♪一番星が出るまで
入院している父のところに行く時は、
言い尽くせない思いがいつも胸にありました。
昔のことを話してくれたかと思うと、
ふと、不確かな想像の世界に入っていったり・・・。
病院では、腰が曲がった男性が、つれあいの方のお見舞いに来ている風景をよく見かけました。
思いはなかなか消化できませんでしたが、
父が旅立ってしばらくして、一つの曲が生まれました。
♪一番星が出るまで
もう少し もう少し そばにいるからね
夕暮れが 空を染める もうじき 一番星
暮れなずむ 空にうかぶ あなたの シルエット
少しやせた そんな気がして 切ない気持ちになる
昔話は 時にとぎれて 夢とうつつを さまよう瞳
あなたが 歩んで来た道と その想い 今ここで 受け止める
少しずつ 少しずつ 暮れていく空を
映すように 深くなる あなたの瞳の色
たそがれ空 二度とない色 浮かぶ あなたという光
あなたの その手の ぬくもりは 確かに 今 わたしを あたためる
言葉じゃなくて 伝わるものは 確かに あるから
この想いが 握った手から 伝わると 信じている ・・・ 伝わると 信じている
OFF
28
12月
Posted:
12月 28, 2020 月曜日 at 11:53 am