====== - 2024年05月22日(水)~25(土) ====== 天候:曇り時々晴れ 参加者:林俊彦、平田正義 走行距離:1100km 記録:平田正義 (行き先)下灘駅、高茂岬、紫電改展示館、足摺岬、佐田の沈下橋、四国カルスト、石鎚スカイライン、UFOライン、佐田岬 5月22日(水) (19時~20時30分) 晴れ 90km 野方 → 福岡都市高速道 → E3九州自動車道・北九州自動車道(福岡IC→八幡IC→紫川出口) → 松山・小倉フェリー乗り場 小倉港(21時55分出港 2等寝台) → 船中泊 松山観光港(5時着)  23日(木) (5時~16時)曇り 350km 下灘駅、高茂岬、紫電改展示館、足摺岬、佐田の沈下橋 松山観光港(5時) → R437 → R56 → R378 → 下灘駅(伊予市) → R378 → 愛媛r43 → E56(松山自動車道) → 宇和島市 → R56 → 愛媛r34 → 高茂岬 → 紫電改展示館 → R56 → E56(中村宿毛道路) → 四万十市(昼食 四万十屋) → R321 → 足摺岬 → R321 → 佐田の沈下橋(四万十市佐田)→ 四万十市(宿泊)  24日(金) (8時~18時20分) 晴れ 380km 四国カルスト、石鎚スカイライン、UFOライン (四万十市 宿泊)  →  R56 → E56(高知自動車道) → 須崎市 → R197 → R439 → 四国カルスト入口(天狗荘) →四国カルスト → 地芳峠 → R440 → 道の駅みかわ(昼食) → R494 → 石鎚スカイライン(愛媛r12) → UFOライン → 愛媛r40(石鎚公園線) → R194 → R11 → 松山市 → R378 → 八幡浜市(宿泊)  25日(土) (8時~17時40分) 晴れ 280km  佐田岬 (八幡浜市 宿泊) → 八幡浜市みかん畑 権現山(364m) → R197 → 愛媛r256 → 佐田岬 → 愛媛r256 → 九四国フェリー 三崎港(12時30分出港) → 佐賀関港(13時40分着) → R197 → 大分市 → R210 → 玖珠IC → 大宰府IC→ 福岡都市高速道 → 野方  今回は梅雨入り前の安定した天気を期待し、5月末に3泊4日の四国ツーリングを計画。フェリー、宿の手配で1週間前に最終日程を決め、決行した。行程中の一日、沖縄に掛かる梅雨前線の動きで九州・四国南部へ影響する天気予報に変わった。  ikiiki-bikeツーリングとしては四国2回目となり、四国ツーリングといえば岬めぐり、UFOライン、四国カルストを外すわけにはいかない! 前回は2019年9月14日・15日の2日間で宇和島と佐田岬のみ回ったが、夜行フェリー利用となるとどうしても3泊4日は必要となる。憧れの景色を求め、いざ行かん四国へ! ---- 5月22日(水)  小倉港まで19時出発の高速移動、この時間帯は全線トラックの走行が多い。自宅を定時出発出来るよう夕食・入浴を済ませ、後は乗船して寝るだけの態勢で向かう。途中混雑もなくコースタイム通りに到着するも、既に林さんが待機。聞くと、下道を走るために午後から出発したとの事。フェリーはネット予約をしていたので、乗船名簿だけ記入し手続き終了。この日、他に二輪はいないし、窓口を訪れる人も少なく感じた。船内に乗り込むとトラックや工事車両は既に積み込まれており、一般乗客は少ないはずだ。乗船客は左程多くなく二等寝台の8人部屋(天井の低い2段ベット4式)は2人で貸し切りだった。林さんは入浴を楽しみ、瀬戸内海は波もなく快適な船旅で、いびきをかき消すエンジン音もあり安眠できた。 {{:blog:2024:240522-フェリーくるしま_松山観光港_.jpg?300}} ---- 23日(木)  フェリーは5時着岸、7時までは船内待機が可能で、当初はガソリンスタンドや食事処が開店する7時まで残ろうと考えていた。