♧『絵とき ゾウの時間とネズミの時間』
大きいゾウと小さいネズミ、君だったらどっちがいい?
「大きい方が強いからゾウ!」
「私はネズミ。だって、すばしっこいもの。」
この絵本は、大きい動物と小さい動物、それぞれの特徴を、とても面白く、しかも科学的にも書いてくれています。
例えば心臓の鼓動。
ゾウの心臓は1分間に30回。ハツカネズミは600回も!
どんな動物も、一生のうちに心臓は15億回打つそうで、
だから、ゾウはネズミの何十倍も長く生きるそうなんです。
ちょっと考えると、ネズミってかわいそうって思うけど、
でも、もしそれぞれの動物の心臓が
1回打つ時間を基準にすれば、
ゾウもネズミも、まったく同じだけ、
生きて死ぬことになる。
ネズミにはネズミの時間。ネコにはネコの時間。
イヌにはイヌの時間。ゾウにはゾウの時間。
動物たちには、それぞれにちがった自分の時間がある。
それぞれの動物は、
それぞれの時間の中で生きている。
なるほどね・・・って思います。
ここで、あべ弘士さんは、動物たちが地球の上で、ブランコをしている絵を描いています。
素敵です。
面白いのは、例外もいるっていう話で、どんな動物かというと・・・?
★ ★ ★
いつもと違う視点からものを見てみたら、心が広がってちょっと自由になっていく。
この絵本、そんな体験をさせてくれるかもしれません。
0
15
7月
Posted:
7月 15, 2015 水曜日 at 11:02 am