✵旅するハープ55(こころのうた)
昨日は、福岡市のエリーゼロイヤルという老人ホームでのボランティア演奏に行ってきました。
今回は、フルートの衛藤さんに一緒に来てもらいましたが、衛藤さんはオカリナも吹けるので、フルート&ハープ、ハープ弾き語り、オカリナ&ハープ、と、バリエーションが広がってよかったです。
どういう曲を演奏したら、喜ばれるだろう?
どれくらい、皆さんが受け取ってくださるだろう・・・
初めての場所では、聞いてもらう方々をイメージしにくいので、自己満足だけに終わらないかどうか、それが一番の心配でしたが、
「リラックスしてもらう、それが目標でもいいっちゃないと?」
という息子の言葉に、音楽を聴いて、リラックスしていただけたら、それだけでも嬉しいな・・・と、思いました。
以前、テレビで、「花は咲く」の曲を作られた方が、
「歌うには、息をしなければならない。息をするという事は生きること。歌うことは生きること。」
というようなことをおっしゃっていたのを聞いて、とても感動した事があったので、私達の演奏を聴いていただくだけでなく、みなさんに歌っていただきたい、という思いを強くもっていました。
それで、童謡を4曲入れたのですが、思った以上に、みなさん、美しい歌声を響かせてくださって、驚くやら、嬉しいやら、なんか、胸がいっぱいになりました。
担当の方が作ってくださった歌詞カードで、練習していた方もいらっしゃったようです。
演奏で1時間は長いかな?との心配もしていましたが、みなさん、とても気持ちよく受け入れてくださったので、何なら省こうかと思っていた「涙そうそう」を演奏し始めた時、(この曲は歌詞カードもなかったので、歌声が聞えると思っていなかったのに)メロディーを歌う声が聞えてきて、嬉しくなりました。
後で夫に聞くと、ずっとベッドに寝て、ほとんど反応がないように見えていた方が、その曲の時、声を出していらっしゃったそうでした。
それぞれの方の持つ人生の物語の中で、心に刻まれた思い出と共鳴する曲というものがあるのだと思います。
きっと、その方は、「涙そうそう」という曲に、とても深い思い出があったのですね・・・。
それは、まさしく こころのうた ですね。 本当に感動しました。
演奏の後、ハープにさわっていただくと、少女のような表情でニコニコする方、思いの外、力がいるのね、と驚かれる方・・・。
本当に、みなさんとステキな時間を過ごさせていただきました。
スタッフの方々、準備から楽器の搬入搬出、それから心のこもった対応、本当にありがとうございました。
6月 16, 2013 日曜日 at 10:08 pm