天気予報で愛媛は降水確率30%だが、宿泊地の高知は夕方から80%なので、早めの行動開始が良かろうとなって5時から走り始めることに。遠くの高山には雲がかかり、雨と視界に不安あり。UFOライン・四国カルストは標高が1,300m以上なので、降らなくてもガスっていたら何のために絶景ポイントへ行くのかという事で、急遽予定を入れ替え、標高の低い道路で足摺岬を目指す。  6時に松山市内で朝食をとりながら走行ルートを相談し、以前四国ツーリングの時に柴田さんから勧められた西伊予の海岸線を走って行くことに。予定表にはなかった駅ホームから瀬戸内海が間近に見える下灘駅へも立ち寄る。SNS映えスポットらしく朝7時台なのに、乗客ではない観光客が他に4名記念撮影していた。ホームからは霞んで対岸が見えない中、瀬戸内海を臨む記念撮影はちょっと残念。 {{blog:2024:240523-jr下灘駅.jpg?300}}  緩やかな海岸沿いを走る国道378は快適で、四国サニー道路の名にふさわしい。長浜町から県道を南下し、途中から宇和島市まではE56松山自動車道を利用し楽ちんだった。  道路沿いの電光温度表示板は21℃を示し、北風もありバイクで走るには少し肌寒く感じた。高茂岬へ向かう愛南町の国道56から海岸線を縫うように走る県道は狭隘で、雨上がりの路面?と落葉、流れ込んだ土砂で低速でしか走れない。更に、カーナビが接触不良となり走行ルートが見えず、余計スピードダウンしつつ対向車を心配しながらの走行となる。愛媛県最南端の高茂岬の対岸は佐伯市の鶴御崎半島で、ここでは結構視界が良くなっていた。付近は公園整備されており、断崖に整備された海岸線の遊歩道を散策する。沖合の岩礁には瀬渡しで上陸した釣り客1人が見えたが、風があり波しぶきの中少し高いところから竿をおろしていた。帰路は岬を周回する道路もあるが、ナビで見ると時間がかかりそうだったので、少しは慣れてきた道を引き返す。 {{blog:2024:240523-高茂岬駐車場.jpg?300}}{{blog:2024:240523-高茂埼灯台案内板.jpg?300}} {{blog:2024:240523-高茂岬遊歩道.jpg?300}}  愛南町を走っていると高台の上に100m程のひときわ目立つ赤白タワーが目に入る。宇和海展望タワーといい、以前は円筒形のタワーに沿って展望室が上下するものだったが、2019年以降は耐震構造の問題で運転されていない。 {{blog:2024:240523-宇和海展望タワー.jpg?200}}  その入り口に太平洋戦争中の昭和18年に開発された紫電改(1978年南宇和郡の海底から引き揚げ)の展示館があり立ち寄ることにする。機動性能が高い戦闘機ではあったが、戦争末期で量産はされなかったそうである。ハード系の装備品とともに戦死された乗員の写真等が展示されていた。4枚のプロペラが曲がっていたのは、海中に落ちた時の衝撃が原因。復元されていたとはいえかなりの程度で原型を留めていた。 {{blog:2024:240523-紫電改展示館.jpg?300}}  カーナビで足摺岬へは四万十市経由となり、丁度お昼時だったので四万十川名物の川魚料理店、特に天然ウナギで有名な四万十屋で昼食をとる。店はお昼時で混雑し、リーズブルな養殖うな丼とうどんのセットを注文、少し体が冷えていたので温まって良かった。 {{blog:2024:240523-四万十屋_うな丼・うどんセット_.jpg?300}}{{blog:2024:240523-四万十屋外観.jpg?300}}  道中、常に風を感じながら走っていたが、足摺岬展望台では更に強風が吹き、黒潮が流れる太平洋には白波が見えていた。岬は今回3度目の訪問となる。