Flying Island

（英名）glory bush, lasiandra, pleroma （学名）Tibouchina urvilleana

ノボタン科　ティボウチナ属　多年草、　低木

属名は、原産地ブラジルのギアナという現地名に由来します。

学名の urvilleana は探検家の「デュルブィユさん（D. dUrville）」の名からきている。

雄しべと葯（雄しべの先端部につく）が蜘蛛の脚ように見えるので、英名でブラジリアン・スパイダー・フラワー（Brazilian Spider Flower）と呼ばれます。

「野牡丹」の名で呼ばれることもありますが、日本原産のノボタンはノボタン属で仲間が異なるそうです。

 

ノボタンは短い雄しべが黄色で長い雄しべは紫色。

こちらは、雄しべがすべて紫色なので、見分けることができます。

 

ビロードのような光沢の「紫紺（しこん）」色の花は、ハッとするほど美しい。

５枚の花びらはとてもスッキリしているのですが、その雄しべのくねくねと曲がった形が面白く、また、見入ってしまいます。

ずっと咲き続けているように思っていましたが、この花は一日花（いちにちばな）で、一日咲いたら、パラパラと花びらを落としてしまうのです。

花の時期は、蕾を次々と開いていくので、咲き続けているように見えていたのですね。

 

この凛とした姿は、今日この日だけ・・・。

そう思うと、ますます愛しくなる、魅力的な花です。