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2019年09月14日(土)~15日(日)

四国1泊2日ツーリング

天候:晴れ

参加者:野中、平田

走行距離:14日(土) 280km(7時40分~19時)、15日(日) 330km(8時~18時)

記録:平田



 R378号は国道「 だ」号と覚えてください。ネット上には国道ではなく「酷道」378号と揶揄されている。車でのドライブ それダメ! 但し、バイクで走るのは楽しい海岸道路です。別紙の地図の通り、宇和島市から八幡浜市に向かって走り抜けると、道路左端は海、それも切り立った崖あり、漁港あり、遮るものどころかガードレール無しの所もありで、海との一体感は抜群。右側を見ると傾斜角30度以上もあるような斜面にミカンの段々畑が展開し、地形的に南斜面となる。流石愛媛はミカン県!

 今回のツーリングは、N新聞の読者旅行のチラシを見て急に思いついたもので、皆さんの意見は反映されていない。9月は3連休が2回有るのと、気象的に気温、日照時間が1年の中でも恵まれているシーズンなので、これを見逃す手はないと考え、即実行に移したもの。結果的には2名の参加でしたが、最小催行人数は1名と決めていたので、週間天気予報を見てツーリング日決定。

 今回は流石に高速道路のお世話にならないと体がもたない。2日間で610km走ったが、その内の400kmは高速の上。ホークは速度100km出すためには、タコメーターが7,000回転をキープする。タコメーターの最大目盛りの2/3強。老体エンジンにとっては厳しいハイレベルで、アクセルを握るライダーは冷や汗もの。

 14日、野中さんとは山田SAで9時の待ち合わせ、うきうき気分で少し早めに自宅を出発。勿論混雑するところもなく、順調に鳥栖JCを大分自動車道に入って暫くすると、ライトをつけたバイクが後ろから接近。至近距離で野中さんと分かり、実質ツーリングの始まり。200kmの高速道上山田SA、別府湾SAの2個所で休憩し、一路佐賀関のフェリー乗り場へ向かい、午前11時前には到着。この日は先ず佐賀関灯台まで足を延ばし、それからフェリー乗り場と考えていたが、途中に乗り場があったので立ち寄り、フェリー時間の確認をと軽い気持ちでいたら、帰ってきた返事が「今からなら17時のフェリーしか空がない」と言われ、がっくり。なんてこった、これで初日の予定が台無し。おまけに当日の予約は受け付けないので、キャンセル待ちはバイクを停めて待つことが条件。なんてこった、ここからフェリー乗り場で6時間の待機が始まった。フェリーは1時間毎に1便、車なら30台はいけるのにバイクは1便5台までと決まっている。正時の15分前にバイクの所へ行き、キャンセルがあれば一歩前進。我々の前にはキャンセル待ちが3台いる。フェリー航行時間は1時間10分なので17時に乗船、18時10分に三崎港に着いても直ぐに日暮れ、宇和島まで2時間はかかるので、完全に移動だけでこの日は終了!なんてこった。待っていた我々の後にも10台程のライダーがいたので、全員が乗れるのは半日掛かり!次回があるとしたら、前日までの予約は必須。待ち時間でライダー同士の交流は出来たが、やはり走り倒したかった!

 とり天ぷら定食の昼食をはさみ待つこと4時間、15時便の点呼の際に1台キャンセルが出た。といっても我々は2台なので、後列に待っていた丸亀まで帰る125ccの兄しゃんに権利譲渡する。その兄しゃんも17時に乗る予定で、排気量制限で高速利用が出来ず、自宅に帰り着くのは明日かなと言っていたので、大いに感謝される。幸い次の16時にまたもキャンセルが出た、それもジャスト2台。予定より1時間早く乗船し、三崎港へ到着。途中の豊予海峡は岬に挟まれたところでは潮目が出来たり、途中にうねりがあったりと、流石関アジ・関サバのゆりかご。フェリーはゆっくりピッチング、ローリングを繰り返していた。船室内にずっと居たので、半分くらい進んだ所で漸く佐田岬灯台が見え始めたときは、あそこまで行くぞと感激もの。実際は佐賀関港を出たところで見え始める位海峡は狭かった。



 三崎港に着岸してもバイクの固定ロープを解かれるのは最後なので、車列の最後尾で出発。割と広めで山間部を縫う快適なR197号。しかし想像していた丘陵の上から海が見下ろせる位置に道路はなく、時折海が見えるスポットがあるだけ。メロディーラインは吉武さんに教えられた通り、時速50km位で走らないとメロディには聞こえず、何か変な音が聞こえている?位のノイズ。信号に邪魔される事もなく八幡浜に到着し、それから先はナビに案内され松山自動車道へ。ここは70km制限の自動車専用道路、しかも無料。九州でいえば有明沿岸道路と同様、車列に加わり快適走行。宿の宇和島オリエンタルHには19時までには到着。チェックイン後、教えられた郷土料理を求め「かどや」で夕食。鯛めし、ジャコ天、ふくめん、まる寿司、ふかの湯ざらし等がセットの定食を注文し、ビール片手に賞味する。無事な到着を振り返り、ああ1日が長かった!

