♧『たなばたものがたり』
「ささのは さらさら のきばに ゆれる・・・」
七夕の日に、願い事を書いた短冊を笹の木に飾る。
織姫と彦星の逢瀬の願いと重なって、とてもロマンティックな気持ちになったりします。
・・・
でも、どうして七夕の日にだけ二人は会えるのでしょう?
その疑問に、この絵本は、わかりやすく答えてくれます。
でも、どうして七夕に日に短冊を飾るの?
そんな疑問にも、あとがきで親切に答えてくれています。
もう一冊、七夕というと思い浮かぶ絵本があります。
こちらは、とても幻想的な絵が印象的で、
お話にはおりひめの子どもまで出てきて、又、違った展開になっています。
おりひめと引き裂かれたうしかいは、子どもをつれて、おりひめを追う旅に出るのです。
英語版のタイトルはこう。
「THE ADVENTURE OF THE WEAVER AND THE COWHERD」
中国の七夕の説話の再話、ということのようです。
読んでいると、動きがあり、驚きがあり、余韻の残る味わいがある絵本です。
最後のページに、こんな文章がありました。
たなばたに あめが ふるのは、おりひめがながす なみだなのです。
そして、うしかいのそばに、ふたつ ならんだちいさなほし。
あれが、ふたりのこどもたちです。
そんな物語を心にとどめていると、
七夕の夜、見上げる空に、限りなく思いが広がっていきそうです。
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Posted:
7月 1, 2015 水曜日 at 11:00 am