♧『へんな どうつぶ』

へんなどうつぶ(ワンダ・ガーグ 作 / わたなべ しげお 訳 岩波書店)

 

ボボじいさんの事を思う度、どんなにへこんだ気持ちになっていても、必ず、ちょっと、気持ちが持ち上がります。

自分の中の、数々の「元気にしてくれる本の中のともだち」の中でも、ピカイチの存在、それがボボじいさんです。

どんな人かって?

ハンサムとは言い難い、丸々とした豆つぶみたいなおじいさんで・・・。

どこが魅力的かって?

とても一言では言えないけれど・・・。

子どもたちの人形を食べてしまうという「どうつぶ」の話を聞いた時の、動揺した姿や、

どうしたらいいかと、悲しみ打ちひしがれながらも、一生懸命考える、その姿。

(それはもう、見事に打ちひしがれているのです。見事に魅力的に打ちひしがれているのです。)

その姿を見てもらえると、わかります。

・・・

ワンダ・ガーグの絵本は、不思議なパワーと魅力にあふれていて、その絵を見ていると、グイグイと、本の中に引き込まれてしまいます。

なんだろう、この、生命力?そして迫力?

なんだろう、この、底抜けの明るさ? それでいて、なぜか、ものすごく心のこもった品のいいお菓子をいただいているような、この、上質なおかしさ?

そして、お話の展開の楽しさ。宇宙のリズムに見事にのっかった、モノクロの絵の流れ。

・・・

説明なんて、とてもできない、ボボじいさんの魅力。

きっと、彼は、今日も、どこかで、じゃむ・じるを作り続けているに違いありません。
  (ふぁっつ じゃむ・じる?そう思った方は、読んでみてください。ボボじいさんの世界は、不思議に満ちているのです。)

 

ボボじいさんは、そんな人です。

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