❁へメロカリス
ユリ科 へメロカリス属 球根類
学名Hemerocallis 英名day lily
日本や中国原産のユウスゲやカンゾウを品種改良して出来た園芸品種を、ヘメロカリスと呼ぶそうです。
へメロカリスという名は、ギリシア語のhermere(1日)とkalos(美しい)に由来し、寿命の短い美しさであることからきています。
庭の日陰でも咲いてくれる花はないかと探して、7年ほど前、通販で球根を買ったのですが、翌年は咲かず、数年経って、初めて咲いた時は、期待以上の花の美しさに驚きました。
6月から7月、目を見張るような鮮やかな大ぶりの花を咲かせてくれて、日陰のさびしいスペースが、はっとする程明るくなります。
こんなに存在感のある豪華な花なのに、翌日はもう萎れていて、又びっくり。
一日だけめいっぱい華やかに咲くのです。まさに、その名の通りのday lily。
朝会ったのに、夜見ると、もう萎れてしまっている。
その華やかさゆえに、なくなってしまった時の不在感も大きく(『ヘメロカリスショック』とも言うべきでしょうか)・・・
かなりの心の痛手になることも(名付けて『へメロカリスの憂鬱』!)
それでも、株が大きくなると、結構、蕾をたくさんつけ、毎日のように次々に咲いてくれます。
『へメロカリスの存在と不在』(もはや哲学のようになってきました・・・)まさに「一期一会」今、ここを大切にしなければ・・・という事を思い出させてくれます。
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名前の響きの面白さに、ついつい調子にのってしまいますが、
『へめろかりす』・・・ひらがなで書いても、声に出しても面白い。どうやっても思いつかない感じの言葉で。
勿体ぶって『へメロカリスの定理』って言ってみると`・・・いかにもどこかにありそうな・・・。
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空が曇りがちな梅雨の時期も、刹那の命をいっぱいに輝かせて、あたりを明るくしてくれる花。
通りがかりに出会ったら、ちょっとでも、ちゃんと向かい合って「ありがとう♪」って声をかけたくなる、そんな花です。
6月 29, 2012 金曜日 at 1:21 pm