因があったり。

「失う」事とか「カッコ悪い」事とか受け入れちゃうと、その時、意外なものが手に入ったり、あるいは、ただ、楽しくなったり。

     ★      ★       ★

絵本って、そのまま スウッと読むのが楽しいもの。

でも、ちょっとそこから色々考えてみるのも、又、楽しいものですね。

 

 

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