ただ足摺岬灯台まで行ったのは初めてで、広葉樹に囲まれ、近くで見るとそれ程の規模ではない様に感じたが、岬の南端に位置し沖合を通る船にとっては重要な役目を果たしているのだろう。展望台から見ると崖の上に立ち、いかにも四国最南端と感じる風景で、台風中継には良く登場する場所である。 {{blog:2024:240523-足摺岬.jpg?300}}{{blog:2024:240523-足摺岬灯台.jpg?300}} {{blog:2024:240523-足摺岬案内看板.jpg?300}}  早朝の出発で時間に余裕があり、明日の山間部ツーリングを考えると佐田の沈下橋は今日中に訪れたいと、投宿の前に行くことにする。四万十市内にあり、50mを超える四万十川に高さ3m程の欄干のない狭い橋が架かっている。バイクで走るのは勿論、幅に余裕のない車で渡るのも怖いと感じる。コスパを考えて作られたとは思うが、普段使いにはちょっと向かない気もする。 {{blog:2024:240523-佐田沈下橋.jpg?300}}  四万十市は観光都市でもないと思うが、この日はホテル予約が難しく、林さんとは少し離れた宿となる。理由は観光バス4台の修学旅行生でホテルが一杯だったようだ。夕飯は地元居酒屋で、カツオのたたき、マンボウの天ぷら、ウツボの唐揚げ、じゃこ天等と地酒を賞味し、満足のいく四国1日目となった。 ---- 24日(金)  降水確率0%、四万十市から須崎市経由で四国カルストへ向かう。太平洋に沿った国道は心地よく、快走する。更に、途中の山間部には2箇所 E56高知自動車道があり大分、時間の節約が出来た。天狗高原入り口に近づくと道幅も想像以上に広く、カーブもある程度のスピードで曲がれ、快適な雲上路が続く。上り詰めると、こんな標高が高いところにと思う立派な星降るヴィレッジTENGUが構え、ホテル内を高知県・愛媛県の県境がはしる。そこでソフトクリームを食べながら、7重程に連なる四国山地を遠望しつつ山深さを感じた。 {{blog:2024:240524-星降るヴィレッジtengu.jpg?300}}{{blog:2024:240524-天狗高原.jpg?300}} {{blog:2024:240524-四国カルスト.jpg?300}}  カルスト台地の尾根を走る道路は更に爽快で、のんびり放牧牛が草を食む。レストランやキャンプ場も整備され、のんびり過ごすのも良さそうだ。所々に駐車スペースが設けられ、そこにバイクを停め放牧牛や羊群原を眺め癒される。草原から一転し、地芳峠からは植林地帯を狭い道で国道へと向かう。UFOラインまでの途中の山間部では、お昼難民になりはしないかと心配するも、近年の道の駅整備は隅々まで行き届き、無事にエビチリ定食にありつく。  石鎚スカイラインに入ると、想像以上の中央線が続く快適なワインディング道となる。道路から時折四国一高い、尖った岩峰の石鎚山を見ることが出来、路肩にバイクを停め記念撮影。約40年前、今回と一緒の小倉・松山フェリーに乗って登山したことが思い出される。この標高差の大きいスカイラインを、こんにちはと挨拶していった外国人アベックが、大きな振り分け荷物を積んだ自転車でゆっくり登って行った。 {{blog:2024:240524-石鎚スカイライン_石鎚山_.jpg?300}}  自動車CMに使用されたUFOラインの絶景ポイントも今回の目的地の1つだったが、石鎚スカイラインからUFOラインに入ってしばらく進むと、カーナビ指示通りのルートをたどると石鎚公園線を案内され、UFOラインから逸れてしまう。大いなる心残りが1つ出来てしまった。石鎚公園線はダムサイドの道となり集落も散在するが、落人伝説に匹敵する秘境でびっくりした。  今回の教訓は、カーナビに通過予定のポイントを登録し、実際走行するときには確実にそのポイントをトレースしていることを、時々停まってでも確認する事。