 15日はホテルを8時に出発し、先ず宇和島城へ。80mの小高い丘の上に350年前の天守閣が残り、海に面した宇和島市内が一望できる。



早い時間なので天守閣内には入れず、石段の散策と眺望を楽しむ。桜の頃はお勧めスポット。此処は36年前?吉武さんとツーリングで立ち寄った思い出深い場所だった。お次は頭書のR378号線でいざ宇和海探訪。市内から30分も走ると左は海、右はミカンの段々畑。漁港の民家を縫う場所は道路拡張が出来ず、路線バスも通るというのに絶対に離合は無理、乗用車の離合も道の譲り合いしかない。所々拡張、迂回、トンネルで道路状況は改善されているが、集落内や海岸の大岩を削って作った道などは簡単には広がらないし、真っすぐにもならない。酷道のあだ名の所以だ。国道脇の所々、右に左にミカン収穫用のモノレールが設置してある。流石ミカン県愛媛!



 バイクツーリングだと話は別で、宇和海の穏やかな海を見ながら走り抜ける南予道は最高に楽しい。交通量も少なく景色を楽しむ余裕はあるが、フェリーの乗船時間30分前、すなわち13時には乗り場に来ないとキャンセル扱いにされると予約時に脅され、それ急げ!四国土産を調達するために佐田半島にある道の駅きらら館に立ち寄る。そこにはバイクが15台程停まり、ライダー達がくつろいでいる。これでお土産の心配は無くなり、佐田岬灯台を目指す。三崎港から先にも集落が散在するが、道路は狭くカーブやアップダウンが多くなる。風力発電の風車が林立する場所は最高地点なので、そこまで行けば海が見渡せるのだろうが先を急ぐ。ここまで急いでいるのに、前を走る車から道を譲られることなく、灯台駐車場までストレスを感じながら追従する。



 灯台への遊歩道は入り口から1.8kmのコンクリート道が続くが、フェリーの時間も気になり、平田一人ジョギングスタイルでツーリングバッグを小脇に抱え向かう。散歩を楽しむ人をかき分け、往復30分で何とか戻れたが、ゆっくり豊予海峡を眺める時間はなく、証拠の記念撮影をして踵を返す。まだ夏の気配が残り、暑くてハンカチぐっしょり。





 帰り道は先行車から道を譲られ、フェリー乗り場へ急いで戻ると12時15分、今からゆっくり食事をするつもりでいた。船会社の人に13時30分の乗船予約を告げると、今から出航する12時30分便にバイクの空があるので乗るかと聞かれ、乗りますと即答。お昼はお預けになるが、佐賀関での関アジ・関サバの海鮮丼を想定し乗り込む。予定より早く佐賀関に着いたので、港から6km程先の佐賀関灯台に立ち寄る事にする。あわよくば途中の食事処で丼と考えたが甘く、灯台入り口の「関崎海星館」にはなかった。すきっ腹が要求するので、佐賀関灯台も足早に往復し食事処へと急ぐが、遊歩道からは午前中までいた佐田岬灯台が霞んで見えた。R197号を大分市に向かって戻る途中、関アジ・関サバ丼のタイミングを逃し、漸く見つけた食堂「汐彩」に入る。メニューに海鮮丼を見つけたが入店が午後3時前だったので終了したとの事。代わりにエビ3匹、魚3種類等が載った豪華天丼でお腹を満たす。値段はリーズナブルな1,080円。

 食後は福岡まで走るためバイクにも給油し、大分宮河内ICから高速に乗り、玖珠SAと基山SAで休憩後、都市高速経由で福重まで走るが、帰りは高速走行にも余裕が感じられるようになる。さすが3連休、途中の山田SAに入る取り付け道路から車は溢れ、鳥栖JCから先は車が低速でしか走れない位渋滞が続いていた。今回は急な計画だったが天候にも恵まれ、行けるうちに行くというのが正解だったようだ。また、季節を選んで企画したいと思いますので皆さんご参加ください!






14日(土)

野方 → 福岡都市高速 → 九州州自動車道 → 山田SA(8°30′) → 大分宮河内IC →  佐賀関 → 九四フェリー(16°) → 三崎(17°10′) → メロディーライン → 八幡浜市 → 松山自動車道(無料) → 宇和島市(宇和島オリエンタルH) 

15日 (日)

宇和島市 → 宇和島城 → R378 → 八幡浜市 → きらら館(10°40′) → 三崎 → 佐田岬灯台 → 三崎 → 九四フェリー(12°30′) → 佐賀関(13°40′) → 佐賀関灯台 → 大分宮河内IC → 九州州自動車道 → 福岡都市高速 → 野方

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