✵イノシシ対策!
買い物に歩いて行こうと思うと、最低30分、というか、歩いて買い物は最初から無理!という地域に住んでいる。
ちょっとした山の上なので、小学校、中学校の時の子どもたちの通学は、歩いて30分くらい。
(行きは早いが帰りは坂道を登るので時間がかかる。)
おかげで、すっかり足が強くなったり、いくらか我慢強くなったり、そして自然を満喫できる環境でのびのびできたり、いいこともいっぱい。
だけど、不便という事の他に、困ったこともある。
毎年冬になると、イノシシが山の上から降りてきて、家のすぐ前で走っていたり、庭を荒らされるのだ。
これは、実際、かなり恐い。
庭に深さ1m近く掘られた穴を見ると、その被害、というよりは、子どもと出会ったら・・・と考えるとたまらない。
この冬も、家の裏の道の土が何回も掘られていたり、夜になると足音や鼻息が聞こえるので、とうとう、町内会長さんに相談することにした。
小さなお孫さんもいらっしゃるので、人事ではないし、掘られた穴を見ると、これは怖い!ということで、早速市役所に連絡してくれた。
で、担当の方が見に来てくれたのだけど、被害がないと何もできない、ということで終わり。
(被害があってからでは遅いのでは?)
で、Haru(夫)に地域の市会議員のEさんに、連絡して事情を説明してもらった。
正直、市会議員さんはお忙しいので、きっと先延ばしになるかな・・・と思っていた。
すると、驚くことに、早速、見に来て、対処を検討すると連絡をくださった。
・・・
イノシシ対策としては、
1.電気柵というのが効果的(だけど、費用がかかる)
2.人間の住んでいる地域との境目に緩衝地帯(4mくらいの見通しのよい平地)をつくって、入って来にくくする
3.イノシシの登れない柵を張る
・・・
まず、イノシシの出てくる土地の所有者を探す、ということで、しばらく時間がかかると思っていたら、
なんと、作業の傍ら、驚いたことに、市役所の方が二人、ボランティアで、汗をかきかき、いくらかの緩衝地帯を作る作業をしてくださった。
次に、土地の所有者が見つかったということで、町内会長さんたちが交渉して、柵の費用を出してもらえることに。
ただ、人手はないという話なので、町内の人たちで、イノシシ柵を立てる、という事になった。
・・・
市会議員のEさん、
「作業の時は呼んでください。チェーンソー持って手伝いに来ますよ」
とおっしゃっていたので、Haruが連絡をすると、
「ハイハイ!」
との返事。(まさかの二つ返事!?)
そして、ある日曜日、Eさんは、お忙しいでしょうに、時間前からチェーンソーを持って作業に入ってくださった。
市の職員の方も、またしてもボランティアで作業のお手伝い。本当に頭が下がる。
町内の役員さんたちと一緒に、私たち家族も、見晴らしの良い緩衝帯をつくるために木を切り倒し、それを積み上げて堰をつくる、その手前にイノシシ柵を立てる、という作業を一日かけて行った。
みんなで力を合わせると、こんなにすごい事ができるんだ・・・子どもたちも、それを目の当たりにすることができて、本当にいい勉強になった。
関わってくださった皆さんのおかげで、草木が茂った藪がすっきりし、イノシシも柵を超えて出てくることがなくなって、やっとその恐怖から開放された。
Eさん、ボランティアに来てくださった市役所の方々、町のみなさん、本当に、ありがとうございました。
3月 26, 2014 水曜日 at 1:50 pm