事前に要所要所の地点登録はしていたものの、カーナビ地図を拡大していたのでそのポイントが見えなかった。途中でルートミスと気づいたのはかなり進んでからで、時すでに遅し、参った!  この日は380kmと今回で一番走り、しかも山間道路を通ったので少し疲れ気味。という事もあり、ホテルのある八幡浜までは、前日の西伊予海岸リベンジで向かうことにする。瀬戸内海の視界は前日よりは良かったものの、さすがに対岸までは見えなかった。疲れや気分を癒しながら夕方の道を走行し、大分行のフェリー乗り場の見えるホテルに到着。この日も居酒屋でカツオのたたきを賞味し、反省会開始。 ---- 25日(土)  ホテル7階の海が見えるレストランで朝食をとっているとき、快晴のホテルの窓から見えたみかん畑(権現山)へ朝一で上ることに相談がまとまる。途中に家屋らしき建物も散見され、人が住んでいるようであれば簡単に行けるだろうと思ったが甘かった。登ってみるとガードレールなしの狭隘農道で、ローギヤーでしか曲がれないヘアピンカーブを恐る恐る登っていく。海抜ゼロから登ったご褒美は、みかん畑から見下ろす超絶景で、入り江にある市街地や遠くのみかん山、周辺の島々が足下に見える。愛媛では実際に蛇口からミカンジュースもあるらしいが、このような急傾斜地でのみかん農家の苦労に頭が下がる。帰りは同じ道は避けようとしたら、もっと車通りの少ない道に迷い込み、更に砂・落ち葉スリップに注意の農道を下る。 {{blog:2024:240525-八幡浜市権現山_364m_みかん畑_.jpg?300}}  佐田岬へのメロディラインは前回も2輪ではメロディを奏でないのは実証済み。途中、道の駅にはオープン前に到着し、オープンと同時にお土産を探しに店内へ。ついでに3階の展望デッキで風が強い中、瀬戸内海の景色を楽しむ。 {{blog:2024:240525-道の駅_伊方きらら館.jpg?300}}  佐田岬灯台への遊歩道は1.8kmのアップダウンがあり、歩くと汗ばむ中、灯台目指して樹林帯を進む。天気は快晴で申し分なく対岸の佐賀関、山口等が見渡せ岬探検家としては気分最高。2度目の今回は四国本土最西端の佐田岬灯台と、四国の島最西端の碑が建つところまで到達することが出来た。 {{blog:2024:240525-佐田岬_四国最西島_御籠島より_.jpg?300}}{{blog:2024:240525-佐田岬灯台.jpg?300}} {{blog:2024:240525-佐田岬から佐賀関方向.jpg?300}}  フェリー乗り場のある三崎港では、はなはな祭りが開催中で、ステージやグルメに多数の観光客が集まっていた。ゆっくりとみて回る時間はなかったが、最後に買える四国土産にタルト、じゃこ天を選んだ。会場のあがったばかりのシラス丼、海鮮丼に後ろ髪をひかれつつ乗船時間の関係で、船内で波穏やかな豊後水道を見ながら、さざえ飯とじゃこ天の昼食となる。70分の船旅でじっと海を見ていると、大きくはないもののローリングしているのが分かった。 {{blog:2024:240525-三崎港はなはな祭り.jpg?300}}{{blog:2024:240525-九四国フェリーより佐田岬.jpg?300}}  13時40分の定刻に佐賀関港着岸、まだ高速で一気に帰宅するには早いので、一般道も利用しつつ時間を見て高速で帰ることにする。しかし大分市内で昼間の渋滞に逢うも、そこを抜け漸く大分ツーリングの醍醐味で、庄内町を快走しながら湯布院、玖珠町に到着。途中のコンビニでおやつタイムとし、元気を取り戻した後は高速に乗り17時40分に無事帰宅。今回は心残りのルートミスもあったが、天気にも恵まれ、楽しく満足のいくツーリングなった。次は7月の北海道ツーリングを是非とも成功させたい。