♧『ぼちぼちいこか』
(マイク=セイラー 作 / ロバート=グロスマン 絵 / いまえ よしとも 訳 偕成社)
かばくんは、考えます。
ぼく、しょうぼうしに なれるやろか。
火を消そうと、意気込んではしごをのぼったら・・あらあら、あまりの重さにはしごが壊れて、しりもち!残念!!
ふなのりは、どうやろか。
ピカピカのセーラー服に身を包み、ボートに飛び乗ったら・・海に出る前に、ボートが真っ二つ!残念!! ・・前向きなカバくんは、あれこれといろんな仕事に挑戦してみますが、残念ながら、ひとつもうまくいきません。 チャレンジャーのカバくんも、さすがにとまどい顔。
どないしたら ええのんやろ。
で、落ち込んじゃうかな・・と思いきや、高い木に渡した、気持ちよさそうなハンモックに向かいます。
そや。ええこと おもいつくまで - ここらで ちょっと ひとやすみ。 ま、ぼちぼち いこか - と いうことや。
ユーモラスな絵と、関西弁の語り口、そして、最後のページのオチ。
なんだか、ほっぺがゆるんできちゃいます。
心の力が抜けない時、肩が重くてしょうがない時、読んだら、ちょっとホッとできるかもしれません。
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Posted:
6月 1, 2013 土曜日 at 9:48 am